複雑な数式を使用せずに解説!押出成形の制御とレオロジー〜押出加工における条件の設定、材料設計、成形不良対策〜

押出加工に必要なレオロジーの基本を
複雑な数式を使用せず説明します


加工現場で即、役に立つ偏光板を使ったフィルム・シートの評価法の実習も行います!

セミナー趣旨

本講演では、押出加工に必要となるレオロジーの基本を複雑な数式を使用せずに説明します。また、その知識を活用することで、加工条件の設定、材料設計が容易になることを理解していただきます。さらに、分子配向、結晶化度、相分離構造などを加工条件によって制御できることを示すとともに、優れた成形性を示す材料の設計方法も解説します。また、押出加工における成形不良対策についてもレオロジー的な視点で説明します。
本講演の最後には、加工現場で簡単に実施できる「成形体の構造解析方法」を説明します。聴講者全員に偏光板をお渡しし、成形体を触りながら実際にその場で評価します。成形体の欠点検出や分子配向の定量化を行いますので、翌日から加工現場で応用可能になるはずです。特に、フィルムやシート成形を行っている方には重要な知見となります。

習得できる知識

・レオロジーの基礎
・押出加工の評価と条件設定
・成形不良対策
・材料設計法
・現場での構造解析

セミナープログラム

1. レオロジーの基礎の基礎
(1) 弾性と粘性の本質
 −粘弾性の基本法則を理解する−
(2) 緩和時間
 −緩和現象を定性的に理解する−
(3) デボラ数−成形加工で最も重要なパラメーター
 −トラブルシューティングの基礎−

2. 線形粘弾性の基礎
(1) ボルツマンの重ね合わせの原理
 −レオロジーは足し算だけで大丈夫−
(2) 動的粘弾性
 −難しい数式を使わずにG’やG”を理解する−
(3) 緩和スペクトル
 −線形粘弾性測定の目的を理解する−
(4) 周波数依存性と温度依存性
 −材料特性の評価方法−
(5) 合成曲線
 −構造変化の確認手法、測定できない領域の情報を得る−

3.成形加工に必要なレオロジー特性
(1) 牽引流と圧力流
 −せん断流動の与え方−
(2) 定常流せん断粘度のせん断速度依存性
 −フローカーブの重要性−
(3) 法線応力差の意味とその評価方法
 −高分子液体は弾性を示す− 
(4) 毛管流動における粘度測定
 −ダイでのせん断速度を計算する−
(5) MFRの落とし穴
 −MFRで樹脂選びをすると失敗するかも−
(6) 伸長流動下のレオロジー特性
 −伸長粘度の測定方法と加工性への影響−
(7) 伸長粘度・溶融張力の制御方法
 −伸長場におけるレオロジー特性を制御する手法‐

4.押出成形におけるトラブルとレオロジー
(1) せん断粘度と伸長粘度
 −成形法と流動モード−
(2) メルトフラクチャー
 −発生機構とその対策−
(3) Tダイ成形
 −ネックイン、レゾナンス−
(4) インフレーション成形
 −外部ヘイズ、バブルの安定性−
(5) 目ヤニ、フィッシュアイ
 −発生機構と解析方法、対策−

5.加工条件による構造変化
(1) 冷却速度と固体構造
 −成形加工で構造制御−
(2) 分子配向の解析
 −一般的な分析手法−
(3) ダイ内部での分子配向
 −分子配向や相構造の制御−

6.現場で行う加工評価
(1) 光学の基礎
 −現場での構造解析に必要な基礎知識−
(2) 分子配向の定量化
 −二枚の偏光板を使い、その場で分子配向を定量化−

<質疑応答>

セミナー講師

北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス学系 教授 (兼務)
物質化学領域 領域長 工学博士  山口 政之 先生

セミナー受講料

1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江戸川区】タワーホール船堀

【地下鉄】船堀駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   応用物理   生産工学

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