以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
〜 抑えておくべき基礎知識から、実務で使える技術/コツまで 〜
理論/考え方といった基礎的なところから、実際の操作のポイント、
スケールアップ時の注意点など、晶析を一日速習!
★ これから始める方、もう一度基礎から学び直したい方、おススメです!
講師
新潟大学 工学部工学科 化学システム工学プログラム
准教授 博士(工学) 三上 貴司 先生
■ 経歴
2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
博士(工学)
2010年4月 鶴岡工業高等専門学校物質工学科・助教
2013年4月 新潟大学工学部化学システム工学科・准教授
2017年4月 新潟大学工学部工学科化学システム工学プログラム・准教授
(改組に伴う配置換)
■ 専門および得意な分野・研究
化学工学、晶析工学(特に、回分冷却晶析や反応晶析による粒径分布制御)
■ 本テーマ関連学協会での活動
化学工学会、分離技術会
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■ 講座のポイント
晶析操作の難しさは、複数の晶析現象が同時に進み、かつ結晶の性状が時々刻々と変化する中で、希望に適う品位の結晶を生産しなくてはならない点にあります。現象と品質を決める最重要因子が過飽和度であり、これを希望品質に適うように操作制御することが肝要となります。晶析操作において要求される品質基準が高まっている今、多少なりとも理論的な素養を身につけ、曲がりなりにも活用し、ある程度先を見越して前に進むことが、現状課題の解決へと至る近道になるのではないでしょうか。
この講座では、冷却晶析操作と反応晶析操作における粒径分布制御法に加えて、結晶多形制御法や撹拌およびスケールアップを含む晶析理論の初歩を分かりやすく丁寧に解説します。受講の際、詳しい解説が記載された投影資料をお渡ししますので、講習後も講師の解説を思い出しながら復習することができます。
■ 受講後、習得できること
・晶析操作を取り扱う上で最低限必要となる基礎知識
・冷却晶析操作の基礎知識と粒径分布制御の考え方
・反応晶析操作の基礎知識と粒径分布制御の考え方
・結晶多形現象の基礎知識と結晶多形制御の考え方
・撹拌操作とスケールアップの基礎知識
■ 受講対象
・晶析全般の基礎知識について学びたい方、あるいは学び直したい方
・晶析操作における粒径制御法や多形制御法に関する理論的素養を身につけたい方
・反応晶析(沈殿による微粒子合成)に関する理論的素養を身につけたい方
・撹拌やスケールアップの基礎知識について学びたい方、あるいは学び直したい方
・晶析についてお悩みの方(お答えできる範囲でご相談を承ります。)
■ 講演中のキーワード
核発生、結晶成長、粒径制御、多形制御、バッチ晶析、反応晶析、スケールアップ
セミナー内容
1.晶析操作の概要
1-1 晶析操作の目的
1-2 晶析操作の特徴
1-3 晶析操作の原理
1-4 晶析操作の種類
1-5 結晶品質と粉体特性
2.晶析過程における平衡と速度
2-1 溶解度の熱力学的定義
2-2 溶解度の測定法と整理法
2-3 過溶解度と準安定域
2-4 過飽和度の表現法
2-5 一次核発生の原理
2-6 古典核発生理論
2-7 二次核発生の原理と対応策
2-8 核発生速度の測定法と整理法
2-9 結晶成長の原理
2-10 結晶成長速度の測定法と整理法
2-11 工学的な結晶成長モデル
2-12 不純物存在下における結晶成長
3.冷却晶析操作における粒径分布制御
3-1 冷却晶析操作の概要
3-2 冷却晶析操作における単分散化条件
3-3 制御冷却法
3-4 シーディング法
3-5 多段冷却法
3-6 内部シーディング法
3-7 2段階晶析法
3-8 温度スイング法
3-9 粒径分布制御法のまとめ
4.反応晶析操作における粒径分布制御
4-1 反応晶析操作の概要
4-2 反応晶析操作における単分散化条件
4-3 溶質供給操作
4-4 制御供給法
4-5 コントロールド・ダブルジェット法
4-6 高分子添加法
4-7 テーラー渦流法
4-8 フロー晶析法
4-9 粒径分布制御法のまとめ
5.結晶多形と多形制御
5-1 結晶多形現象
5-2 結晶多形の安定性
5-3 多形転移過程
5-4 結晶多形制御
5-5 多形制御に関する研究事例
6.撹拌とスケールアップ
6-1 撹拌操作の概要
6-2 撹拌系のレイノルズ数とフルード数
6-3 撹拌所要動力と動力特性曲線
6-4 スケールアップ
6-5 晶析操作における留意点
<終了後、質疑応答>
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