皮膚測定の基礎および定量的評価・官能評価のポイント

皮膚計測技術の原理から測定方法、測定の実務についての特徴や注意点について解説!!

~皮膚のしっとり感、キメ、色調等の評価方法~ 

セミナー趣旨

皮膚の評価には水分量、水分蒸散量、きめ、色調など多くの評価項目がある。目視や官能検査で評価できる項目もあるが、評価精度に限界がある。工学機器や画像解析技術の活用は幅広い観点から測定できる利点があり、目視ではできない微妙な変化をとらえることができる。最近では測定項目が複数選択できるセンサ技術や白色LEDランプと撮像素子を一体化した画像装置を使用して皮膚計測が実施されている。本セミナーでは皮膚計測技術の原理から測定方法、測定の実務についての特徴や注意点について解説する。セミナーの内容は、美容領域だけでなく、皮膚科学全般の評価やソフトウェア―などのIT技術の開発にも対応でき、幅広い応用に期待できると考えている。

習得できる知識

1.皮膚の機器測定の原理
2.皮膚測定の機器選定から測定、評価技術
3.画像解析技術の知識

セミナープログラム

1. 皮膚の構造と機能
   1.1 美容皮膚科学の現状
   1.2 皮膚の構造およびバリア機能
   1.3 皮膚の特徴

2. 皮膚の機器測定の必要性
   2.1 従来の皮膚評価の問題点
   2.2 皮膚の機器測定の有用性
   2.3 生体計測の流れ 

3. 角層水分量の測定原理と測定機器
    3.1 角層の構造と角層水分量の測定法
   3.1.1 角層内の水分分布
   3.1.2 水分量の測定原理
   3.1.3 角層水分量の測定機器
   3.1.4 角層中の水分量の測定法
   3.1.5 測定例(保湿クリーム連用試験)
   3.2 水分蒸散量の測定法
   3.2.1 経表皮水分蒸散量
   3.2.2 経表皮水分蒸散量の測定
   3.2.3 経表皮水分蒸散量の測定例

4. 皮膚の弾力性の測定および評価法
  4.1 皮膚の弾力性の測定と単位
   4.1.1 皮膚の弾力性測定法
   4.1.2 皮膚の粘弾性測定装置
   4.1.3 生体計測に特有な単位
   4.1.4 皮膚の弾力性測定例

5. 皮膚のきめ・シミ・しわの測定と評価法
  5.1 レプリカ法による間接測定と評価法
   5.1.1 皮膚表面の観察-キメ
   5.1.2 キメの評価方法
   5.1.3 レプリカによるキメの定量的な評価
   5.1.4 レプリカによるキメ面積の評価
   5.1.5 水分計付き肌スコープの概要
   5.1.6 ImageJによるキメの評価の例
   5.1.7 ImageJによる皮膚のキメの評価
  5.2 皮膚の撮影画像による直接測定と評価法
   5.2.1 しみとは
   5.2.2 色素沈着部位と肉眼的色調
   5.2.3 しみの定量化

6. 皮膚色の測定
   6.1 皮膚の光学特性
   6.1.1 皮膚中の吸収色素と光の散乱特性
   6.1.2 皮膚中の色素による光吸収特性
   6.1.3 皮膚色の変化の要因
   6.1.4 皮膚色の評価方法
   6.1.5 標準色票, 色見本の活用
   6.1.6 色彩計による色の測定方法
   6.2 メラニン指数および紅班指数による評価
   6.3 カテゴリー角および色相角による皮膚色の評価
   6.4 従来の色彩計の問題点と画像技術への応用

7. 紫外線の定義とその影響
   7.1 紫外線の定義とスキンタイプ
   7.1.1 紫外線の定義と区分
   7.1.2 光強度の表現
   7.1.3 紫外線強度計
   7.1.4 スキンタイプの分類
   7.2 日焼け防止剤のSPFとPA
   7.2.1 紫外線防御効果の表示
   7.2.2 紫外線強度の計測の必要性

8. 官能検査の種類と感覚の評価法
   8.1 官能検査の種類と測定値の信頼性
   8.1.1 感覚の基本特性と評価法
   8.1.2 各種の官能評価法
   8.1.3 測定値(データ)の信頼性と妥当性
   8.1.4 国際単位系(SI)
   8.1.5 測定値の定量的な分析・解析

9. 皮膚計測の最近の話題
    9.1 レーザ顕微鏡・共焦点顕微鏡の活用
   9.1.1 光の生体組織透過性
   9.1.2 光学顕微鏡からレーザ顕微鏡へ
   9.1.3 共焦点レーザ生体顕微鏡


10. まとめと機器計測の有用性


皮膚測定、官能評価、しっとり感、化粧品開発、セミナー、講習会

セミナー講師

秋本眞喜雄 氏 (元東京工科大学応用生物学部非常勤講師)

《専門》
皮膚計測技術・色彩科学
《略歴》
1978年 3月 関東学院大学大学院工学研究科修士課程修了
1983年 4月 通商産業省工業技術院電子技術総合研究所流動研究員(1990年3月)
1990年 4月 早稲田大学教育学部生物学教室研究員(1995年6月)
1995年 7月 日本医科大学医学部助手(1999年11月)
1999年12月 関東学院大学工学総合研究所研究員
2008年 4月 東京工科大学応用生物学部非常勤講師            
《受賞歴》
2003年8月 企画賞: 電気学会 平成14年 電子・情報・システム部門大会
「皮膚計測の新しい展開」
2008年8月 演題賞: 第29回日本美容皮膚科学会 総会・学術大会
「皮膚色評価指標のための均等色空間の有用性の検討」
2018年12月 優秀ポスター発表賞: 第3回国際ICT利用研究学会全国大会
「白色LEDランプの演色性評価方法の検討」

セミナー受講料

55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
  メールまたは郵送でのご案内となります。
  郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。

受講について

Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順

  1. Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
  2. セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

人体計測・センシング   感性工学   医薬品・医療機器・化粧品等技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

人体計測・センシング   感性工学   医薬品・医療機器・化粧品等技術

関連記事