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ファインバブルを反応プロセスへ活用するポイント、
今後の課題と可能性が分かる!
セミナープログラム
【10:00-12:00】
1.ファインバブルの安定性、挙動の発現メカニズム
京都大学 松本 充弘 氏
【講座の趣旨】
ミリバブルとは本質的に異なる物性を示すとして,多方面での応用が検討されているファインバブルであるが,その安定性や特異な挙動発現のメカニズムに関して,バルクな液体物性や気液界面特性では説明しがたいような不思議な現象が存在する.本講演では,ファインバブルの性質についてナノスケール・分子スケールで得られつつある最近の知見を紹介するとともに,理論的・実験的に未解明の課題を説明する.
1.ファインバブルの静力学:表面張力の役割
2.ファインバブルの動力学:発生,消滅,合体
3.ファインバブルの特性:表面吸着,帯電,生理活性など
4.ファインバブル安定化のメカニズム
5.分子シミュレーションで見たナノバブル
【質疑応答】
【12:45-14:45】
2.マイクロバブルの溶解収縮と化学プロセスへの応用
慶應義塾大学 藤岡 沙都子 氏
1.マイクロバブルの特徴と応用例
2.マイクロバブルの生成方法
3.マイクロバブルの溶解・収縮の観察
4.マイクロバブルの溶解・収縮速度の解析
5.マイクロバブルの化学工学への応用
【質疑応答】
【15:00-17:00】
3.ファインバブルを用いたグリーン有機合成技術
静岡大学 間瀬 暢之 氏
【習得できる知識】
1.有機溶媒中の挙動も含めたファインバブルの特性
2.ファインバブル発生装置の開発
3.気相が関与する多相系有機反応へのファインバブルの活用
4.空気酸化反応、水素添加反応、過酸化水素合成、光酸化反応、フロー反応などへの応用
【講座の趣旨】
ファインバブル(FB)とは直径が100 μm以下の気泡の混合状態であり、通常のmm〜cmの気泡とは異なる性質があります。現在では直径が1〜100 μm(微生物 〜 細胞 〜 卵子の大きさ)の気泡を「マイクロバブル(MB)」、直径が1 μm未満(DNA 〜 ウィルス 〜 微生物の大きさ)の気泡を「ウルトラファインバブル(UFB)」と呼ぶことで統一されています。これまで流体力学、環境工学、農学、水産学、医療などの分野で発展しており、有機合成化学に用いた例は2010年までありませんでした。なぜファインバブルに着目したのか?本当に有機合成に活用できるのだろうか?研究室レベルだけでなく工業レベルにまで応用できるのだろうか?などの疑問に対し、静岡発の気相が関与する環境調和型多相系有機合成プロセスを開発した経緯について最新データとともに紹介します。尚、個別の質問についても、可能な限り対応します。
1.はじめに
・反応の分類
2.ファインバブルについて
・ファインバブルの性質
・有機合成用ファインバブル発生装置
3.ファインバブル手法によるアルコールの酸化反応
・TEMPO触媒系空気酸化反応
4.ファインバブルの効果
・ファインバブルの計測・測定技術
5.ファインバブル手法による接触水素化
・アルケン・アルキンの接触水素化
・芳香族ニトロ化合物の接触水素化
6.ファインバブル手法による過酸化水素合成
・アントラキノン法によるワンポット過酸化水素合成
7.ファインバブル手法による光酸化反応
・一重項酸素による脱水素的酸化
8.ファインバブルフロー合成
9.最新の成果
・ファインバブルの新たな効果(触媒毒抑制)
・ファインバブル含有燃料への展開
・その他
【質疑応答】
セミナー講師
1.京都大学 大学院工学研究科 機械理工学専攻 准教授 理学博士 松本 充弘 氏
2.慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 専任講師 博士(工学) 藤岡 沙都子 氏
3.静岡大学 グリーン科学技術研究所 教授 博士(工学) 間瀬 暢之 氏
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕
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