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セルロースナノファイバー(CNF)研究の要点を解説!
CNF分散の理論体系について解説
強度や固有粘度等のCNF1本の特性
フィルムやエアロゲル等のCNF集積体の形成と物性
樹脂等との複合化および理想的な補強に要する界面構造、課題とその対策案
セミナー趣旨
セルロースナノファイバー(CNF)の量産体制も整い、水系の機能用途を中心に商品化にいたる事例も出てきた。演者らは、TEMPO酸化法と呼ばれるCNF生産プロセスを開発している。本セミナーでは、セルロースの高次構造とTEMPO酸化法、およびCNF分散の理論体系について解説した後、強度や固有粘度等のCNF1本の特性から、フィルムやエアロゲル等のCNF集積体の形成と物性へと進み、樹脂等との複合化および理想的な補強に要する界面構造、そして、現状解決が急務とされる課題とその対策案など、CNF研究の要点を紹介する。
習得できる知識
セルロースナノファイバーの調製法、構造、基本特性、表面・配列・集積制御、複合化、応用事例、現状の課題と対策
セミナープログラム
1. セルロースの高次構造と特性、化学改質
1-1 樹木におけるセルロース合成と高次構造
1-2 セルロースミクロフィブリルの特性
1-3 TEMPO酸化物の高次構造
2. セルロースナノファイバー(CNF)生産への展開
2-1 TEMPO酸化法によるCNFの調製
2-2 分散性、表面電荷、長さの制御
2-3 粒子分散系の原理
3. CNFの基本特性:単繊維および分散体の特性
3-1 CNF1本の結晶性と表面構造
3-2 CNF1本の強度解析
3-3 CNF分散体の粘度解析、長さとの相関
3-4 CNF分散体の自己組織化、液晶相の形成
4.分散体から集積体へ:プロセス/構造/特性相関
4-1 フィルム(透明な紙)の形成と物性解析
4-2 エアロゲル(透明な断熱材)の形成と物性解析
5. 複合化:界面構造と相互作用の制御
5-1 プラスチックとの均一複合化、理想的な補強に要する界面構造、界面の厚みと密度
5-2 無機ナノ粒子との複合化、機能性の発現、担体としてのポテンシャル
5-3 その他の複合化事例
6. 実用化に向けた課題と対策案
6-1 熱分解
6-2 成形性
6-3 耐水性
セミナー講師
齋藤 継之 氏 東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授
【講師経歴】
2003年 東京大学農学部卒。
2008年 同大学大学院 農学生命科学研究科にて博士号取得。博士課程時の2005年~2006年、フランスの植物高分子研究所に留学。同大学工学系研究科の博士研究員を経て、2009年に農学生命科学研究科の助教に着任。
2012年~2013年 スウェーデン王立工科大学にて客員研究員。
2013年より 現職。
セミナー受講料
45,000円 + 税※ 昼食・資料付
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