ホログラフィーの基礎と有望技術への応用・最新動向

講師

神戸大学大学院 システム情報学研究科 システム科学専攻　教授　博士（工学） 的場 修 氏

【略歴】
1996年3月　大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻修了（博士（工学））
1996年4月　東京大学生産技術研究所助手
1998年9月　アメリカ，コネティカット大学B. Javidi研究室客員研究員（１年間）
2002年9月　神戸大学工学部助教授
2009年4月　神戸大学大学院工学研究科教授
2010年4月　神戸大学大学院システム情報学研究科教授（現在に至る）
【学会・委員会等 活動】
2015年11月-　一般財団法人日本光学会理事
2014年-　一般財団法人日本光学会ディジタルオプティクス研究グループ代表幹事
2015年11月-　OSA Optics Letters Topical Editor
2014，2016, 2017年　 国際会議BISC(Biomedical Imaging and Sensing Conference)共同組織委員長
2015年　SPIE（国際光工学会）Fellow
IEEE Donald G. Fink Prize Paper Award 2008受賞
【専門】
計測光学、情報光学

受講料

43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)

【キャンペーン！2名同時申込みで1名分無料（１名あたり定価半額 の21,600円）】
※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、上記１名あたりの金額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
　(申込みフォームの通信欄に「請求書１名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

趣旨

　本講演では、センシング、ディスプレイ、薄型光学素子、セキュリティなど多様な応用に展開可能なホログラフィー技術を紹介します。
　近年進展が著しいイメージセンサや画像ベースの高速演算GPGPUにより、リアルタイムで３次元形状測定や超深度３次元定量位相計測可能なディジタルホログラフィによるセンシング技術が盛んに研究開発されています。また、３次元ディスプレイとしては古くから人の３次元視覚特性に適合した方法として知られていますが、近年光波を自在に制御できる空間光変調素子の開発により大画面・広視域化が図られています。
　さらには、ヘッドマウントディスプレイやヘッドアップディスプレイ用途の薄型軽量素子としてホログラフィックレンズやミラーなどの利用も進んでいます。セキュリティー応用も含めた多岐に渡るホログラフィー技術応用を外観し、今後の展望を示します。

プログラム

＜得られる技術・知識＞
・ホログラフィーの原理
・ディジタルホログラフィーによるセンシング応用の原理、利点、課題
・３次元ディスプレイの基礎、技術、利点と課題
・ホログラフィック光学素子の原理

＜プログラム＞
１．ホログラフィーの基礎
　1.1 光波の基礎
　1.2 ホログラフィーの原理
　1.3 ホログラフィー応用

２．ディジタルホログラフィーによるセンシング
　2.1 ディジタルホログラフィーの原理
　2.2 再構成計算
　2.3 定量位相イメージング
　2.4 インコヒーレントホログラフィー
　2.5 マルチモーダルセンシング

３．３次元ディスプレイ
　3.1 振幅変調
　3.2 位相変調
　3.3 課題
　　3.3.1 再生像の大きさ
　　3.3.2 視域
　　3.3.3 ホログラム生成

４．ホログラフィック光学素子
　4.1 ヘッドマウントディスプレイ
　4.2 ヘッドアップディスプレイ
　4.3 セキュリティー
　4.4 その他

５．今後の展望

 □質疑応答・名刺交換□