メタネーションをはじめとしたCO2の有価物転化技術 ~基本プロセスから動向・課題および関連する触媒・装置技術、今後の見通しまで~

合成メタン製造技術として・またCO2資源化方法として注目のメタネーションについて、各種反応・プロセスや実用化に向けた技術課題、国内外の開発状況等もふまえ、詳しく解説!
反応性の低いCO2から目的の物質を合成するためには?有価物転化のための要素技術から触媒技術まで、低級オレフィン製造技術における取り組みについても講義します!

セミナー趣旨

  地球規模での気候変動が進みカーボンニュートラルな脱炭素社会への移行が急がれている。我国においても2020年10月には政府による2050年までのカーボンニュートラル社会への移行が宣言され、更には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」としてカーボンニュートラル社会の構築に向けて経済と環境の好循環につなげるための産業政策が策定された。
  グリーン成長戦略においては、次世代熱エネルギー産業として、天然ガス・都市ガスの脱炭素化が進められようとしている。ガスの脱炭素化を実現するためには、温暖化ガスであるCO2を分離・回収しメタネーションにより製造したカーボンニュートラルな合成メタンの導入が必要である。2030年には既存のインフラに合成メタンを1%注入、2050年には90%注入を目指すとしているが、そのためには様々な課題を克服する必要がある。
  また、有価物へのCO2転化先として、天然ガスの主成分であるメタン同様化学原料となるアルコール、オレフィン類を合成・活用していくことも期待されているが、いずれも反応性の低いCO2 を効率良く反応させ、目的の物質を合成するためには、高い活性とロバスト性を両立した触媒の開発やプロセス効率の向上技術が必須となる。
  本セミナーにおいては、グリーン成長戦略における合成メタンとして期待され、また再生可能エネルギーで得られるグリーン水素の利用や、産業プロセスで排出される大量のCO2を資源化する方法としても注目されるメタネーションによるメタンの製造・導入を中心に、低級オレフィン類製造も含めたCO2の有価物変換技術について、触媒や装置などの基本プロセスの他、技術・開発動向、実際の開発事例、実用化に向けた課題や今後の見通しについて解説する。

受講対象・レベル

・メタネーション技術について基礎から知識を得たい方
・メタネーション技術の国内外の開発動向や実際の開発事例を知りたい方
・実用化に向けたメタネーションの課題や今後の見通しについて情報を得たい方
・CO2排出削減のためのカーボンリサイクル技術について情報を得たい方
・CO2の有価物変換に関わる触媒やプロセスなどの基礎知識を知りたい方
 など

習得できる知識

・メタネーションの原理や特徴、基本プロセス構成などの専門知識
・メタネーション技術の国内外の開発動向や実際の開発事例に関する情報
・実用化に向けたメタネーションの課題や今後の見通しに関する情報
・CO2の有価物変換技術、特に低級オレフィン合成に関する開発事例
 など

セミナープログラム

1. カーボンリサイクルとしてのメタネーションの位置付け
 1)温暖化の進行と温暖化ガス
 2)エネルギー利用によるCO2排出
 3)グリーン成長戦略でのメタネーションの位置付け、導入に向けた取り組み
2. CO2の有価物への転化技術
 1)CO2から合成される代表的な有価物と特徴・比較
 2)CO2の有価物転化に必要な要素技術について
  ・必要となるエネルギー・電力量
  ・CO2分離・回収法の比較とコスト
  ・CO2有価物への転換プロセス
3.メタネーションによるCO2の燃料化
 1)メタネーションの位置付け
  ・再エネによるエネルギー貯蔵手段としてのメタネーション技術
  ・Power to Gasとしてのメタネーション技術
 2)触媒を使ったメタネーション技術の特徴
  ・メタネーション触媒の特徴・課題
  ・被毒耐性、熱的安定性
 3)メタネーションの基本プロセス
  ・メタネーションによるCO 2 からのメタン製造プロセス
  ・CO2メタネーション燃料としての特性
  ・CO2メタネーション反応の特徴
  ・様々なメタネーション反応器およびプロセス
  ・スケールアップ
 4)国内外におけるメタネーションの開発事例
  ・メタネーションプラントの熱エネルギーマネジメント
  ・メタネーションプラントの適用箇所
  ・合成メタン製造と利用に向けたバリューチェーン
 5)IHIにおけるメタネーション技術の開発
4.CO2の化学原料化~低級オレフィン製造技術の開発~
 1)カーボンニュートラルな低級オレフィンの必要性
 2)CO2からの各種低級オレフィン製造技術とその特徴,比較
 3)IHIにおける低級オレフィン合成技術の開発
  ・触媒技術
  ・反応器技術
5.実装に向けた課題と見通し
 1)実装に向けた課題
 2)技術課題の整理
<質疑応答>

セミナー講師

 鎌田 博之 先生   (株)IHI 技術開発本部 技術基盤センター 物理・化学グループ 主幹研究員 博士(工学)

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)。

    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
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申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です

  • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
    セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
    尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
    ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
    (見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   環境負荷抑制技術   省資源

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化学反応・プロセス   環境負荷抑制技術   省資源

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