スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法【アーカイブ配信】

スラリーとは何か?微粒子分散・凝集の原理は?スラリーの評価方法は?電池電極をスラリー化するには?

こちらは4/19実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。

セミナー趣旨

【第1部】
 固液分散系スラリーは非常に幅広い分野で使用されているにもかかわらず,その調製法や評価については,重要視されていない場合があります。重要視されない原因の一つとして,特性評価の解釈があまり知られていないことが挙げられます。スラリーの特性が最終製品の品質と密接な関係にあることは経験的に広く知られてはいるものの,所有する評価装置のみで「なんとなく」評価を行い,毎回近い数値が出れば良いというような使い方に留まり,結局はプロセスごとに試行錯誤を繰り返すことも少なくありません。一方で,経験や評価法を利用して調製法を確立したはずなのに,日によって全く異なる特性を持つスラリーができ上がるという,ある種「生もの」のような取り扱いの難しさが出ることもあります。
 セミナーでは,スラリーの取り扱いの基礎から,スラリー中の微粒子の分散制御,そして分散状態の評価について解説を行ったのち,リチウムイオン電池電極スラリー評価を例として,実スラリーの評価例を解説します。

【第2部】
 キャビテーション効果を利用した高速分散装置の紹介とLib高容量正極活物質として注目されているNCM、NCAなどのハイニッケル活物質の水系化技術、燃料電池用スラリー調整及びその他の応用例について報告する。

習得できる知識

【第1部】
・スラリー調製に関する基礎知識
・スラリー中の微粒子の挙動に関する基礎知識
・スラリー評価法の理解とデータの解釈
・評価結果をもとにした内部構造の推測
・スラリーを取り扱うプロセスでのトラブル解決指針

【第2部】
・キャビテーション技術を利用した分散について
・ハイニッケル系正極活物質の水系スラリー化
・燃料電池用スラリーへの適用
・キャビテーション効果を利用した応用技術について

セミナープログラム

第1部 スラリーの挙動と制御技術及びリチウムイオン電池電極への応用

1.スラリーに関する基礎知識
 1-1.スラリーとは?
 1-2.微粒子をスラリーとして取り扱う理由とトラブル発生要因

2.液中微粒子の分散・凝集の原理
 2-1.粒子表面と媒液の親和性
 2-2.粒子間相互作用(DLVO理論)
 2-3.高分子分散剤の添加

3.様々なスラリー評価法とその特徴
 3-1.スラリーの流動特性評価
 3-2.スラリー中微粒子の沈降堆積挙動と充填特性評価
 3-3.その他の評価法

4.スラリー評価の実例
 4-1.非水系スラリーの評価(リチウムイオン二次電池電極材料を例として)
 4-2.多成分系スラリーの評価(リチウムイオン二次電池電極材料を例として)

5.まとめ


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第2部 キャビテーションを利用した高速分散装置による電池電極スラリー化技術及び他の応用
 ~Lib電極:黒鉛、LFP、LMFP、ハイニッケル活物質、燃料電池用~

1.現状のLibスラリー製造の問題点
 ・現状のスラリー製造装置と課題点

2.高速スラリー化のためのイノベーション
 ・キャビテーション効果による分散機構について
 ・高速分散装置の特長と用途

3.難溶解性高分子(CMC)の水への溶解

4.負極スラリー(黒鉛/CNT)の高速スラリー化

5.LiFePO4、LiMn0.8Fe0.2PO4の水系スラリー化

6.炭酸ガスを利用によるハイニッケル系正極水系スラリー化
 ・ハイニッケル系正極活物質の問題点
 ・中和剤としての炭酸ガスの利用について
 ・有機系のゲル化防止対策としての炭酸ガスの利用

7. 燃料電池用スラリーへの応用

8. キャビテーション効果を利用したプラズマ発生装置について

9. まとめ


スラリー、微粒子、ナノ粒子、分散、凝集、リチウム、イオン、二次、電池、燃料、電極

セミナー講師

●第1部●
兵庫県立大学 大学院 工学研究科 化学工学専攻 准教授 博士(工学) 佐藤根 大士 氏

<ご専門>
 スラリー工学,スラリー調製,スラリー評価,化学工学,粉体工学

<学協会>
 粉体工学会,化学工学会,日本セラミックス協会,日本エアロゾル学会,色材協会

<ご略歴>
 2008年3月名古屋大学大学院工学研究科 博士課程後期課程修了,博士(工学)
 2008年10月名古屋大学エコトピア科学研究所 研究員
 2009年4月名古屋大学大学院工学研究科物質制御工学専攻 研究員
 2010年4月兵庫県立大学大学院工学研究科 助教
 2016年4月兵庫県立大学大学院工学研究科 准教授

●第2部●
日本スピンドル製造(株) ミキシング事業センター 技術顧問 浅見 圭一 氏

<学協会>
 電気化学会 化学工学会 粉体工業技術協会

<ご略歴>
 1983年3月 大阪大学 理学部 高分子学科 修士課程修了
 1983年4月 ユニチカ株式会社 入社
       樹脂複合材料 Lib負極材料 活性炭繊維の開発に従事
 1987年8月~1989年7月 米国 ケースウエスタンリザーブ大学 高分子学科留学
 2012年3月 日本スピンドル製造株式会社 入社 現在に至る。

セミナー受講料

49,500円(税込、資料付)
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  2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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受講について

・こちらは4/19に実施したWEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。

・配信開始日までに、セミナー資料はPDFでお送りします。紙媒体では配布しません。セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

・動画のURLはメールでお送りします。


申込締日:2023/04/25

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   高分子・樹脂材料   電気化学

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