3Dプリンター用造形材料の特性・現状、および開発動向とビジネスチャンスセミナー

★IoTなどとの関わりから、大きなビジネスチャンスが訪れている3Dプリンター
★特にその性能・品質・機能の向上が強く求められている造形材料について現状・課題を整理し、どこにビジネスチャンスがあるかを解説します。


セミナーポイント


 2012年頃から3Dプリンター(Additive Manufacturing装置)がメディアで取り上げられ過熱気味に報道されてきたが、その可能性とともに限界がおおかた理解され、すこし落ち着きを示すようになってきた。最近では「IoT、Industrie 4.0など」との関わりから大きな期待も寄せられているが、そのための装置や材料の完成度は、未だ必ずしも高いものではない。
 そのような状況の中、これまでの基本特許が切れる時期になり、大きなビジネスチャンスが訪れている。
 特に、3Dプリンターの利用者はその出力物を利用するものであり、その材料への関心が高い。造形材料は樹脂や金属材料であり、これまではニッチな市場としてあまり注目されてこなかった。しかし、今までの大量生産=安価という図式から、3Dプリンターを利用した少量生産=高付加価値という点に注目して、新たな取り組みが始まろうとしている。
 現状、造形材料としては熱可塑性樹脂や光硬化性樹脂が主体であるが、3Dプリンターを利用した個別表現=高付加価値という点からも未熟であり、その性能・品質・機能の向上が強く求められている。
 本講演では特に3Dプリンター材料を中心に、求められる特性とその現状を俯瞰するとともに、開発動向とそのビジネスチャンスについて展望する。

○受講対象:
 ・3Dプリンターおよびその関連事業に興味のある方。特に3Dプリンターの樹脂材料や金属材料メーカー等の研究・開発者、ビジネスの企画担当者、特許担当者など。

○受講後、習得できること:
 ・3Dプリンター用造形材料の現状のレベルの理解
 ・何が注目されているか
 ・何が課題なのか。
 ・どこにビジネスチャンスがあるか


講師


横浜国立大学 成長戦略研究センター 連携研究員 理学博士  萩原 恒夫 先生


*講師略歴・活動:
 1974年 帝人(株)入社
 1976年より 帝人(株)東京研究センターにて感光性樹脂、導電性高分子の研究に従事。
 1994年より 帝人製機オプトイメージ事業部、そして事業統合によりシーメット(株)にて光造形用樹脂の研究開発に従事。2010年5月退任。
 2010年~2016年3月まで 東京工業大学大学院理工学研究科 産官学連携研究員。
 2011年4月~2015年3月まで山形大学有機エレクトロニクス研究センター 客員教授。
 2015年4月より東北大学大学院医工学研究科 非常勤講師。
 2016年5月より横浜国立大学成長戦略研究センター連携研究員。


セミナー内容


1.はじめに
 1.1 3Dプリンターとは
 1.2 3Dプリンターの市場
 1.3 3Dプリンター材料の市場


2.3Dプリンターの各種方式とその造形材料
 2.1 3Dプリンター用造形材料総論
 2.2 液槽光重合法(光造形法)用液状光硬化性樹脂の現状と課題・今後

  2.2.1 液槽光重合法の原理及び造形材料への要求特性
  2.2.2 液槽光重合法用液状光硬化性樹脂の現状と課題
  2.2.3 廉価版光造形機とその造形材料
   1) Laser方式
   2) DLP方式
  2.2.4 Carbon3D CLIP方式等の高速造形方法について
  2.2.5 今後の展望
 2.3 材料噴射法とその造形材料の現状と課題・今後
  2.3.1 材料噴射法の原理及び造形材料への要求特性
  2.3.2 Stratasys社Objet機とKEYENCE機との比較
  2.3.3 その他3Dsystems社方式などについて
 2.4 粉末床溶融結合法(粉末焼結; SLS, SLM)用材料の現状と課題・今後
  2.4.1 粉末床溶融結合法の原理及び造形材料への要求特性
  2.4.2 熱可塑性樹脂粉末の現状と課題
  2.4.3 金属粉末の現状と課題
  2.4.4 粉末床溶融結合法及び造形材料の今後
 2.5 材料押出し法 (溶融樹脂積層法;FDM)材料の現状と課題・今後
  2.5.1 材料押出し法の原理及び造形材料への要求特性
  2.5.2 Stratasys社材料の現状と課題
  2.5.3 廉価機の材料の現状と課題
  2.5.4 材料押出し法及び造形材料の今後
 2.6 結合剤噴射法(インクジェット法) 用造形材料の現状と課題・今後
  2.6.1結合剤噴射法の原理及び造形材料への要求特性
  2.6.2 Z-Printer方式材料の現状と課題
  2.6.3 砂型鋳造用材料の現状と課題
  2.6.4 HP機など新規3Dプリンター
 2.7 シート積層法とその造形材料と課題等
 2.8 指向エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition) とその造形材料

3.ハイブリッド型積層造形装置の現状とその造形材料について
 3.1 松浦機械方式
 3.2 DMG/MORI, Mazakなど
 3.3 その他、アーク溶接方式など

4.海外メーカーと国内メーカーの動向
 4.1 最近のトピックス
 4.2 海外メーカーと国内メーカーの動向
 4.3 国家プロジェクトの現状
 4.4 セラミック造形

5. 材料から見た3Dプリンターの今後の行方とビジネスチャンス
 5.1 医療応用
 5.2 歯科応用
 5.3 バイオ3Dプリンティング
 5.4 宝飾用
 5.5 微細構造の作製
 5.6 その他の新規用途など

6. まとめ


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江戸川区】タワーホール船堀

【地下鉄】船堀駅

主催者

キーワード

3Dプリンタ

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