UV硬化型樹脂の基礎と硬化過程の測定法及び評価・解析手法【大阪開催】

最新のUV硬化型樹脂に関する研究成果を取り入れ、
講演内容を大幅にリニューアルしました


講師


金沢大学 理工研究域 機械工学系 准教授 ・博士 (工学)  瀧 健太郎 氏

<専門>
 高分子化学工学

<略歴>
 2005年      京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 博士後期課程 卒業 京都大学博士 (工学)
 2005~2007 京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻 助手
 2007~2013 京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻 助教
 2013~2014 山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 准教授
 2014~2017 金沢大学理工研究域自然システム学系 准教授
 2018~現在  金沢大学理工研究域機械工学系 准教授


受講料


55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
  備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
  (セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
  消費税が10%になります。
※ 会員登録とは
  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。


特典


講師が作成したExcelファイル『酸素阻害の影響を考慮したシミュレーション』を
講座修了後に参加者全員に添付ファイルにてお送りいたします。                                         


習得できる知識


UV硬化樹脂の硬化過程の測定原理,
架橋ネットワーク構造の推定,
3DプリンターCLIPの造形シミュレーション
ハイブリッドUVLED


趣旨


 UV硬化樹脂の硬化プロセスでは、硬化不良が出れば、照射強度を強くしたり、
照射時間を長くしたりすることで、硬化が促進され、ほとんどの不良は解決されるのですが、
わずか数秒間の硬化時間の中にはさまざまな理解すべきサイエンスとエンジニアリングの要素があります。
 過去2回にわたり同様な講義を行いましたが、今回は我々の最新の研究成果を取り入れて、
講演内容を大幅にリニューアルしました。主なリニューアル事項は以下の通りです。

 ・光硬化に関する光化学の基礎を解説
 ・FT-IRの実験データシリコンウェハを使用した方法に
 ・3Dプリンターの解説がCLIPに
 ・フォトレオメータによるゲル化点の測定が詳細な実験データに基づく内容に
 ・高圧水銀ランプの代替として当研究室で提案されたハイブリッドUVLEDに


プログラム


1.光硬化過程の基礎
 1-1.光硬化過程の空間と時間のスケール,学術領域
 1-2.光の性質
 1-3.開始剤の光吸収と光化学反応
 1-4.UV硬化反応の分類
 1-5.ラジカル系
 1-6.カチオン系
 1-7.アニオン系
 1-8.測定法の分類

2.リアルタイムFT-IRによる反応率の測定
 2-1.real time FT-IRとは
 2-2.real time FT-IRの詳細
 2-3.FT-IRの干渉系
 2-4.干渉系の安定性
 2-5.試料光学系
 2-6.Lambert-Beer則
 2-7.シリコンウェハを利用した透過系実験
 2-8.UV照射前後のスペクトル増減
 2-9.ベースラインの取り方と反応率の関係
 2-10.試料厚さの影響
 2-11.照射時間と反応率の関係
 2-12.照射強度と反応率の関係
 2-13.露光量と反応率の関係
 2-14.開始剤と光源の波長の関係
 2-15.高い再現性を実現するための工夫

3.フォトレオメータによるゲル化時間の測定
 3-1.レオメータの原理
 3-2.フォトレオメータの特徴
 3-3.動的測定法におけるG’とG”,tan δ 
 3-4.ゴム弾性理論における弾性率と架橋網目の関係
 3-5.FT-IRとフォトレオメータから生長反応と停止反応を読み解く方法
 3-6.ゲル化時間の定義と測定法
 3-7.ゲル化時間と照度の関係
 3-8.ゲル化速度の温度依存性
 3-9.ゲル化速度の測定からわかる架橋ネットワーク構造

4.フォトレオメータによる残留応力の測定
 4-1.測定原理
 4-2.測定装置の概要
 4-3.照度が残留応力に影響
 4-4.初期膜厚が残留応力に及ぼす影響
 4-5.残留応力と初期膜厚及び照度の関係のまとめ

5.レーザー変位計による収縮率測定
 5-1.測定原理
 5-2.測定装置の概要
 5-3.初期膜厚と最終膜厚の関係に及ぼす照度の影響
 5-4.硬化雰囲気(空気と窒素)の影響
 5-5.収縮率の比較

6.フォトDSCによる重合速度の測定
 6-1.測定方法の違い
 6-2.測定中の温度変化
 6-3.フォトDSCで再現性良く実験するコツ
 6-4.UV強度の調節法
 6-5.反応率の算出方法
 6-6.反応温度と反応率の関係

7.UV硬化過程の解析とシミュレーション
 7-1.ラジカル系の反応機構
 7-2.物質収支式
 7-3.暗反応解析の基礎
 7-4.暗反応解析による重合停止反応速度定数のフィッティング
 7-5.塊状重合における見かけの反応速度
 7-6.Anseth-Bowman,Goodner-Bowmanモデルの説明
 7-7.Anseth-Bowman,Goodner-Bowmanモデルを用いた重合速度定数のフィッティング
 7-8.モノマー中の溶存酸素濃度の決定法
 7-9.モノマー中の酸素の拡散係数の決定法
 7-10.その他のパラメータの決定法
 7-11.照射時間と反応率の関係について実験と比較
 7-12.重合と停止反応速度定数の実験との比較

8. 3DプリンターCLIPへの応用
 8-1.3Dプリンターの応用
 8-2.3Dプリンターの種類
 8-3.3DプリンターCLIPの概要
 8-4.酸素阻害領域の考え方
 8-5.造形シミュレーションの重要性
 8-6.造形シミュレーションのモデル
 8-7.シミュレーション結果

9.ハイブリッドUVLED
 9-1.高圧水銀ランプとUVLED
 9-2.UVLEDのメリットとデメリット
 9-3.ハイブリッドUVLEDの設計
 9-4.ハイブリッドUVLEDの実装
 9-5.ハイブリッドUVLEDのスペクトル
 9-6.硬化の評価法
 9-7.実験結果
 9-8.まとめ

<質疑応答・名刺交換> 


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

大阪府

MAP

【大阪市中央区】ドーンセンター

【京阪・地下鉄】天満橋駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   CAE/シミュレーション   3Dプリンタ

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