結露発生のメカニズムと、結露防止対策、その応用

★ ZEH，ZEBなど，建築物の高気密化に伴うアレルギーや健康被害，(鉄筋の腐食など) 構造物へのトラブルが急増！

★ 構造的なアプローチ，材料的なアプローチ，結露対策の最新事例に学ぶ！

講師

【第1部】
宮城学院女子大学 生活科学部 生活文化デザイン学科　教授　博士(工学)　本間 義規 氏
 
【第2部】
南保技術研究所　所長　工学博士　南保 幸男 氏
 
【第3部】
(株)ミサワホーム総合研究所　顧問　工学博士　栗原 潤一 氏

受講料

1名につき55，000円（消費税抜、昼食・資料付）
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50，000円〕

プログラム

【１０：３０〜１２：００】
第１部 結露発生のメカニズムとその対策
講師　宮城学院女子大学 生活科学部 生活文化デザイン学科　教授　博士(工学)　本間 義規 氏

【講座の趣旨】
　結露は単純な物理現象ですが，その被害はあとを絶ちません。表面結露は容易に解決できますが，躯体隙間や建材透湿に伴う内部結露は熱・空気・湿気の流れを理解する必要があります。本セミナーでは，こうした結露現象や湿気移動のメカニズムの基礎について解説します。 
 
【セミナープログラム】 
１．建物各部位で生じる湿害事例
　・小屋裏での結露
　・基礎断熱した床下での湿害
　・地下室の結露
　・夏型結露の原因と対策

２．湿気移動のメカニズム
　・湿気・水分はどのように移動するのか
　・熱移動のメカニズムから湿気移動を理解する
　・定常結露計算
　・建材の湿気容量と結露

３．結露被害防止のための工夫
　・温度を維持する工夫（断熱）
　・湿気の移動を妨げる工夫（防湿）
　・湿度コントロール（換気・空調・除湿）
　・結露計算と現実との差を埋めるには

【質疑応答】

【１３：００〜１４：４５】 
第２部 結露防止のための表面処理， コーティング加工の開発とその応用
講師　南保技術研究所　所長　工学博士　南保 幸男 氏　

【講座の趣旨】
　材料，製品の表面が結露することにより正常な機能を阻害して，著しく性能低下をきたすものがある。特に水，霜，雪，氷の表面付着により，効率や強度の低下，外観劣化，電波透過性，保存安定性に問題を発生させる。 今回，結露防止コーティングによる表面処理についてその加工技術と応用分野について紹介する。 
 
【セミナープログラム】
１．結露防止のための表面処理方法について
　1.1 結露による表面変化と問題点について
　1.2 結露を防止する表面改質の方法について
　1.3 結露防止による機能性維持の方法について

２．結露防止コーティング技術の開発について
　2.1 疎水性ナノシリカによる結露防止の開発について
　2.2 結露防止コーティング膜による機能性について
　2.3 結露防止コーティング剤の開発について

３．結露防止コーティング加工の用途について
　3.1 無水表面膜による衛生（抗菌，防汚）加工について
　3.2 屋外施設，遺跡への美観維持，防汚加工について
　3.3 電波の水膜減衰防止コーティング加工について

４．結露防止加工の応用分野の紹介
　4.1 通信機器，電子材料へのウィスカー防止での加工事例
　4.2 電波望遠鏡への電波透過膜としての加工事例
　4.3 気象レーダーへの防雪，氷結防止での加工事例
　4.4 空調機，室外機への霜付き防止での加工事例
　4.5 その他

【質疑応答】

【１５：００〜１６：３０】 
第３部 住宅やマンションの高断熱性， 高気密化と結露対策との両立
講師 (株)ミサワホーム総合研究所　顧問　工学博士　栗原 潤一 氏

【セミナープログラム】 
１．住宅における，湿気と結露
　1.1 季節による結露の違い
　1.2 室内での水蒸気発生
　1.3 暖房器からの水蒸気発生
　1.4 建材からの水蒸気発生
　1.5 結露による被害

２．部位による結露の発生
　2.1 表面結露
　2.2 内部結露

３．住まい方による工夫
　3.1 水蒸気の発生を抑える
　3.2 換気の役割
　3.3 生活習慣の注意
　3.4 適温・適湿の目安

【質疑応答】