廃棄、リサイクル、リユースの課題は? 利用を判断する為の性能劣化、残量推定の方法は?リユース電池のビジネスモデルをどのように構築すればよいか? 安全性を加味した認証制度を詳解!

セミナープログラム

<10:00〜11:30>

1.リチウムイオン電池、自動車用電池のリサイクル、リユースおよび規制の動き

(株)GSユアサ LIB技術開発センター 第二開発部 第三グループ リーダー 鹿島 理 氏  

【講座概要】
リチウムイオン電池は高い性能を有しており、多方面に広く使用されるようになってきた。 一方、電解液に可燃性の溶液を使用している等、発火しやすいと言う特徴も持っており、市場での発火事故も少なくない。 本講演では従来蓄電池とリチウムイオン電池を対比しながら、蓄電池の廃棄やリサイクルに関する法規制、処理の実態やそこで見られる課題について解説する。

【受講対象】
・リチウムイオン電池を使用する機器の設計に携わっている方
・リチウムイオン電池及び使用機器の販売に携わっている方
・リチウムイオン電池の処理にお困りの方

【受講後、習得できること】
・蓄電池リサイクルに関連する法令の基礎知識
・蓄電池リサイクル工程や技術に関する基礎知識
・市場実態と対応する制度の施行状況に関する基礎知識

1.リサイクル関連法令
 1.1.リサイクル関連の法体系
 1.2.廃掃法の概要
 1.3.資源有効利用促進法の概要
 1.4.個別リサイクル法の概要

2.蓄電池のリサイクル
 2.1.蓄電池の処理工程
 2.2.蓄電池のリサイクルシステム
 2.3.生産量と回収量
 2.4.蓄電池の資源価値

3.リサイクル・リユース技術の開発状況や課題
 3.1.リサイクル技術
 3.2.リユース技術
 3.3.リサイクル事業者の取り組み
 3.4.リサイクル・リユースにおける課題

4.リサイクル現場での事故実態と課題
 4.1.リサイクル現場での事故実態
 4.2.事故の概要
 4.3.課題と制度の施行状況

【質疑応答】


<12:30〜14:00>

2.インピーダンスを用いた電池の性能推定と劣化診断技術

日置電機(株) ESユニット 主任研究員 博士(科学) 森 匠 氏  

【講座概要】
リチウムイオン電池(LIB)は様々な物理的・化学的・機械的現象が複合的に発生している複雑なシステムです。性能評価や劣化診断を適切に行うためには、電池の内部現象の把握と正確な計測が不可欠です。本セミナーでは、LIBの基礎事項・電気特性の計測技術・それらを元にした劣化診断技術について包括的に解説いたします。特に、交流インピーダンス法 について特に重点的に取り上げ、劣化診断技術とその適用可能範囲について説明します。

【受講対象】
リチウムイオン電池およびその搭載製品の開発者や評価者

【受講後、習得できること】
LIBの物理、劣化メカニズム、劣化とインピーダンスの関係、インピーダンスを用いた劣化診断技術

1.リチウムイオン電池の基礎と性能指標
 1.1 リチウムイオン電池の挙動
 1.2 基本的なパラメーター (容量、OCV、内部抵抗、SOC、SOHなど)
 1.3 電池の劣化メカニズム
 1.4 電池の性能指標・劣化指標
 1.5 電池の劣化とインピーダンスの関係の概観

2.リチウムイオン電池のインピーダンス
 2.1 基本原理
 2.2 解析手法 (等価回路解析、緩和時間解析など)
 2.3 各種過渡現象とインピーダンスの関係
 2.4 インピーダンスの正確な測定

3.インピーダンスを用いた性能推定と劣化診断
 3.1 電池の劣化に伴うインピーダンスの変化
 3.2 電池の劣化診断技術の概観
 3.3 ルールベースの劣化診断の実例
 3.4 機械学習ベースの劣化診断の実例

【質疑応答】


<14:10〜15:40>

3.車載リチウムイオン電池のリマニュファクチャリング

(株)リコー RICOH Digital Services BU 環境・エネルギー事業センター 第2開発室 開発2グループ リーダー 福家 正剛 氏 

【講座概要】
車載LiBを車両以外の製品にリマニュファクチャリングし、循環利用することでCO2削減を図り、新たなリユースビジネスを構築するための開発事例を紹介する。
本開発事例は環境省からの委託事業で実施した内容になり、3ヵ年の事業成果を知ることができる。

【受講対象】
EV/HEV等の車載電池リユースビジネスに従事されている方、また検討されている方

【受講後、習得できること】
中古電池の循環利用スキームの1例を知ることができる

1.リコーグループ/リコー環境事業開発センターの取り組み
 1-1 リコーグループの環境経営への取り組み
 1-2 リコー環境事業開発センターの取り組み
 1-3 リユース・リサイクルセンターの取り組み

2.平成30年度 環境省委託事業
 2-1 実証事業の目的とビジネスモデル概要
 2-2 ビジネスモデル検証
 2-3 回収物流の実証
 2-4 実証機検証
 2-5 平成30年度のまとめ

3.平成31年度 環境省委託事業
 3-1 ビジネスモデル検証
 3-2 LiBパック輸送試験
 3-3 LiBパック選別技術開発
 3-4 フィールド機実証
 3-5 LCA/CO2削減量の試算
 3-6 平成31年度のまとめ
 3-7 商品化に向けたマイルストーン

4.令和3年度 環境省委託事業
 4-1 事業概要
 4-2 背景・課題
 4-3 ビジネスモデル検証
 4-4 システム概要

【質疑応答】


<15:50〜16:50>

4.車載用蓄電池のリユース電池認証と定置用蓄電システムについて

(一財)電気安全環境研究所 ビジネス推進部 部長 児玉 正近 氏 

【講座の趣旨】
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの拡大が望まれる中、調整力の選択肢の中で、蓄電システムの需要が見込まれる。一方、蓄電システムに組み込まれるリチウムイオン蓄電池については、海外での火災事故が相次いでいることから、安全規格に適合したものを使用することが適切である。こうしたことから、蓄電システムの安全規格及びその第三者認証の取得メリット等の周知を行う。更に、2022年2月1日からのサービス開始を発表したJETリユース電池認証について解説する。
リユースバッテリーの安全性を加味した認証制度は世界初の試みとなります。この講座では、アプリケーション側である蓄電システムの認証制度から、JETリユース電池認証のご説明まで幅広く情報をご提供いたします。

【受講対象】
電池メーカー、アプリケーションメーカー全般

【 受講後、習得できること】
リユース電池認証を含め、蓄電システムに関する認証制度概要

1.JETの紹介

2.蓄電システムの適用規格の概略
 2.1 リチウムイオン蓄電池(部品規格)
 2.2 安全規格(JIS C 4412、JIS C 4441)
 2.3 系統連系

3.認証サービス及びそのメリット等
 3.1 系統連系保護装置認証で適用される電池関係の認証
 3.2 補助金事業との関係を含めたJETが提供する電池関係の認証
 3.3 JETリユース電池認証

【質疑応答】

セミナー講師

1. (株)GSユアサ LIB技術開発センター 第二開発部 第三グループ リーダー 鹿島 理 氏
2. 日置電機(株) ESユニット 主任研究員 博士(科学) 森 匠 氏
3. (株)リコー RICOH Digital Services BU 環境・エネルギー事業センター 第2開発室 開発2グループ リーダー 福家 正剛 氏
4. (一財)電気安全環境研究所 ビジネス推進部 部長 児玉 正近 氏

セミナー受講料

1名につき66,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込み)〕

受講について

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    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
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  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

自動車技術   電気化学   省資源

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66,000円(税込)/人

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自動車技術   電気化学   省資源

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