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~ 劣化・安定化・難燃化のメカニズムの解明と高機能・高性能材料の開発・設計に向けて ~
講師
名古屋工業大学 大学院 工学研究科 生命・応用化学専攻
教授 工学博士 大谷 肇 氏
<専門>
主としてクロマトグラフィーおよび質量分析を用いた
高分子・天然有機物の分析・キャラクタリゼーション
<学協会役員等>
高分子学会東海支部理事;マテリアルライフ学会常任理事
愛知県公害審査会委員;日本科学者会議愛知支部代表幹事
受講料
R&D会員登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
(まだR&D会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
習得できる知識
・熱分解分析による添加剤(主として安定剤)の分析法
・マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法の基礎と安定剤分析の一例
・標記測定結果に基づく高分子材料劣化の解析法
趣旨
一般に,樹脂材料中の各種添加剤の分析には,基質ポリマーから添加剤成分を溶媒抽出した後に,ガスクロマトグラフィー(GC)や液体クロマトグラフィーで測定する手法が主として用いられてきた。しかしながら,高分子量ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)などについては,目的成分の抽出分離が必ずしも定量的に行われないなどの問題があった。
本講では,高分子の化学構造解析に広く活用されている熱分解GCをベースにした反応熱脱着GCの手法,および固体試料調製法を組み合わせたマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI-MS)を用いて,ポリプロピレン(PP)中に微量添加されている高分子量HALSを,樹脂微粒子試料から直接定量する方法について具体例を交えて解説する。また、熱分解GCなどのなどの熱分解分析法によるこうした測定結果から、高分子材料の劣化に伴う化学構造変化を解析する手順についても実例を挙げながら述べる。
さらに、熱分解GCなどの熱分解分析法によるこうした測定結果、および近年開発されたオンライン紫外線照射熱分解GC/MSによる測定などから、高分子材料の劣化に伴う化学構造変化を解析する手順についても実例を挙げながら述べる。
プログラム
1.高分子材料中添加剤の一般的な分析手法と問題点
2.熱脱着/熱分解ガスクロマログラフィーによる添加剤の直接分析
2.1 熱脱着/熱分解ガスクロマログラフィー(GC)とは? ~原理と特徴~
2.2 熱脱着GCによるゴム中の可塑剤・老化防止剤の分析
2.3 熱脱着GCによる塗膜中光安定剤の分析
2.4 二段階熱脱着/熱分解GCによるゴム配合物の直接分析
2.5 反応熱脱着GCによる樹脂中の高分子光安定剤の直接分析
a)ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)について
b)反応熱脱着GCとは ~原理と特徴~
c)ポリプロピレン(PP)材料中の高分子HALSの直接定量分析
d)窒素リン検出器を用いた高感度化
e)紫外線照射に伴うPP中のHALSの挙動解析
f)無機系難燃剤を含むPP中の高分子HALSの分析
3.MALDI-MSによる樹脂中高分子HALSの直接分析
3.1 マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI-MS)とは? ~原理と特徴~
3.2 固体試料調製法を用いたMALDI-MSによるPP中の高分子HALSの直接分析
3.3 内部標準法を用いた定量分析
3.4 紫外線照射に伴うPP中のHALSの安定化挙動解析
3.5 MALDI-MSイメージングによるHALSの分布および状態分析
4.熱分解分析法による安定剤分析に基づく高分子材料の劣化挙動解析
4.1 ポリメタクリル酸メチル
4.2 ポリエチレン
4.3 ハイインパクトポリスチレン
5.オンライン紫外線照射熱分解GC/MSによる高分子材料の劣化挙動解析
5.1 オンライン紫外線照射熱分解GC/MSのシステム構成
5.2 ポリカーボネートの劣化評価
5.3 耐衝撃性ポリスチレンの劣化評価
5.4 本法と従来法による劣化評価の相関
5.5 ポリマーの光触媒分解解析への応用
5.6 加湿雰囲気におけるポリマーの光酸化劣化挙動解析
【質疑応答】
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
49,980円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
東京都
【江東区】カメリアプラザ(商工情報センター)
【JR・東武】亀戸駅
主催者
キーワード
高分子・樹脂技術
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