<最適な分散実現へ:1日速習講座> 粉体・界面活性剤 の基礎から 効果的な 分散剤 の選定・活用ノウハウ、評価法まで

★熱心でわかりやすい講義、充実の資料、画像や動画を多数用いた解説で毎回大好評!
★分散を理解する際に知っておくべき基本知識から、最適な分散剤選定や添加量を絞り込むための勘所、評価のポイントまで。
★自らで課題解決できるようになるためのベースの知識を身に付ける!



講師


キレスト株式会社 技術顧問 成見 和也 先生
 1973年京都工芸繊維大学修士課程修了。同年三洋化成工業株式会社入社。三洋化成工業株式会社にて粘着剤の研究開発に従事。その後,サンノプコ株式会社(三洋化成より出向)にて塗料,セラミックス製造用添加剤の販売・製品開発に従事。2012年3月まで,新日本理化株式会社、センカ株式会社にて新規事業部門で新製品開発に従事。現在に至る。



セミナー開催にあたって


■はじめに:
 最近、盛んに検討されているナノ粒子は何故分散が難しいのか。粒子が微粒になればなるほど凝集力が強くなり分散が難しくなる。このセミナーでは粒子は何故凝集しているのか、この凝集粒子を一次粒子の解きほぐし、経時分離・沈降のない安定な分散体を得るにはどうすれば良いのか。このセミナーの目的はこれら粒子に関する知識、界面活性剤の知識の習得とその応用について学ぶ。

*セミナーポイント
 現在、日本の種々の産業分野で超微粒(ナノ粒子)の活用研究が盛んに行われている。粒子を分散する時にまず念頭に置くのに“分散の三要素;?ぬれ、?解きほぐし、?分散体の安定化”という概念がある。この概念は非常に古いが最近の超微粒子粉体にも適応できる考えである。この三要素の理解の元になるのが界面活性剤の知識である。また分散の三要素を満たすためには粉体が何故凝集しているのか、何故この凝集を解きほぐすのが難しいのかなど粉体についても学ぶ必要がある。このセミナーでは分散の基本概念である“分散の三要素”についてそれらの意味合い、考え方、応用の仕方を学ぶ。またこれらの知識を元にすぐに使える分散剤の選定方法、分散体の評価方法も説明する。
 これらの知識をつけると今まで理解できなかった現象が理解でき、今後の研究で起こる疑問や解決法を得る手段が手に入ると考える。

■ご講演中のキーワード:
 ・界面活性剤
 ・表面張力、ぬれ、HLB、ミセル
 ・分散の三要素
 ・粉体の粒子径、粒子形(Particle Size , Particle Shape)と凝集性
 ・粘度・添加量曲線
 ・SP値
 ・ソーレンセンの酸・塩基相互作用

■受講対象者:
 ・化学は専攻したが界面活性剤に関しては学んでいない研究者、生産実務者の方
 ・界面活性剤はかじったが実務知識、ノウハウに不足を感じる研究者、生産実務者の方
など

■必要な予備知識:
 ・有機化学の基礎知識
 ・界面活性剤の基礎知識

■本セミナーで習得できること(一例):
 ・粉体は何故凝集しているのかを知る
 ・分散の基礎である“分散の三要素(ぬれ、解きほぐし、分散体の安定化)”を知る
 ・“分散の三要素”を理解するため界面活性剤基礎知識、応用知識を得る
 ・分散剤の差異(物性、極性、分子量、使い方、粉体との相性等)を知る
 ・すぐに使える簡易分散剤の選定方法および分散体の評価方法を知る

★過去、本セミナーを受講された方の声(ほんの一例です!):
 ・基礎知識のない私でも、理解がしやすかったです。
 ・現場で良く起こる事を現象論にまとめられており理解が良く深まりました。今後の業務に活かしたいと思います。
 ・界面活性剤の役割、分散の三要素、分散メカニズムなど基本から理解できました。
 ・分散のポイント、分散の状態などが視覚的にイメージしやすかったです。
 ・分散剤を選定する上でのポイントが理解できました。
 ・分散について今まで分からなかったこと、漠然と考えていたことがクリアになりました。感謝致します。
 ・分散性の評価も知ることが出来て良かったです。
 ・実務に使える内容で非常に有益でした。会社に持ち帰り展開します。
 ・実際のサンプルを用いたデモ実験や動画を用いたご説明も多々あり、非常にわかりやすかったです。
 ・資料が豊富で実例も多くわかりやすかったです。参考資料も多く示されており、今後の勉強にも役立ちそうです。
 ・とても柔らかく、わかりやすいお話で聞きやすかったです。経験談に基づく内容も良かったです。

などなど、各回ご好評の声多数のセミナー!


プログラム


1.分散とは・・・分散及び分散剤とは

2.粉体とは
 ―粉体の粒子径(Particle Size)と粒子形(Particle Shape)と分散との関係

 1)粒子径と粉体凝集性 ・・・ 何故粉体は凝集するのか、しているのか。
 2)粒子形と粉末凝集性 ・・・ 板状粉体(平面体)は凝集しやすい。毛管力。
 3)粒子の持つ表面エネルギーと凝集性 ・・・ 粉塵爆発の大きなエネルギー
 4)等電点とは ・・・ 系のpHによって粉体の電荷が変化。分散との関係は。

3.分散の理解につながる界面活性剤の知識とは
 1)界面活性剤の国際定義 ・・・ 定義にある“有益な作用を持つ”こととは
 2)界面活性剤の基本的性質
 3)界面活性剤のイオン性 ・・・ アニオン、カチオン、ノニオン、両性

4.分散を理解するために必要な界面活性剤の知識
 1)表面張力とは ・・・ 映像で見る表面張力
 2)ぬれとは ・・・ 映像で見るぬれ
 3)ミセルとは ・・・ 粉体をミセルに閉じ込めることが分散
 4)HLBとは ・・・ 溶媒が水系か非水系かでHLBを使い分ける

5.DLVO理論と分散について
 1)電気二重層と分散性の関係
 2)ゼータ電位と分散性の関係

6.分散の三要素について
 1)ぬれ(初期分散性)性 ・・・ 凝集した粒子をぬらして膨潤させる段階
 2)解きほぐし性 ・・・ 膨潤した粒子を機械的に解きほぐし一次粒子とする
 3)分散体(スラリー)の安定性 ・・・ 経時的な凝集・沈降を防止するには

7.水系分散剤について
 1)分散を取り巻く分散因子とは
 2)水系分散剤選定のポイント ・・・ 粉体の親水性、疎水性により異なる
 3)低分子湿潤・分散剤と高分子分散剤の分散性の差異について

8.最適な分散剤の選定、分散評価法について
 1)スパチュラ法 ・・・ 粉体と最適分散剤、最適添加量のスクーリング
 2)粘度・添加量曲線 ・・・ スパチュラ法を元にした最適分散剤、最適添加量の絞り込み方法
 3)試験験管沈降法 ・・・ 試作分散体の経時分離・沈降測定法
 4)グロス試験 ・・・ 目視による簡易分散状態の測定法

9.ナノ粒子の分散について
 1)ナノ粒子の分散のまとめ ・・・ 分散の三要素との関係
 2)カーボンナノチューブの分散について ・・・ π―π相互作用による分散安定化

10.溶剤系分散の選定のポイントについて
 1)分散剤/溶媒/粉体の相関による分散性の違いについて
  *溶媒と分散剤の相溶性、親和性の簡易試験法
 2)SP値の考え方、使い方 ・・・ 発展形のHSP(ハンセンパラメーター)について
 3)ソーレンセンの酸・塩基相互作用の考え方、使い方 ・・・ 強い吸着層の作り方

11.分散剤メーカー及び代表品名一覧

12.参考資料、書籍一覧 ・・・ 分散を勉強するための文献。資料の紹介

13.その他;動的表面張力について


<質疑応答・個別質問・名刺交換>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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開催場所

東京都

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【港区】太陽化学(株)東京本社内 おいしさ科学館

【JR・モノレール】浜松町駅 【地下鉄】大門駅

主催者

キーワード

化学技術

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