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◆有機ELに求められる発光材料・封止技術・製造装置やディスプレイ、照明としての応用展開や今後の市場展望について分かりやすく解説する!― 現状と将来展望 ―
講師
国立大学法人山形大学 COI研究推進機構 産学連携教授 工学博士(Ph.D.) 菰田 卓哉 氏
<専門>
有機EL、LED、シリコン半導体等の有機・無機半導体材料・プロセス・デバイス技術、オプトエレクトロニクス技術
<略歴>
1978年、京都大学工学部電子工学科卒業、同年松下電工株式会社(現、パナソニック株式会社)入社。照明制御IC、パワーMOSFETのデバイス・プロセス研究開発に従事。1988年、世界で始めて民生用静電誘導(SI)サイリスタの実用化開発に成功。
1991年、英国に同社のUK R&D Laboratoryを設立し、所長。同時に、英国サリー大学客員研究員として、シリコンの可視発光の研究を推進。
1997年、英国サリー大学よりPh.D.(工学博士)授与。
1998年より、弾道電子面放出型電子源(BSD)の開発に従事。2001年、BSD開発の功績により、映像情報メディア学会より藤尾フロンティア賞受賞。
2002年より、有機ELの研究開発に着手。
2007年より、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託プロジェクト、「有機発光機構を用いた高効率照明技術の開発」、「高効率白色有機EL照明技術開発プロジェクト」などのプロジェクトリーダー歴任。
2011年、NEDOの開発成果をもとに、パナソニック出光OLED照明(株)の設立に尽力し、有機EL照明パネルの発売にこぎつける。
2015年10月より、山形大学 COI(Center of Innovation)研究推進機構産学連携教授及びフロンティア有機材料システム創成フレックス大学院産学連携教授。有機ELをはじめとする有機エレクトロニクス研究開発および教育に従事。
2017年4月、山形大学発ベンチャーの、株式会社FLASKを創業し、最高経営責任者(CEO)に就任。 現在、山形大学産学連携教授、株式会社フラスクCEOのほか、大阪大学特任教授、アロー・コンサルタンツ・アンド・テクノロジーズ代表。
受講料
■ R&D会員登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
(まだR&D会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
受講対象・レベル
有機ELビジネスに参入している、または参参入予定の装置・部材・デバイスメーカー、有機ELを応用した商品開発を検討・推進中の技術者、企画担当者。有機ELビジネスに投資を考えているVC、投資関連団体、銀行の担当者など。
習得できる知識
(1) 有機ELディスプレイ・照明の基礎知識
(2) 有機ELは、ディスプレイ、照明の両方に応用が期待されているが、LCD(液晶)やLED(発光ダイオード)などの既存デバイスとなにが異なるのか(優位性)に関する知識
(3) 有機ELのデバイス構造とその製造方法―蒸着方式、印刷方式
(4) 有機ELデバイスの評価方法
(5) 有機ELの問題点とその解決法
(6) 有機EL材料の基礎知識
(7) 有機ELの期待される応用分野と今後の方向性
(8) 有機ELの今後の課題と展望
趣旨
有機エレクトロニクス技術は確実に生活を変革する基盤技術になる。その代表格が有機ELであろう。将来テレビは壁紙のような形になり、小さく折り畳みができたり、くるくる巻き上げることもできるようになるだろう。こんな夢物語が有機ELで実現できるようになる日も近いうちにやってくる。今まであまり公開されることのなかった有機ELディスプレイ技術だが、現在どのレベルまで進展しているのか?また、有機ELは照明をも変える。人類が今まで手にしたことのない、平面で発光する光源デバイスなので、大面積化が可能であり、紫外線レス、水銀レスという点で、環境にもやさしい。また、近年の材料・デバイス技術の進展により、LEDを超える高効率、長寿命が期待できるものになってきた。
本講演では、有機EL技術の基礎を解説し、あわせて最新技術開発動向及び課題、更に有機エレクトロニクスがもたらす真のインパクトは何かについて議論する。
プログラム
1.有機ELが新たな段階にーその期待
2.最新有機EL技術を解剖する
2-1 有機ELの発展の足跡
2-2 有機ELの基本構造とその進化
3.製造工程の基本とその進化
3-1 蒸着法
3-2 印刷法
4.封止工程の基本と最新動向
4-1 キャップ封止
4-2 薄膜封止
5.有機EL材料の基礎と最新動向
5-1 蛍光材料
5-2 りん光材料
5-3 TADF材料
6.サポート材料と塗布型材料
6-1 周辺材料
6-2 塗布型材料の現状と課題
7.大型化有機ELディスプレイへの対応
7-1 有機ELディスプレイの基礎技術
7-2 蒸着型の現状と展望
7-3 塗り分け型
7-4 白色バックライト型
7-5 塗布型の現状と展望
a.インクジェット
b.転写・グラビア
8.フレキシブル化の現状と将来
8-1 Foldable OLEDの技術的課題
8-2 壁紙ディスプレイの将来像
9.有機ELの車載用途への応用と課題
9-1 なぜ、車載用途に有機ELが期待されるのか?
9-2 車載用有機ELに必要な特性
9-3 車載用途で実用化された例
9-4 今後の車載用途応用の展開
10.まとめ
【質疑応答・名刺交換】
キーワード 有機EL,ディスプレイ,テレビ,照明,蛍光,燐光,封止,蒸着,塗布,研修,講座,セミナー
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