海外現地法人（主としてアジア新興国）の人事企画入門講座

【受講対象】

初めて海外現地法人の人事企画を担当される方

【講師】

東京コンサルティンググループ　　仁井　いずみ氏

ー開催にあたってー

   新興国（インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム）へ進出し、数年経つと、様々な人事労務に関する課題が表面化します。管理体制整備を考え始めたこの時期に、新興国で押さえておくべき労務管理と人事制度のあり方について見直されてはいかがでしょうか。
   労務管理がずさんである場合、労働局からの指摘や、社員に対して過剰なベネフィットが発生し会社の利益を圧迫するといったリスクを招きます。人事制度が形骸化している場合、ローカル幹部候補が育たず、組織の脆弱化によりビジネスの発展に支障をきたす可能性が高まります。労務管理では労働法遵守、就業規則でカバーすべきポイント、社員へのベネフィットの妥当性、といった点を押さえておく必要があります。
   また、人事制度は会社の考える「理想の社員像」を社員に理解してもらい、行動できるよう促すものである必要があります。そのためには定期的な教育プランを作り、常に社員へ「理想の社員像」について考えさせる機会を設ける工夫も欠かせません。
   本セミナーでは、労務管理と人事制度のポイントについて、具体的事例を交えて解説いたしますので、新興国での人事労務管理体制強化のお役に立てるセミナーとなっております。

【プログラム】

１．新興国（インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム）において押さえておくべき労務管理
      （１）各国の労働法概要
               ・各国労働法比較と注意点
               ・就業規則のポイント
      （２）各国の労務管理の必要事項
               ・労務管理チェックリスト
               ・本社が管理すべきローカル社員による運用ポイント
      （３）各国の労務トラブル事例
               ・法令遵守に関わる事例
               ・労務管理に関わる事例

２．ローカル社員にコミットしてもらうための人事制度
      （１）グローバル人事制度概要
               ・グローバル人事構築対象範囲と親会社が構築すべき統一人事制度
               ・各国への人事制度カスタマイズのポイント
      （２）人事制度を活きたものにするためのポイント
               ・各人事制度の一貫性
               ・ローカル社員に伝わりやすい基準作り
               ・評価制度と人事考課のルール作り
               ・評価制度運用前にローカル社員へ告知しておくべきこと
               ・評価結果と教育の関連性と運用のポイント
      （３）人事制度運用例
               ・製造業での運用事例と理想の人事制度
               ・製造業以外での運用事例と理想の人事制度

３．人事制度とリンクする教育プラン
      （１）評価基準をローカル社員に落とし込む日々の教育
               ・ローカル社員の日本人の違いから見る教育プラン
               ・教育制度プロセス
               ・教育のポイントと頻度
      （２）会社の目標にコミットさせるための目標管理制度
               ・海外子会社における目標管理制度運用実態
               ・海外子会社で行うべき実績評価のポイント
      （３）目標管理制度、人事制度でのフィードバック
               ・評価結果でみるポイントとフィードバック方法
               ・目標達成を促す教育プログラム
      （４）ローカル社員教育にあたっての心構え
               ・ローカル社員に対する考え方とアプローチの方法
               ・ローカル人事担当者とのコミュニケーションポイント

【受講料】

会員：34,560円（本体 32,000円）／一般：37,800円（本体 35,000円）

※会員価格適用についてはすぐにお調べ可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。
お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。