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セルロースナノファイバー複合材料の混練技術・射出成形技術と
そのポイント、プロセス技術および性能アップの方策とは?
CNFを自社製品に応用したい…
何を検討しどのように進めていけば良いのか、その方向性や
留意点を、数々の応用・実用化事例をふまえ理解できます
セミナー趣旨
セルロースナノファイバー(CNF)は、現在製造各社での実証プラントの設置及び
サンプル提供が本格的に開始され、一部では商業生産も始まりました。またCNFを用いた
実用化・事業化製品も多様な分野から出始めています。
約10数年来、特にCNF/熱可塑性樹脂複合化技術開発を京都大学生存圏研究所
矢野浩之教授と共に実施して来た中で、2018年6月にはランニングシューズのミッドソール部分に
CNF/樹脂複合材が採用され商業販売が開始されました。これは同複合材の世界初の実用化事業化例に
なり、現在は今後の本格的な実用化・社会実装に向けたスケールアップ製造技術の確立、
自動車分野など用途に応じた要求性能への最適化の段階にあります。
本セミナーでは、CNFの種類とその特徴・製造方法、現在サンプル提供されている
CNF各社の特徴と生産状況、樹脂複合化の開発推移と現在の京都プロセス(パルプ直接混錬法)の
特長、混錬にあたってのポイント、製品・商品化例、試作例など、さらに国内外における社会実装化に
向けての動向、自社製品にどのようにしてCNFを取込んで行くかのポイント等について
サンプル等も持参し解説します。
受講対象・レベル
・CNFはどのような特徴があって、どのようなものか知りたい方
・自社製品へのCNFの応用・実用化等を検討してみたい方
・どのように実用化開発を進めて行けば良いか、注意する点等を知りたい方
・CNFサンプルを入手したがうまく使いこなせない方
・CNF関連加工等技術に展開したい、市場があるのではと思っておられる方 他
習得できる知識
・ナノセルロース(CNF, TEMPO等酸化CNF, CNC、バクテリアセルロース)の特徴と
国内のCNF製造各社の生産、サンプル提供の現況
・CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの技術開発状況とその実用化試作・製品化の動向
・同上材料の特に混練技術、射出成形技術、射出発泡成形技術のポイント
・ISO国際標準化及び安全性評価技術等の動向
・自社技術、自社製品にどのようにCNFを取り込んで行けば良いのか、その進め方等
セミナープログラム
- 各種ナノセルロースの種類・特徴及び製法・生産状況等について
〜CNF, TEMPO等酸化CNF, CNC,バクテリアセルロース〜- セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
a)セルロースナノファイバー(機械的解繊)
b)TEMPO等酸化セルロースナノファイバー(化学処理/解繊) - セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
- バクテリアセルロースの特徴とその製法
- キチンナノファイバーの特徴とその製法
- 現在サンプル供給しているCNFメーカー21社の特徴と提供サンプル等のご紹介
a)サンプル提供企業一覧表
[2019/9/24改訂8版発行]の配布及び説明
b)CNF生産各社の製造拠点とその生産能力及び量産化計画
- セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
- ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の動向
- CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発
- 粉末法による[親水性]CNFと[疎水性]熱可塑性樹脂の複合化
- CNFの化学変性によるナノコンポジットの高性能化
a)化学変性の考え方
b)CNFの分散特性と化学処理法
c)変性CNFによる性能アップ(分散性・強度・耐熱性・寸法安定性等)
d)変性パルプを用いたパルプ直接解繊法「京都プロセス」の開発
e)ASA変性とセルロースの耐熱性を向上するアセチル変性
f)DS(変性反応の程度)による性能の違いと最適化 - CNFの混練技術とそのポイント
a)CNF/樹脂混練の考え方
b)変性パルプを用いた「京都プロセス」における混練技術
c)混練にあたってのポイントd)CNFの分散性評価法 - CNFナノコンポジットの樹脂種横展開について(特性・性能等)
a)LDPE, HDPE, PP, PLA, PA11, PA12, ABS, POM, PA6, PBT, PC/ABS 他 - 材料メーカーにおける変性パルプ及びCNF/樹脂マスターバッチ(MB)の
サンプル供給及び商業生産開始 - 「京都プロセス」における変性パルプ及びCNF/樹脂MBの製造とサンプル提供
- 海洋プラスチック問題からみたCNF/生分解性樹脂ナノコンポジットの開発
- CNF/熱可塑性樹脂の射出成形並びに微細発泡成形
- CNF/熱可塑性樹脂の射出成形技術
- CNF/熱可塑性樹脂射出成形のポイント
- 超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基盤技術の開発
- 変性CNFナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形
- 大型射出発泡成形品の試作
- ポリエチレン/化学バッチ発泡品の試作
- CNFの染色と材料着色法の開発
- CNFの染色
- 粉末法による材料着色成形品の試作
- 材料着色事例とサンプル見本
- カラーCNFの製造とサンプル提供
- CNF100%板材等の製造とその応用について
- CNF100%材の工業的生産とその特徴
- その応用展開について
- CNF材料の社会実装化動向
- 経済産業省主導「ナノセルロースフォーラム」とその活動
- 地域におけるCNFに関する取組みの活発化
a)近畿地域における「部素材産業―CNF研究会」の活動とご紹介
b)他地域での取組みとその連携について - 2017.12「新素材-CNFナショナルプラットフォーム」の発足とその活動
8.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
a)応用展開における3つの方向性と実際例について
b)どのCNF材料から触るか、取り寄せるか?
9.CNFを使った応用・実用化事例〜要求特性・機能や用途に応じた最適化のポイント等〜
<既実用化事例>
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- 水性ゲルインク・ボールペン
- 消臭機能・大人用紙おむつ
- トイレクリーナー
- スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
- 酒類のろ過助剤
- 食品保形材
- 食品(どら焼き等)の食感改良剤・増粘剤
- 紙力増強材等(特殊フィルター、電池用セパレーター)
- 粉体・繊維状物のバインダー
- 医薬・化粧品のゲル化剤
- ランニングシューズのミッドソール材
- 生コンクリート圧送先行剤
- 磁器鋳込み成型時の脱型歩留向上剤<試作例>
- CNF/熱可塑性樹脂複合材
a)モーターボートインパネ(CNF/PLA)
b)化粧品ケース(CNF/PLA)
c)電気・電子部材カバー(CNF/PP)
d)リレー装置カバー(CNF/PP)
e)照明器具カバー(CNF/PP)
f)自動車エンジンカバー(CNF/PA6)
g)大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品
h)自動車ドアトリム(CNF/PP)
i)自動車リクラカバー(CNF/PP)
j)自動車トランクリッド/アッパー(CNF100%材)
k)自動車トランクリッド/ロアー(CNF/PA6)
l)自動車インテークマニホールド(CNF/PA6)
m)自動車デッキボード(CNF/PP)
n)シューズキーパー(CNF/PP)
o)ミニバスケット(CNF/PP)
p)ペンスタンド(CNF/PP)
q)トラッシュビン(CNF/PP) - CNF/ゴム複合材
a)自動車タイヤ
b)スポーツシューズ・アウターソール
c)ウエットスーツ
<質疑応答>
セミナー講師
地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 研究フェロー 工学博士 北川 和男 先生
セミナー受講料
1名43,000円 + 税、(資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき33,000円 + 税
※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
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