形状記憶性ポリマー/シートの開発動向と機能性、用途例、今後の展開

新しい応用展開が広がる形状記憶性ポリマー/シートの今と今後について解説!


★ 最近注目されているメカノバイオロジー分野を中心に生体環境下でも高い形状記憶能を有するポリマーの設計論と医療応用について解説 (第1部)

★ 新規に開発した室温付近にガラス転移温度を有する材料について、特異な特徴(形状記憶性、応力緩和性等)と用途事例について解説 (第2部)


★ 植物油脂をベースとする精密ダブルネットワーク型の形状記憶ポリマー、トチュウが産出するエラストマーの側鎖修飾や架橋による形状記憶特性の発現について解説 (第3部)


講師


第1部
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
MANA准主任研究者 荏原 充宏 氏

第2部
三井化学株式会社 モビリティ事業本部 エラストマー事業部 新製品開発グループ
博士(工学)、技術士(化学部門) 植草 貴行 氏

第3部
大阪大学大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 宇山 浩 氏


受講料


【1名の場合】43,200円(税込、テキスト費用を含む)
【2名の場合】54,000円(税込、テキスト費用を含む)
【3名以上の場合は一名につき、10,800円加算】(税込、テキスト費用を含む)

※ AndTechの講座では、同一部署に限り申込者のご紹介があれば、何名でもお1人10,800円で追加申し込みいただけます。(申込者は正規料金、お二人目以降は10,800円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取り纏いただくか、申込時期が異なる場合は紹介者のお名前を備考欄にお書きくださいますよう、お願いいたします。

※ AndTechの講座は、特別割引とポイント割引など、2種類以上の割引は、同時には適用されません。誤って、2種類以上の割引を同時にご利用された方には、後程、事務局より割引選択のための確認連絡をいたします。


対象


形状記憶性ポリマー技術に関心・課題のある事業企画担当者、研究者、マーケッターなど


プログラム


第1部 医療応用を目指した形状記憶性ポリマーの開発
【12:30-13:45】
講師:国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
MANA准主任研究者 荏原 充宏 氏

【講師の研究活動】
【略歴】
2004年 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻 博士後期課程修了
2004年 米国ワシントン大学バイオエンジニアリング学部 博士研究員
2007年 大阪大学医学部附属病院未来医療センター 特任助教
2009年 独立行政法人 物質・材料研究機構 主任研究員
2016年 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 MANA准主任研究者
【併任】
2015年 東京理科大学大学院基礎工学研究科 准教授
2016年 筑波大学大学院数理物質科学研究科 准教授
2017年 米国ワシントン大学バイオエンジニアリング学部 客員研究員

【受賞】抜粋
2003年 文部科学大臣賞(学生部門)
2012年 Young Scientist Award (World Biomaterials Congress)
2015年 科学奨励賞(日本バイオマテリアル学会)
2016年 NIMS理事長賞
2016年 つくば科学教育マイスター
2018年 文部科学大臣賞(理解増進部門)

【キーワード】
1. スマートポリマー
2. メカノバイオロジー
3. 形状記憶ポリマー

【講演主旨】
 本講演では、医療応用を目指した形状記憶ポリマーの開発について概説する。一般的に、医療応用を目指した場合、生体環境(温度など)で駆動させるなど、その材料設計には制限が生じる。また生体適合性も求められる。そこで生体環境下でも高い形状記憶能を有するポリマーの設計論についてまずは説明する。また、応用例に関しては最近注目されているメカのバイオロジー分野を中心に説明する。さらに、形状記憶現状を界面に応用した形状記憶表面についても紹介する。

【プログラム】
1. 形状記憶ポリマーの歴史

2.形状記憶ポリマーの分類
 2-1 架橋構造の違い
 2-2 形状記憶原理の違い

3.形状記憶ポリマーの評価
 3-1 力学的評価
 3-2 熱的評価

4.形状記憶ポリマーの医療応用
 4-1 手術用デバイス
 4-2 メカノバイオロジー
 4-3 マイクロ流路
 4-4 ナノ表面

5.まとめ

【質疑応答 名刺交換】


 
第2部 形状記憶性ポリマー及びシートの開発と特性、用途例
【13:55-15:10】
講師:三井化学(株) モビリティ事業本部 エラストマー事業部
新製品開発グループ 植草 貴行 氏 (博士(工学)、技術士(化学部門))
 
【講演キーワード】
1. ポリオレフィン(αオレフィン共重合体)
2. 形状記憶ポリマー、シート
3. 応力緩和性
4.形状追従性

【講演趣旨】
 メタロセン触媒により合成されたポリオレフィンは、従来のチーグラ・ナッタ触媒に比べて様々なモノマーとの共重合性や立体規則性等が制御できるようになった。これにより融点やガラス転移温度、結晶化度などの材料物性を精密に制御したポリオレフィンを得ることができ、新たな用途での展開が期待できる。
 本講演では、三井化学(株)が新規に開発した室温付近にガラス転移温度を有する材料について、特異な特徴(形状記憶性、応力緩和性等)と用途事例について紹介する。

【プログラム】 
1.ポリオレフィン材料とは 
 1-1 ポリオレフィンの歴史と用途
 1-2 重合触媒と分子設計
 1-3 分子設計と得られる物性 -ガラス転移温度、ゴム弾性-

2.形状記憶ポリマーとは
 2-1 形状記憶ポリマーの特徴
 2-2 熱的、力学的性質
 2-3 メカニズムと支配因子

3.オレフィン系共重合体『ABSORTOMER(アブソートマー)』とは
 3-1 開発コンセプト
 3-2 材料物性紹介と特徴
 3-3 ポリマーブレンドによるガラス転移温度のシフト

4.『ABSORTOMER(アブソートマー)』の用途展開事例について
 4-1 フィルム・シート
 4-2 発泡体

5.まとめと今後の展開 

【質疑応答 名刺交換】


 
第3部 新規分子設計に基づく形状記憶バイオベースポリマーの開発
【15:20-16:35】 
講師:大阪大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 宇山 浩 氏

【講演キーワード】
1. 形状記憶
2. バイオベースポリマー
3. 植物油脂
4 トチュウエラストマー

【講演趣旨】
 形状記憶ポリマーには様々な潜在的な用途があり、機能材料として注目されている。また、石油を用いないバイオベース材料はSDGsに貢献する環境調和性から、今後の普及が期待されている。
 本講演ではバイオベースポリマーを基盤とする形状記憶ポリマーについて概説する。植物油脂をベースとする精密ダブルネットワーク型の形状記憶ポリマー、トチュウが産出するエラストマーの側鎖修飾や架橋による形状記憶特性の発現について述べ、形状記憶ポリマーの設計指針例を提示する。

【プログラム】 
1.バイオベースポリマー
 1-1 再生可能資源の利用意義
 1-2 バイオベースポリマーの開発動向

2.植物油脂を基盤とするバイオベースポリマー
 2-1 エポキシ化植物油脂をベースとするネットワークポリマー
 2-2 エポキシ化植物油脂ポリマーの機能化例

3.ダブルネットワーク型形状記憶ポリマー
 3-1 植物油脂ポリマー/ポリカプロラクトン
 3-2 植物油脂ポリマー/ポリ乳酸
 3-3 アクリル樹脂モノリスとの複合化
 3-4 酸無水物硬化による形状記憶機能の発現
 3-5 汎用エポキシ樹脂への展開

4.トチュウエラストマーを基盤とする形状記憶ポリマー
 4-1 トチュウエラストマーの特徴
 4-2 トチュウエラストマーの側鎖修飾方法
 4-3 トチュウエラストマーへの形状記憶機能の付与

5.まとめ

【質疑応答 名刺交換】


 

受講料

43,200円(税込)/人

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【千代田区】CMC+AndTech FORUM

【JR・地下鉄】神田駅 【地下鉄】大手町駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【千代田区】CMC+AndTech FORUM

【JR・地下鉄】神田駅 【地下鉄】大手町駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料

関連記事

もっと見る