今後求められるバイオプラスチックとは?


★ 種々の環境問題の解決策として期待されるバイオプラスチック。その社会状況・普及の現状から、創製・機能化技術、応用展開・展望まで幅広く解説します。



講師


東京農業大学 生命科学部 分子生命化学科 准教授 博士(農学) 石井 大輔 氏

【専門】
生物材料科学、バイオマス化学、高分子化学
【略歴】
京都大学 大学院農学研究科 博士後期課程修了(2005)
理化学研究所協力研究員(2005-2006)、日本学術振興会特別研究員(2007)、
龍谷大学助教(2008-2013)、東京大学特任助教(2013-2017)を経て現職。
バイオマス由来各種高分子(特に多糖系、ポリエステル系)の物性、構造、加工に関する研究を一貫して行っている。


受講料


43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


【キャンペーン!2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の21,600円)】
※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


得られる知識


既存プラスチックと比較してのバイオプラスチックの特徴および、素材として利用するにあたってのポイント


対象


 皆様の身の回りで使われているプラスチック製品の原料表示(リサイクルマーク)をなるべく多くチェックしておいていただきたいと思います。それらのプラスチック製品の使用条件(タッパーや包装用ラップなどには記載されています)がどのようなものであるかも重要なポイントです。


趣旨


 現代の生活および社会において、プラスチックはあらゆる分野において不可欠な材料として幅広く利用されている。また、従来無機材料が中心であった自動車部材等の、高強度・高耐久性用途への利用拡大も進められている。その一方、廃プラの移送および処理に関する国家間の問題、海洋投棄されたプラスチックによる海洋生物への被害という問題が改めてクローズアップされている。これらの問題点を克服しながら、プラスチックを有効に活用していくためには、既存のプラスチックの改良のみならず、既存プラスチックと同様(あるいはそれ以上)の機能性および生産性を有しながら、既存プラスチックにはない生分解性などの性質を有するプラスチックの開発が不可欠である。また、使用後の効率的なリサイクルシステムの構築も重要な課題である。
 これら諸問題の解決策として期待されているのが、植物などの生物資源(バイオマス)を出発原料とする、あるいは微生物や各種生物が産生するバイオプラスチックの普及拡大である。日本においても2005年の愛知万博をきっかけにバイオプラスチックの普及が進められているが、一層の普及拡大のためには、生産コストの削減、高機能化および多用途対応が不可欠である。
 本セミナーでは、バイオマスプラスチックの製造、物性、加工プロセスおよび用途展開に関して、既存プラスチックと比較しての特長および課題点を整理し、今後のバイオマスプラスチックの開発展望に関する指針を提供することを目的とする。


プログラム


1.バイオプラスチックを取り巻く社会状況と普及の現状
 1.1 プラスチックの製造・使用・廃棄・リサイクル
 1.2 プラスチックと環境問題
 1.3 バイオプラスチックの由来、製造法、および構造による分類
  1.3.1 バイオマスを出発原料とし、既存のプラスチックと同じ構造を持つプラスチック
   ・バイオポリオレフィン
   ・バイオPET
  1.3.2 バイオマスを出発原料とし、既存のプラスチックと異なる構造を持つプラスチック
   ・ポリエステル系バイオプラスチック
   ・多糖系バイオプラスチック
   ・芳香族系バイオプラスチック
  1.3.3 生物が直接合成するプラスチック
    ・バイオポリエステル
 
2.バイオプラスチックの高機能化
 2.1 バイオプラスチックの物性改善
  2.1.1 耐熱性の改善
  2.1.2 力学特性の改善
   ・高強度化
   ・脆性の改善
 2.2 バイオプラスチックの成型加工性改善
  2.2.1 成形サイクルの改善
  2.2.2 様々な成形法への最適化
 2.3 バイオプラスチックへの新規加工法の応用
  2.3.1 電界紡糸法
  2.3.2 3Dプリンタ
  2.3.3 微粒子化
 2.4 生分解性および環境分解性の制御
  2.4.1 「生分解性」とは?
  2.4.2 プラスチックの構造制御による分解性制御
  2.4.3 プラスチックを資化する生物
 
3.バイオプラスチックの用途展開とこれから
 3.1 汎用用途(パッケージ材料など)
 3.2 高機能用途(医用材料など)
 3.3 バイオプラスチックの認証制度と品質保証
  3.3.1 国内外における認証制度
  3.3.2 「バイオマス由来」であることの保証
 3.4 新規分野への展開
 
 □ 質疑応答・名刺交換 □  


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料

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