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好評再開講! “劣化” を知る事で、
リチウムイオン電池の長期安定性・信頼性確保に繋げる。
★ 本セミナーでは、部材ごとの劣化メカニズム・要因から電池特性への影響、種々の分析法および劣化抑制対策まで。具体例を交えて解説します!
講師
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 環境応用化学域 助教 棟方 裕一 先生
■ ご略歴:
平成16年3月 大阪大学大学院工学研究科物質化学専攻 博士課程修了 博士(工学)
平成16年4月~平成20年3月 独立行政法人 科学技術振興機構 博士研究員
平成20年4月~同年8月 首都大学東京 都市環境学部 特任助教
平成20年9月~現在 首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 助教
■ ご専門および得意な分野・研究:
電気化学、材料化学
■ 本テーマ関連学協会でのご活動:
日本化学会、電気化学会、日本セラミックス協会
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー開催にあたって
■ はじめに:
充電と放電を繰り返すと、リチウムイオン電池の容量は徐々に減少する。これは電池が劣化していることを意味している。意図しない副反応の進行など、様々な要因によって電池の容量は減少する。また、多くの場合、この変化に伴って、電池の安全性も損なわれてしまう。現在、リチウムイオン電池は、従来の小型電子機器から電気自動車に代表される大型用途に展開されており、これまで以上に長期の安定性や信頼性が必要とされている。本講演では、電池を構成する各部材がどのように劣化し、安全性を含めた電池の特性に影響を及ぼすかを紹介する。また、劣化の原因を正しく捉えるための分析手法を紹介し、具体例を交えながら対策を解説する。
■ 受講対象者:
・電池および電池部材の開発に携わっている方
・電池の劣化機構を知りたい方
・電池特性の向上を目指す方
■ 必要な予備知識:
大学卒業レベルの化学の知識
■ 本セミナーで習得できること(一例):
・リチウムイオン電池の構成部材と各役割
・リチウムイオン電池の性能を低下する各種要因
・リチウムイオン電池の劣化機構を解明する手法
・リチウムイオン電池の劣化を抑制するための対策
セミナー内容
1.リチウムイオン電池の基礎
1)リチウムイオン電池とは
2)電池の構成部材と機能
3)充放電反応
4)電池の劣化とは
2.多孔質電極の劣化
1)構造の変化
2)材料の変性
3)被膜の形成
3.電解液の劣化
1)電解液の分解
2)溶媒、塩の選択
3)添加剤の役割
4.その他部材の劣化
1)セパレータの劣化
2)集電体の劣化
5.劣化機構の解明と対策
1)電極活物質の設計
2)バインダーの検討
3)平衡論と速度論
4)容量バランス
5)内部短絡(電解液、固体電解質)
6.まとめ
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
■ ご講演中のキーワード:
リチウムイオン電池、電子伝導ネットワーク、イオン伝導ネットワーク、
劣化分析、剥離、被膜形成、助剤選択
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