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化学物質・環境規制ワークショップ2018第4回
講師
宇部興産(株)環境安全部 製品安全グループ 中西 貴之 先生
【講師紹介】
1991年山口大学大学院農学研究科修了。同年宇部興産化学式会社入社。医薬創薬研究に従事後、2012年より同社環境安全部において日中韓台の化学物質規制関連法令対応ならびに品質統括に従事。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。
著書に「幹細胞」(エヌ・ティー・エス)、「ここまで進んだ次世代医薬品」(技術評論社)、「カラー図解でわかる細胞のしくみ」(SBクリエイティブ)、「じつはおもしろい化学反応」(技術評論社)他多数。テレビ出演・講演に「コズミックフロント☆NEXT」(NHK)、「ほんまでっかTV」(フジテレビ)、「阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ」(Loft Project)他多数。ビジネスジャーナルで各種記事連載中
ハニカム・テクノリサーチ(株) 代表取締役社長 兼 CEO 陳 梅官 先生
【講師紹介】
中国・台湾をメインにしたSDS作成、化学物質登録、危険化学品の法規対応などに専門性を発揮する会社の代表として、多岐に渡り実績を残し続けている。技術者・専門家チームを率い、年間数千件のお客様からのご要望にお応えする一方、中国・台湾の法規制動向を常にウォッチし、お客様の中長期な戦略立案アドバイスに役立てている。お客様の実情から生まれるニーズに対し、法規原文に基づく根拠と、実務経験に基づく実例によるコンサルテーションには定評がある。
現在、東京本社を中心に、中国、台湾、タイ、ベトナム、米国など計8拠点で化学物質海外法規制の海外サポート業務を展開している。
受講料
1名10,800円(税込(消費税8%)、資料付)
※1社複数名割引、学校法人割引の適用は御座いません。
プログラム
■ 第1部:「台湾における化学物質規制の動向と企業の対応」
宇部興産 中西 貴之 先生
台湾では2014年12月の「増補・改訂毒性化学物質管理法(毒化法)」、2015年1月の「職業安全衛生法(職安法)」の施行に伴い、既存物質リストが整備され、新規化学物質の登録制度がスタートした。それに引き続き化学メーカーでは第二段階登録(登録対象既存化学物質の登録制度)への対応が要求される。一方で早くも毒化法改正の動きがあり対応に翻弄されている担当者も多いことと思われる。
本セミナーでは毒化法ならびにGHSラベル、台湾域内輸入者が守るべき法令を中心に解説を行う。また、大規模管理システムを導入するには至らず、人手に頼っていては処理できない中規模化学メーカーにおける台湾法への取り組みについても紹介する。
さらに、本年3月27日に公布された法令修正草案についても解説を加え、今後必要となる企業対応について提案する。
■ 参加して得られる知識
・台湾毒化法改正に関する最新情報
・台湾第二段階登録(既存化学物質登録制度)への対応手順と注意点
・台湾法令の枠組みについての知識
・台湾へ新規化学物質を輸出する際の手順と注意点
・台湾代理人制度
・台湾への試験研究用途輸出と毒化法・産安法対応
・台湾への高分子輸出と毒化法・産安法対応
・台湾化学物質規制と他国類似法令の相違点
・台湾GHS分類知識
・台湾向けSDS作成ノウハウ
・台湾申請、通関トラブル事例検証
・中規模化学メーカーにおける台湾法令対応のためのシステム化
■ 講演内容
1.台湾における化学物質関連法規の枠組みと毒化法改正
1-1. 台湾毒化法改正に関する最新情報
1-2. 台湾における化学物質規制関連法令の全体像
2.新規化学物質、既存化学物質の申請に関する基本事項〜注意点
2-1. 毒性化学物質管理法における既存化学物質
2-2. 既存化学物質の登録制度(第一段階登録)
2-3. 既存化学物質の登録制度(第二段階登録)
2-4. 新規化学物質登録制度と対応手順
2-5. 代理人制度
2-6. 台湾における高分子の定義と新規高分子の輸入対応
2-7. 科学研究用途、開発用途に求められる対応
2-8. 少量の化学物質輸入に求められる対応
2-9. 台湾登録物質の情報保護手順
2-10. 登録後管理
2-11. 職業安全衛生法における新規化学物質登録と毒化法との関係
3.GHSの導入状況とSDSラベル作成の基本事項〜注意点
3-1. 台湾におけるGHSの運用
3-2. GHS分類基準
3-3. 台湾向け SDS/ラベルの作成
4.日本や欧州などと比べて特に気を付けたいポイント
4-1. 対応を誤りやすい他国法令との相違点
5.台湾の化学物質管理における2017〜18年のトピックについて 等
5-1. 台湾毒化法改正草案と求められる企業対応
5-2. 台湾化学物質規制対応におけるよくある質問
5-3. 登録文書の変更が発生した場合の対応
5-4. その他最新トピックス
6.台湾化学物質法令に対する宇部興産?の取り組み
6-1. 法令対応システム
6-2. 台湾法令対応体制
6-3. 法対応管理、苦労した点・今でも困っている点
■ 第2部:「中国における化学物質規制の動向と対応」
ハニカム・テクノリサーチ 陳 梅官 先生
天津港爆発事故以降、中国当局は危険化学品に対する取り締まりを通関、輸送、貯蔵、廃棄など、あらゆる場面に拡大しつつ、危険化学品安全法の制定を加速させています。また、環境監査による、多くの化学品、医薬品原料などの工場での生産停止、減産、または工場移転、閉鎖など行政指導が行われ、日本企業にとって、輸出ビジネスは大きな影響を受け、尚且つ中国から安定的に原料供給の確保にも対応しなければならない状況にあります。
一方、中国版化審法とその指南の改訂動きも、予想を超えて変化しています。
本セミナーでは、中国化学物質規制の全体像及び最新動向、中国版化審法と改訂版指南、危険化学品登記と鑑定と分類、中国GHS対応、SDSとラベルの実務など、法規に基づく基本知識だけでなく、多くの実在したトラブル事例から生まれた実践的な対応方法に触れる予定です。
中国法規制対応の最新動向、法規概要を網羅的かつ要点を抑え、実務に沿った内容を把握することで、自社にとってのベストな解決方法策定のために、多いにご参考いただける、実用性の高いセミナーと言えます。
■ 参加して得られる知識
1. 中国化学品の主要法規制の最新動向
2. 危険化学品の登記、鑑定、分類に関する法規概要と対応要領
3. 中国新規化学物質登録、改訂版指南などの概要解説と対応要領
4. 中国GHSと通関規制のトラブル事例と実務対応
5. 現地行政監査の理解と対応
■ 講演内容
1. 中国化学物質規制の最新動向
1-1. 危険化学品安全法制定などの最新法規動向
1-2. 通関規制の実際と対応
1-3. 現地行政監査の状況
2. 中国版化審法の最新動向
2-1. 改訂版ガイドラインの解説
2-2. 中国版化審法の実務対応
3. 危険化学品規制の最新動向
3-1. 危険化学品規制の最新動向
3-2 . 危険化学品登記、鑑定、分類の実務対応
4.中国GHSの最新動向
4-1. 中国GHSの最新動向
4-2. 中国SDSとラベルの作成実務
※ 構成案のため、法規動向によって変更することがあります。
■ 第3部:質疑応答・ディスカッション
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