以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
-
-
バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望
全国55,0002024-06-04 -
-
バイオマス、生分解材料におけるLCAの算出、算定
全国60,5002024-04-09
★近年、問題となっている海洋環境におけるプラスチック汚染!
各講師による課題解決のための最新の知見を紹介!
講師
第1部 京都大学准教授 大学院地球環境学堂 田中 周平 氏
第2部 NPO法人チームくじら号 代表 農学博士 加藤 千明 氏(元海洋研究開発機構・上席研究員)
第3部 フタムラ化学(株) 中部統括 開発グループ グループリーダー 花市 岳 氏
受講料
【1名の場合】43,200円(税込、テキスト費用を含む)
【2名の場合】54,000円(税込、テキスト費用を含む)
【3名以上の場合は一名につき、10,800円加算】(税込、テキスト費用を含む)
プログラム
【13:30-14:45】
講師:京都大学准教授 大学院地球環境学堂 田中 周平 氏
【経 歴】
2000年 立命館大学助手
2003年 京都大学講師(研究機関研究員)
2004年 京都大学助手
2007年 京都大学助教
2008年 京都大学准教授(現在に至る)
2003年 博士(工学)を取得
【研究歴】
琵琶湖の自然再生に関する研究、有機フッ素化合物類の環境動態と効率的処理方法の開発、都市水循環系におけるマイクロプラスチックの発生源分析と環境運命予測
【所属学会】水環境学会、土木学会、京都大学環境衛生工学研究会
【著 書】日本の水環境行政(改訂版)、地球環境問題への挑戦と実践(開成出版)、
地球環境学(複眼的な見方と対応力を学ぶ)(丸善)、
Connectivity of Hills, Humans and Oceans(Kyoto University Press)など
【講演主旨】
マイクロプラスチックに関する最新の研究事例と世界各国の規制の動向、海外の研究者による研究事例を紹介する。表層水、底泥、魚類の消化管、下水汚泥中のマイクロプラスチックの分析方法については講師らの研究事例を紹介する。また、パーソナルケア製品中の存在実態や、環境中の存在実態についても紹介し、特に吸着した微量化学物質について、その最新の研究成果を紹介する。
【プログラム】
1.マイクロプラスチックの規制に関する動向
2.マイクロプラスチックに関する研究動向
2-1 海洋生物への影響
2-2 魚介類の内臓からの検出例
3.マイクロプラスチック汚染の現況と最新研究
3-1 琵琶湖・大阪湾におけるマイクロプラスチック汚染の現況
3-2 パーソナルケア製品中のスクラブ剤中のマイクロプラスチック
3-3 マイクロプラスチックに吸着した微量化学物質の挙動
3-4 魚類の消化管内のマイクロプラスチック
3-5 マイクロプラスチックの下水処理工程における挙動など
【質疑応答 名刺交換】
第2部 深海における生分解性プラスチックの微生物分解性試験
【15:00-16:15】
講師:NPO法人チームくじら号 代表 農学博士 加藤 千明 氏(元海洋研究開発機構・上席研究員)
【著書】
「微生物利用の大展開」2002(エヌ・ティー・エス)共同編集・執筆。
「深海と地球の事典」2014(丸善)編集主幹・執筆。
「科学不思議クエスト“ブキミ生物出現、深海からのSOS!”」2016(学研プラス)監修。
【経歴】
1978 立教大学大学院修士課程修了
1978-1990 ゼリア新薬工業株式会社中央研究所
1984 東京大学、農学博士授与
1988-1990 米国留学(ノースウェスタン大学・テキサス大学)
1991-2018 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
1998-2004 東京工業大学客員教授
2006-2018 立教大学客員教授
【講演趣旨】
難分解性のプラスチック汚染の問題の解決の方途として、「生分解性プラスチック(生プラ)」が開発され利用されてきておりますが、塩分濃度が高く多くの場合低温環境にさらされている海洋環境において、その分解性に問題点が指摘されております。なかんずくこれらのプラスチックゴミが最終的に蓄積される「深海」での分解性についての検討はまだ始まったばかりです。本講演では、高圧・低温環境下に適応した深海微生物による生プラの生分解性試験についての演者らの成果について解説し、あわせ、成果のアウトリーチ活動について紹介いたします。
【キーワード】
1.生分解性プラスチック
2.深海微生物
3.プラスチック分解微生物
4.海洋環境教育
【プログラム】
1. はじめに
1-1 海洋は地球表面の70%
1-2 深海とは?
1-3 深海底に広がるプラスチック汚染
2. 生分解性プラスチックは深海微生物で分解できるか?
2-1 生分解性プラスチック微生物の深海からの探索
2-2 分離された微生物の性質
3. 深海微生物による生プラ分解のメカニズム
3-1 低温、高圧下での連続培養システムの構築
3-2 生プラ分解酵素
4. 研究成果のアウトリーチ ~SDGs-14を目指して?
4-1 NPO法人チームくじら号の出航
4-2 うみの環境しらべ隊活動
4-3 海の環境問題にどのように立ち向かうか?
5. まとめ
【質疑応答 名刺交換】
第3部 海海洋マイクロプラスチック問題に対応した透明な紙
「生分解性バイオマスセルロースフィルム」の特性と用途
【16:30-17:45】
講師:フタムラ化学(株) 中部統括 開発グループ グループリーダー 花市 岳 氏
【講演主旨】
セルロースからなる生分解性フィルムは木材パルプから作られており、プラスチックが開発される以前から存在していた。我々はこのフィルムをコンポスト適性や海洋分解性など環境ニーズに合わせながら着々と進歩させ、新しい次世代フィルムとして世界に展開することとなった。今回はこのフィルムのブランド戦略と昨今の環境問題の原因も解説しながら、この古くて新しい技術を紹介する。
【キーワード】
1.海洋マイクロプラスチック
2.バイオプラスチック(生分解性とバイオマス)
3.セルロース
【プログラム】
1.フィルムのメーカーシェア
2.ベースフィルムの製造方法
3.フィルムのライフサイクル
4.廃プラの処分の現状
5.セルロースの構造
6.セルロースの生分解性
7.フィルムの構造
8.フィルムのバリア性
9.使用事例
10.世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか
11.世界的な環境政策の動き
12.国内での環境政策の動き
13.メディアによる世界への影響
14.包装材料はどう対応していけばいいのか
【質疑応答 名刺交換】
関連セミナー
もっと見る-
-
バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望
全国55,0002024-06-04 -
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
ポリカーボネートとは?強度や加工性・難燃性は?アクリルとの違いも解説
ポリカーボネートは透明性が高く丈夫なプラスチック材料で、日用品をはじめ各種工業製品に幅広く使われており、私たちの生活に... -
ドローン用水素タンク:筆者のセミナー紹介 水素エネルギー社会(その13)
トヨタ自動車出身で海外メーカ勤務の国際感覚豊富な筆者が、水素エネルギー社会関連のレポートを連載で解説します。今回は、帝人のドローン搭載... -