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CO2排出量削減に向けて重要視されるCO2分離回収技術に焦点を当てて、その技術やシステムの基本的な考え方、国内外での開発状況、そして現状の課題と将来への展望を解説します!
セミナー趣旨
カーボンニュートラルの実現に向けて各国が様々な施策を打ち出している一方で、ロシアのウクライナ侵攻は大きな影を落としています。長期的にカーボンニュートラルを実現すると宣言していても、現状のエネルギー問題を打破するために再生可能エネルギーと化石資源(燃料)とのバランスに苦慮し、施策が揺れています。
本講座では、現状打破するひとつの方法として注目されているカーボンリサイクルに着目しながら、その構成要素であるCO2分離回収技術に関してお話致します。同技術の基礎からプロセス評価のための着眼点、そして最新の研究開発動向についてご紹介致します。
また、CO2分離回収技術だけでなく、今後のCO2排出量削減目標に対する考え方、有効利用技術(CCU)や貯留技術(CCS)についても少しご説明しますので、皆さまのCO2排出量削減策に対する視野が広がると期待しています。
受講対象・レベル
・本テーマに関心のある研究者、技術者のみなさま。
・関連業務に携わって2~3年目の若手研究者、若手技術者、新人のみなさま。
・理工系のバックグラウンドを持つ
新規事業開発担当者、企画担当者、リサーチ業務に就かれている方々。
・CO2分離回収技術のほか、
カーボンニュートラルやカーボンリサイクルを業務に活かす術を模索している方々。
必要な予備知識
本テーマに興味のある方なら特に予備知識は必要ありません。
習得できる知識
・CO2分離回収技術の基礎的なメカニズムや、その技術の捉え方、考え方を学べます。
・国内外で開発が進むCO2分離回収技術の
現在の開発状況や技術課題を整理することができます。
・日本が目指すカーボンニュートラルやカーボンリサイクルに根差した社会には
CO2分離回収技術の導入が欠かせませんが、その技術の特徴や課題を把握することで、
どの場面にどの技術を選択すべきか、判断する材料を見極める事ができます。
・CO2分離回収技術だけでなく、今後のCO2排出量削減目標に対する考え方、
有効利用技術(CCU)や貯留技術(CCS)についても少しご説明しますので、
CO2に対する視野を広げることができます。
・日本のCO2排出量削減対策において、将来、出来ること、出来そうなこと、
難しいことをイメージする事ができます。
セミナープログラム
1. はじめに
1-1. CO2排出量の現状(国内外)
1-2. 日本のエネルギーフロー
1-3. 再生可能エネルギーの導入可能量
1-4. 政府の政策方針の整理(CO2分離回収技術を中心に)
2. CO2分離回収技術
2-1. 技術の位置付け
2-2. 技術の種類と特徴
化学吸収法、固体吸収法、物理吸着法、固体吸収法、その他(DAC含む)
2-3. 国内外の技術開発動向
2-4. コスト削減に向けて
3. CO2分離回収技術の活かし方
3-1. CO2の用途
3-2. CO2有効利用技術(CCU)
3-3. CO2の地下貯留(CCS)
3-4. CO2の輸送
3-5. CO2削減効果とカーボンリサイクル
4. さいごに
本講演のまとめ
【質疑応答】
CO2,分離回収,リサイクル,カーボンニュートラル,CCU,CCS,セミナー,講演,研修
セミナー講師
一般財団法人エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部 副主席研究員(部長) 博士(工学)
酒井 奨 氏
【ご専門】
化学工学
【ご経歴等】
・エネルギー総合工学研究所では、火力発電技術、省エネ技術、エネルギーキャリア技術、バイオマス技術、カーボンリサイクル技術など、エネルギー戦略の策定や総合評価(技術評価、経済性評価、環境評価等)などに従事。
・また、同所ではACC技術研究会 (※)の事務局を担当。CO2有効利用技術の普及とCO2排出量削減を念頭に、国際連携を視野に入れたカーボンリサイクルエネルギーシステムの社会実装の早期実現に向けて、産学官を巻き込んで活動中。
・その他、化学工学会、機械学会、日本エネルギー学会、エネルギー資源学会、石油学会などエネルギー関連の学会(講演、学会誌)にて、カーボンリサイクル関連技術の情報発信を不定期に実施中。
【書籍】
・「図解でわかるカーボンリサイクル」(技術評論社)(2020.9)。共著者の一人。
・「図解でわかるカーボンニュートラル」(技術評論社)(2021.9)。共著者の一人。
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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