ステージゲート法による研究開発テーママネジメント研究開発におけるマーケティング活動等々:基本的な考え方にとどまらず、具体的な施策・手法・進め方等、実践的な各種アプローチ手法についても解説します!


【セミナーポイント】


 円安の影響もあり、日本企業は表面上業績は好転し、失われた20年と言われた状況からは脱却したように見えています。しかしながら、経営危機にもがいている著名企業の状況、太陽電池、リチウムイオン電池産業などにおける世界的な地位の低下などにみられるように、日本企業の価値創造能力が増大し、業績を好転させているとは言い難い状況と言わざるをえません。これは、過去の成功体験の延長で考えている日本式経営への固執がその大きな要因として考えられます。この間、急速に進展するグローバル化により世界の産業構造、経営の価値観などは大きく変化しているにもかかわらず、この流れに対応できていないのです。
 しかしながら悲観する必要はなく、依然として高い技術力を有効活用し、「真」のイノベーションに立脚した経営を実現している企業は、世界的にも強い競争力を維持し、好業績を実現しているのです。ということは日本企業の方向性は「真」のイノベーションの推進にあるということです。そのためには、高度成長期には有効であった「研究開発マネジメント」から脱却し、スピードが要求される今日、世界の潮流である「テクノロジーマネジメント」という視点で価値創造を実現するマネジメントに転換することです。
 具体的には、「技術シーズベースの発想」を脱却し「市場起点の発想」に切り替えること。開発スピードを重視し「オープンイノベーション」を積極的に促進すること、高機能・高品質・低価格な商品依存の・ハード偏重の発想から「顧客課題のソリューションベースのビジネスモデルへの変革」などです。一言にまとめると「顧客価値重視の価値創造活動」を実現することです。
 このようなマネジメントは、技術戦略の考え方、ロードマップの考え方・作り方・使い方、オープンイノベーションへの取り組み、など多方面での変革が必要になりますが、それが集約されるのが「テーママネジメントのあり方」となります。
 そこで本コースでは、テーママネジメントに焦点を当てながらも、顧客価値重視の研究開発活動を実現するための基本的な考え方や、開発現場における日々の活動に直接参考になる、実践的な各種のアプローチ・手法などについて解説いたします。
 なお講師としては、企業における開発技術者としての経験をベースに長年戦略経営コンサルタントとして多くの企業に対してテクノロジーマネジメントに関するコンサルティングを手がけ、この分野に豊富な経験を有し、「第5世代のテクノロジーマネジメント」、「イノベーション人材がリードする日本企業の『真』成長戦略」などの著者である古田健二氏が担当いたします。

○受講対象:
 ・事業部・開発部門、設計部門、生産技術部門の技術者および管理職
 ・研究開発部門、技術企画部門、経営企画部門の企画担当者および管理職
 ・事務系/技術系を問いません。

○必要な予備知識:
 予備知識は特に必要ありませんが、事業開発・研究開発、価値創造活動などに従事し、これらについて問題意識を有している方。

○受講後、習得できること:
 ・日本企業の再生へ向けての取り組みの方向性
 ・研究開発マネジメントとテクノロジーマネジメントの違いとテクノロジーマネジメントの重要性
 ・市場ベースの発想による開発活動の重要性
 ・MPTロードマップの考え方、作り方、活用方法
 ・オープンイノベーションの重要性・考え方
 ・顧客価値創造活動の考え方
 ・各種テーママネジメント手法の特徴
 ・テーママネジメントのポイント
 ・テーママネジメントとマーケティング活動の一体化の重要性
 ・ビジネスモデルインベーションの重要性・考え方
 ・新しい経営環境に対応した新規事業戦略の考え方
 など


【講師】


国立大学法人 東京工業大学 グローバルリーダー教育院/イノベーション人材養成機構 特任教授
TIMコンサルティング 代表  古田 健二 先生
 1973年 株式会社日立製作所入社、通信関係デバイスの開発に従事
 1980年 米国スタンフォード大学大学院においてDegree of Engineer取得
 1985年 アーサー・D・リトル(ジャパン)株式会社入社
 1996年 株式会社SRIコンサルティング初代代表取締役に就任
 2000年 株式会社フュージョンアンドイノベーションを設立代表取締役就任
 2003年 東京工業大学 21世紀COEプログラム     客員教授  
 2004年    〃      同上           特任教授
 2007年    〃   グローバル COEプログラム  特任教授
 2008年    〃   プロダクティブリーダー養成機構 特任教授
 2013年    〃   グローバルリーダー養成機構/イノベーション人材養成機構
 特任教授
 〃   TIMコンサルティング設立 代表就任


【セミナープログラム】


1.経営に貢献する研究開発活動のあり方
 1)変化する経営環境
 2)日本企業再生の方向性とイノベーション
 3)イノベーションとテクノロジーマネジメント
 4)研究開発マネジメントとテクノロジーマネジメント


2.経営戦略/事業戦略と技術戦略の整合性の実現
 1)経営戦略/事業戦略と技術戦略

  a) 事業の定義
  b) 事業と技術
  c) 独自技術の危険性の認識の重要性
 2)戦略技術とその変化
  a) 競争優位と技術
  b) 商品化技術の重要性
 3)技術戦略
  a) 経営戦略/事業戦略と技術戦略
  b) 技術戦略の内容
  c) 戦略技術の変化
 4)ロードマップ
  a) 市場起点発想のロードマップの意味と重要性
  b) ロードマップの作成法
  c) ロードマップ作成プロジェクトの実際

3.顧客価値創造を志向する研究開発テーママネジメント
 1)各種の研究開発テーママネジメント手法

  a) テーママネジメントプロセスの全体像
  b) 各種テーママネジメント手法
 2)研究開発テーマ発想の考え方=「市場の課題」という視点の重要性
 3)価値創造型事業につながる研究開発テーママネジメント
   =ステージゲート法

  a) ステージゲート法の考え方
  b) ステージゲート法の活用の前提
  c) ステージゲート法の評価基準
  d) ステージゲート法活用上の留意点
  e) ステージゲート法の効果的活用に向けての関連する取り組み
 4)ステージゲート法とその効果的運用
 5)テーマ提案の重要性
 6)デザイン思考の反映

4.迅速な開発の実現へ向けて
 1)オープンイノベーション
 2)MVPアプローチ(Minimum Viable Product)

5.研究開発活動におけるマーケティング活動
 1)研究開発活動とマーケティング
 2)テーマ提案における市場基点の発想の重要性
 3)マーケティング機能の強化へ向けて
 4)ユーザーニーズとマーケットニーズ
 5)研究開発活動におけるマーケティング活動モデル
 6)研究開発活動におけるマーケティング活動の担当組織
 7)研究開発活動におけるマーケティング機能の強化へ向けての施策

  a) 研究者・技術者の行動様式の変化へ向けて
  b) 特許の活用

6.新規事業戦略
 1)経営環境の変化に対応した新規事業戦略の考え方の変化
 2)ビジネスモデルイノベーションの重要性
 3)新規事業の成功に向けて


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

ステージゲート法

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ステージゲート法

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