Pythonを使った画像認識入門

コンピュータビジョンに入門するにあたって、できるだけ容易に取り掛かってプログラミングができるようになるためのイントロダクションです.

★ コンピュータビジョン技術の概要説明と，Python言語の概要説明と，Pythonによる実装事例紹介の3部で構成します.

講師

新潟県工業技術総合研究所　研究開発センター長　博士（工学） 阿部 淑人 先生

■ 主経歴
1988年　大日本印刷(株)入社　外観検査装置の開発等に従事
2003年　新潟県工業技術総合研究所入庁　色彩・光学計測、電磁計測等の技術支援、研究 開発業務に従事

■ 専門・得意分野
信号処理、画像処理、色彩工学など

■ 専門の学会・協会等での委員会活動など
電子情報通信学会シニアメンバー 映像メディア処理シンポジウム実行委員 日本画像学会技術委員会委員

受講料

1名46,440円(税込（消費税8％）、資料・昼食付)
＊1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
＊学校法人割引 ；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

セミナーポイント

■ 講師から一言
　ヒトの視覚は感覚器官の中でも最も多くの情報を取得しているものであり，およそ8割にも達すると言われています. それをコンピュータに代行させるコンピュータビジョンの有用性や必要性は，近年のコンピュータ技術の進展と社会の変化に伴いますます高まっています. 近年，普及が目覚ましい計算機言語のPythonを使って，楽にコンピュータビジョン（CV)の習得ができるようなセミナーを企画しました.

■ 講演ポイント
　コンピュータビジョン（CV）の概要からPythonによる実装例の紹介までを用意しました．
　Pythonは言語自体の習得しやすさ書きやすさはもちろんのことですが，豊富に存在する モジュール類の完成度が高く実用的なことも速習に有利です. それらを使うことで驚異的 に少ない量でプログラムを実装できます.
　画像の自動認識の需要は高まりCV技術の応用範囲は際限なく広がりつつあり深まってい ます．近年進展の目覚ましい機械学習においても対象とする音声や画像の認識に関するデ ータ処理知識は必須です．まずは楽々覚えて，どんどん活用して経験を深めてゆきましょ う．

■ 受講後、習得できること
・コンピュータビジョンとヒトの視覚の概要
・Python言語の初歩
・Pythonを使ったCVプログラピング

セミナー内容

1.コンピュータビジョンの概要
　1.1　コンピュータビジョンとは
　1.2　画像とは
　1.3　幾何変換と撮像
　1.4　ステレオビジョンと奥行き推定
　1.5　３次元の形状復元
　1.6　視覚分解能と変復調
　1.7　階調の補正
　1.8　リサンプリング
　1.9　画像の劣化と復元
　1.10　多重解像度解析
　1.11　画像特徴 統計量・不変量
　1.12　特徴記述子と画像認識
　1.13　機械学習と最適化アルゴリズム

2.Pythonの導入
　2.1　Pythonのインストール
　2.2　変数の基本型とコンテナ型
　2.3　式と文と演算子
　2.4　制御構造と内包表記
　2.5　関数とクラス，モジュール
　2.6　画像の入出力と表示

3.CVの楽々プログラミング
　3.1　sk-image&sk-learnモジュールの概要
　3.2　階調補正
　3.3　幾何補正・幾何変換
　3.4　リサンプリング
　3.5　ノイズ除去と平滑化
　3.6　ぼけ、ブレの補正と鮮鋭化
　3.7　エッジ検出
　3.8　インペインティング
　3.9　ハフ変換
　3.10　領域分割とラベリング
　3.11　マッチングと物体検出
　3.12　フィルタバンクと特徴分類
　3.13　特徴抽出
　3.14　モデルの推定
　3.15　機械学習

（質疑応答）