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『入門・初級・中級』と全3回開催される「ガラスの破壊と強度・強化」の第3回目となる初級~中級編!
今回の講座では、最新の研究から分かった新たな知見を含めて解説します。
特に「易強化性の高いガラス組成の探索手法」「ガラス切断」「強度測定法からのガラス構造推定ーガラスは固体か液体かー」などを解説します。
セミナー趣旨
ガラス切断は表層にクラックを発生させ、そのクラックを進展させることによりなされるので、ガラスの破壊現象を有効的に利用していることになります。ガラス切断は重要であるにも関わらず、あまり報告がなされていません。近年、ガラスを使った商品に対する要求が厳しくなり、従来から使ってきた切断液では問題となる場合も発生しています。その場合の参考となるよう、切断液の選択を中心にガラス切断の概念を説明します。
熱強化ガラスでのクラック伝播に関し、Caustics法を利用することにより、従来のエネルギ的考察に加えた解析ができるようになりました。その結果、新たなクラックの生成は分岐による場合のみではなく、2つのクラックが衝突することによっても生成することが分かってきました。高速伝播する条件での新たなタイプのクラック生成について、そのメカニズムも含めて簡単にお話します。
ガラスの熱強化では粘性流動が大きく影響しますが、強化度を推定する場合にはその粘性流動を無視した解析が行われてきました。そのため、強化度を高くするガラス組成の概念については信頼性があまり高くありませんでした。この点に関し、粘性流動の影響も考慮した「易強化性」という概念を提案しています。この易強化性により、強化性の高いガラス組成を探索する手法について説明します。
「ガラスは固体か液体か」については永年論議されてきた話題ですが、ガラスの構造は現在でも不明な点が多い領域です。初級編で紹介したQuasi-static試験法を用いた結果からこの問題に対する結論がでる可能性もあるので、簡単に紹介します。
受講対象・レベル
若手技術者および若手研究者
習得できる知識
①ガラスおよび脆性破壊の基礎知識
②強化メカニズムと易強化性
③高速伝播するクラックの観察手法
④新たなクラックの生成メカニズム
⑤新たな強度測定法と応用
⑥ガラス切断
⑦ガラス構造に関する推定技術
セミナープログラム
1.入門および初級レベルの概要
2.ガラスの切断
2-1.ガラス切断の考え方
2-2.ガラスカッターによる切断
2-3.切断液(雰囲気)の影響
2-4.熱を利用した切断
3.熱強化ガラスにおけるクラック伝播と分岐
3-1.Caustics法
3-2.クラック伝播と分岐
3-3.二股分岐と枝分かれ分岐
3-4.新たなタイプのクラック生成
4.強化ガラスの強化メカニズムと易強化性
4-1.強化メカニズムと易強化性
4-2.熱強化ガラスの易強化性
4-3.化学強化ガラスの易強化性
4-4.熱強化ガラスと化学強化ガラスの違い
5.強度測定からみるガラス構造-ガラスは固体か液体か?-
【質疑応答】
ガラス,破壊,強度,強化,測定,セミナー
セミナー講師
GMS研究所 代表 博士(工学) 荒谷 眞一 氏
元・セントラル硝子(株)、元・帝京大学
日本学術振興会 先端強度材料 第129委員会委員(2012/4~)
ISO規格作成委員(1994/3~2002/5) TC160 SC2 WG7(security) Japanese Delegate
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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