ナノセルロース セルロースナノファイバー セミナー

セルロースナノファイバーに代表される、ナノセルロースの表面界面修飾・分析技術や、それを用いた機能材料の創製・設計のポイント等について!ナノセルロース系材料複合化・加工技術応用展開



講師


岐阜大学 応用生物科学部 応用生命科学課程 分子生命科学コース 准教授 博士(農学)  寺本 好邦 先生



セミナーポイント


 演者は、バイオマス素材の構造の階層・スケールに注目した表界面修飾、分子・分子集合体設計、並びに複合体構築をベースとして、新たなプロセッシング法の開発に取り組みながら、機能性マテリアルへの変換研究を推進しています。
 このセミナーでは、セルロース研究の材料科学的側面の歴史観・サイズ感をお伝えしつつ、複合化とプロセッシングを基軸としたナノセルロース・ナノキチンからの機能材料創製のコンセプトを紹介したいと考えています。

○受講対象:
 ・ナノセルロース研究開発への新たな視点をお探しの方
 ・セルロース系材料の微細な構造に基づいた機能発現に興味をお持ちの方

○受講後、習得できること:
 セルロース系材料の構造と機能の相関についての学術的な捉え方に加えて、演者が2013年に岐阜大に着任してから主体的に携わってきた、ナノセルロース・ナノキチン研究プロジェクト立ち上げ時(現在進行中ではありますが)のオリジナリティの設定の仕方などもお伝えできればと思います。


セミナー内容


1.ナノセルロースにも援用可能な構造多糖の分子・分子凝集構造制御と機能材料設計コンセプト
 1) はじめに

  A) バイオマス素材の構造と特性のヒエラルキー
  B) 純合成系と比較した場合の課題
  C) バイオマス素材からの機能材料創製のレビュー
 2) セルロースをはじめとする構造多糖誘導体の捉え方
  A) 固体高分子材料としての構造の階層・スケールと特性
  B) セルロースの化学修飾のレビュー
 3) セルロース系グラフト共重合体を中心とした分子修飾・誘導体
  A) 一次構造の明確化
  B) 熱転移挙動の体系化
  C) 緩和挙動解析
  D) 高次構造の発達
  E) 酵素分解特性と機能発現
  F) 配向制御による機能発現1 光学異方性の制御
  G) 配向制御による機能発現2 電気物性
 4) 相溶ポリマーブレンド系
  A) 相溶系を得るために
  B) 相溶性発現への分子構造の影響
  C) 相溶ブレンドの力学物性
  D) キチン系相溶ブレンドの生医学的応用

2.ナノセルロース・ナノキチン研究の状況と現状認識
 1) 内外の研究動向
 2) 技術的課題:製造、評価、応用の各側面
 3) ナノファイバー研究に対して取りうるスタンス

3.セルロース・ナノセルロースの分析・評価技術
 1) 分子論的な組成の定量

  A) 容量分析
  B) 分光測定(赤外・NMR)
  C) クロマトグラフィー
 2) モルホロジー観察
  A) 試料作成のポイント
  B) 電子顕微鏡
  C) 走査型プローブ顕微鏡
  D) 散乱・回折法

4.ナノセルロース・セルロースナノファイバー等バイオナノ素材の複合化・加工技術と機能材料創製
 1) 表面修飾・複合化とプロセッシング法開発のコンセプト
 2) 国内外で報告されている表面修飾法のレビュー
 3) 分子(集合体)設計のポイント
 4) 表面修飾・複合化1 高伸縮・温度応答ハイドロゲル

  A) シランカップリング
  B) 無水マレイン酸エステル化による分散性向上と重合能付与
  C) 水溶性モノマーの重合による複合ハイドロゲル化
  D) 特異的な力学物性とナノファイバーの配向性
  E) 温度応答性
  F) 今後の展望
 5) 表面修飾・複合化2 金属ナノ構造体とのハイブリッド化
 6) プロセッシング法開発1 熱加工と配向制御
 7) プロセッシング法開発2 インクジェットプリンターの活用とバイオメディカルへの応用路線

5.おわりに


  <質疑応答>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【大田区】大田区産業プラザ(PiO)

【京急】京急蒲田駅

主催者

キーワード

繊維・炭素系素材技術   高分子・樹脂技術

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