塗布膜乾燥 の基礎メカニズムと勘所 〜必須のキホンから、注意すべきポイント、 トラブル対策まで〜

競争力を上げる知財戦略を策定するために!
IoT、第4次産業革命時代に向けた、欧米・新興国企業に対抗する知財戦略とは!?


講師



上柳特許事務所 所長 弁理士 上柳 雅誉 先生


元:セイコーエプソン 株式会社 常務取締役 知的財産本部長。
長年に渡り知的財産業務に携わる。同社 特許室部長、理事 知的財産室長、常務取締役 知的財産本部長、知財顧問 等をご歴任になり現職。

【その他、現在のご役職】
独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)監事 
日本ライセンス協会 副会長
一般社団法人 知的財産教育協会 知財検定試験委員



セミナー開催にあたって


■はじめに:
 乾燥操作は材料に熱を与えて水分あるいは溶剤を蒸発させる点から相変化を伴う熱と物質の同時移動現象の典型例である。塗布膜乾燥操作の予備知識として湿り空気の諸性質,熱と物質の同時移動の典型例である湿球温度の概念,湿度図表を解説する。含水率,材料中での水分の保持状態を解説し,乾燥のメカニズムを考える。乾燥のメカニズムに基づいて乾燥速度の定量的な捕らえ方を講義し,乾燥時間を短くするコツを紹介する。また,トラブル対策として,組成偏析,材料の変形やクラックの発生,材料の表面平滑性,残留溶媒の低減策に関する勘どころについて講述する。
 次に,粒子分散系塗布膜の乾燥を取り上げ,膜の平滑性に及ぼす乾燥条件の影響を解説し,乾燥の指針を提示する。講演の最後には塗布膜乾燥を含む乾燥操作全般に係るトラブルシューティングについての質問を受け付ける。

■ご講演中のキーワード:
 乾燥機構、定率乾燥速度、減率乾燥速度、塗布膜乾燥、乾燥操作と製品品質

■受講対象者:
 本テーマに興味のある方でしたら、どなたでも受講可能です。

■必要な予備知識:
 高専卒,大学2年程度の基礎学力 (数学,物理)をもっていれば,対象を特定しない。

■本セミナーで習得できること(一例):
 ・乾燥の基礎知識
 ・塗布膜乾燥のメカニズム
 ・塗布膜乾燥速度の定量的取り扱い
 ・乾燥時間短縮のポイント
 ・乾燥操作と製品品質の関連


プログラム


1.乾燥操作の予備知識
 1)乾燥操作の量的関係を知ろう
  a)物質収支と熱収支
 2)空気の性質を知ろう
  a)湿度
  b)諸物性値
 3)材料温度を知るヒント
  a)湿球温度と断熱飽和温度の概念
 4)乾燥中の空気の状態変化を知る武器
  a)湿度図表とその使い方

2.乾燥操作の必須基礎
 1)材料をどこまで乾燥できるか?
  a)含水率の定義
  b)平衡含水率と自由含水率
 2)材料は水分をどのような状態で含むか?
  a)水分の保有状態と移動機構
 3)乾燥の挙動を知る
  a)乾燥特性曲線の概念
  b)乾燥の3期間
  c)限界含水率の重要性
 4)乾燥速度を定量的に取り扱う
  a)定率乾燥速度
  b)減率乾燥速度
 5)乾燥時間を短くするコツ
  a)減率乾燥速度曲線の形の基づく方策

3.塗布膜乾燥のメカニズムと品質保持
 1)組成のムラはなぜ生じるか?
  a)組成偏析とバインダーの移動
 2)剥離,クラック,変形はなぜ生じるか?
  a)乾燥応力と乾燥速度
  b)乾燥収縮防止策
 3)表面平滑性を保つには?
  a)平滑性に及ぼす乾燥条件の影響
 4)残留溶媒を効率よく低減したい
  a)水蒸気の共存効果
  b)水溶性溶媒の共存効果

4.粒子分散系塗布乾燥の勘どころ
 1)乾燥特性と表面平滑性を知る
  a)塗布膜乾燥実験装置
  b)表面平滑性の評価
 2)乾燥速度曲線と表面平滑性の関係は?
 3)表面平滑性に及ぼす乾燥条件の影響は?
 4)よりよい塗布膜乾燥の指針は?

5.乾燥操作のトラブルシューティング(質疑応答を中心に)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【大田区】大田区産業プラザ(PiO)

【京急】京急蒲田駅

主催者

キーワード

化学技術

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