品質問題の迅速な原因追究と品質安定化を実現するCFRP製品の量産工程構築に必要な工程規格(Process spec)と関連文書作成法


CFRP/CFRTP/GFRPを使った製品開発に取り組まれている方

適用検討をされている真っ只中の方

既に量産製品でCFRP/CFRTP/GFRPを採用している方

試作段階で課題を乗り越えられずに困っている方


★ 国内外を問わず第一線で活躍し、業界の現状を知っている講師ならではの内容です。
・CFRP製品で生じる「品質問題」の理解とその原因究明/問題回避と早期解決への
 アプローチ
・CFRP製品の「製造工程安定化」に重要な管理項目・パラメータ・文書・注意点
・世界で盛り上がっている、CFRP製品製造「自動化」の盲点
・自動車業界を筆頭に、コストだけでない意外な観点から注目されるGFの圧倒的
 アドバンテージ
★ 講師の経験から語られる「量産立ち上げで効果のあった量産工程の管理的および技術的な仕組み」! そのノウハウを今後の実務で活かすために、是非当セミナーをご聴講ください。


● 1日中「聞いているだけ」ではもったいない!
 もっと理解を深めるための「クイズ」を導入

● 講義の途中で、受講者の皆様に質問を出す予定です。
 答えられなくても、わからなくても、心配はいりません。
 「どうしてだろう」「どっちだろう」と回答を考えることで、いっそうの理解を助けます。



講師


FRP Consultant(株) 代表取締役社長 吉田 州一郎 氏
福井大学非常勤講師【専門】 有機化学、材料力学

【紹介】

 東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツ研究機関Fraunhofer Instituteでの1年間のインターンを経て、同大大学院修士課程(高分子応用研究)修了。その後メーカーの航空機エンジン部門にてCFRP部品設計開発業務に従事し、材料認定取得、部品量産ライン立ち上げを推進。本開発経験を踏まえ、マトリックス樹脂配合設計を中心としたCFRP材料研究を行い、海外科学誌で複数のFull paperを掲載させた。
 その後、FRP関連業界への参入、並びに該業界での事業拡大を目指す企業をサポートする技術コンサルティング会社、FRP Consultant株式会社設立。専門書や記事の執筆、並びに毎年複数回の講演を行う一方、実践経験に基づき、複数の顧問先企業の国内外最前線業務で研究開発業務を先導、指示している。


受講料


48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


【2名同時申込みで1名分無料キャンペーン!(1名あたり定価半額の24,300円)】
※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


得られる知識


・CFRPの品質安定と向上に向けた考え方と具体的な管理方法
・CFRP品質管理体制構築に必要な基礎知見全般


趣旨


 高強度軽量化材料としてますます注目を集めるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)。熱可塑性樹脂をマトリックスとしたCFRTPの拡大と熱硬化性樹脂の室温長寿命化と硬化時間の大幅短縮という技術的進歩によって、CFRPはより一般的な産業材料としての適用が拡大していくと期待されています。適用拡大を実現するために必要な考え方の一つが「量産へのアプローチ」ですが、国内外問わず業界で議論されるのは「高効率生産技術や低コスト化」といった側面に限られているのが現状です。もちろんそのような考え方は量産化へのアプローチとして必須であることに疑いの余地はありませんが、海外でCFRP製品の量産立ち上げの実体験を有する講師としては「品質問題の迅速な原因究明」と「工程安定化」の両輪の取り組みが必須である、というのが揺ぎ無い考えです。

 そこで本講演では、講師がCFRP製品の量産ライン立ち上げという実体験を通じて必要不可欠と感じた該両輪に関するコンセプトと工程規格(Process spec)と作業手順書を媒体とした実業務への落とし込み方法について解説を行います。また本講演で習得できる知見は、長繊維化や樹脂の改質によって適用範囲が拡大するGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)にも適用できます。従来と異なるアプリケーションにGFRPを用いる、CFRPを用いた製品の量産準備を行っている、または近い将来それらの必要性に迫られる企業の方々にとって参考になれば幸いです。

※予めご留意いただきたいこと
 本講演では、受講内容の理解を深めていただくことを目的に講師から受講者の方に問いかけがあります。予めご了承ください。


プログラム


1. CFRP製品で実際に生じる問題事例
 1.1 組み立てられない、はまらない
 1.2 突然壊れた
 1.3 外観不良が多発

2. CFRP製品の量産工程構築における問題回避と早期解決に向けて
 2.1 最重要となる2つのコンセプト
 2.2 コンセプトを具現化する2つの文書
  2.2.1 日々の工程管理の要所をおさえる工程規格
  2.2.2 工程の安定化と技術伝承の鍵となる工程手順書

3. CFRP製品製造工程の基礎解説
 3.1 CFRP製品製造工程概要
 3.2 CFRP材料裁断で重要な管理項目
 3.3 CFRP成形加工で重要なパラメータ
 3.4 CFRP加工工程の重要性
 3.5 CFRP製品製造工程では成形加工以外にも注意を払う
 3.6 世界的に盛り上がるCFRP製品製造「自動化」の盲点

4. CFRP製品の製造技術
 4.1 裁断技術概要
 4.2 予熱技術概要
 4.3 積層(プリフォーム)技術概要と比較
 4.4 成形技術概要と比較
 4.5 加工技術概要と比較
 4.6 検査技術
  4.6.1 寸法検査技術概要と比較
  4.6.2 非破壊検査技術概要と比較

5. 工程規格
 5.1 工程規格の目的
 5.2 CFRP製品図面での工程規格引用方法
 5.3 工程規格の基本構造
 5.4 工程規格の構成詳細
  5.4.1 規格の適用範囲
  5.4.2 参照規格
  5.4.3 言葉の定義
  5.4.4 材料の取り扱い
  5.4.5 裁断/積層
  5.4.6 成形
  5.4.7 加工
  5.4.8 検査
  5.4.9 補修
  5.4.10 設備
  5.4.11 備品
  5.4.12 記録
  5.4.13 安全
 5.5 工程規格の要件の決め方
 5.6 外部委託で製品製造する場合の工程規格の設定と運用のポイント

6. 工程手順書
 6.1 工程手順書の目的
 6.2 工程手順書の効果
 6.3 工程手順書のポイント
 6.4 工程手順書の現実
 6.5 工程手順書の整備に向けた施策

7. 量産問題の回避と早期解決に向けた施策のFRP製品製造技術への落とし込み
 7.1 デジタルに加え、アナログでの記録
 7.2 自動でデータを蓄積するシステム
 7.3 プロセスデータは製品と1:1になるように管理
 7.4 不定期の監査を実施

8. GFRPの概況変化
 8.1 GFがCFに対して有する圧倒的なアドバンテージ
 8.2 GFRPの適用領域の変化
 
 □ 質疑応答 □


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開催日時


10:30

受講料

48,600円(税込)/人

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開催場所

東京都

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【品川区】きゅりあん

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主催者

キーワード

高分子・樹脂技術   繊維・炭素系素材技術   生産工学

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