「細胞培養」入門セミナー ~基礎から培養操作・品質管理のポイント、トラブル対策、産業活用動向まで~

準備・基礎から品質管理、実務上押さえておくべき勘所、様々な細胞応用や最新産業活用まで。細胞培養の全般知識を1日で習得!
充実の資料、わかりやすい解説とQ&Aで毎回大好評のセミナーを再演!動画・画像も多数交えて解説します。

セミナー趣旨

  細胞培養は研究・開発においては必要不可欠なツールとして幅広い分野で活用されています。このような汎用ツールであるため、細胞培養に関して真剣に学ぶ機会も少ないのが現状ではないでしょうか?これまで何となく行っていた細胞培養の知識や技術に関してもう一度見直すとともに、これまで見逃していた意外な盲点などを学ぶことで、より一層理解を深めることが期待できます。また、細胞バンクが利用者から日常的に受け付ける質問や疑問を紹介するとともに、その内容・対応について学ぶことでスキルアップを目指します。また、これまで細胞培養を行ったことの無い方も「細胞培養」がどんなものかを大まかに理解して頂くことが出来るような内容になっています。

受講対象・レベル

本テーマに興味のある方ならどなたでも可

必要な予備知識

この分野に興味のある方なら特に必要ありませんが、細胞培養の経験があることが望ましいです。

習得できる知識

・細胞培養の基礎知識
・細胞培養における品質管理技術
・細胞培養・管理のトラブル対処法
・細胞の産業活用における今後の展望
   など

セミナープログラム

1.初心者でもわかる細胞培養の準備と基礎
 1)細胞培養の歴史 
 2)細胞培養における問題点と細胞バンク
 3)細胞培養施設の設計・準備・管理
  a)リスクグループとバイオセーフティーレベル(BSL)
  b)無菌操作の確保、クリーンルームの条件
  c)細胞培養施設の設計とポイント
 4)細胞培養に必要な機器の準備・管理
  a)細胞培養設備に必要な機器
   -安全キャビネット、CO2インキュベーター、遠心機、冷凍冷蔵庫
    オートクレイブ、その他あると良いもの
  b)細胞培養に使用する関連機器の管理・メンテナンス
  c)細胞培養に伴う廃棄物処理に関する管理
 5)使用する細胞の選択、細胞情報の取得
  a)そもそも細胞とはどんなものなのか?
  b)細胞の種類と特徴
  c)細胞の情報取得、入手方法のやり方
  d)関連する法令
 6)培地調製の方法と注意点
  a)粉末培地と液体培地
  b)オートクレイブと濾過滅菌
  c)よくありがちな質問・注意点
 7)細胞培養手技の再チェック
  a)細胞培養士認定制度
  b)参考書・お役立ちサイト
 8)細胞培養の記録方法・管理
  a)細胞名と登録番号
  b)培養種別とロット管理
  c)培養記録とデータベース管理
  d)培地、培養容器、培養設備等の管理
 9)細胞の保存方法・管理
  a)細胞保存、輸送に関する設備要件・管理
  b)細胞バンクの細胞保存室の実際
  c)液体窒素自動供給システム
 10)細胞の国内・国外輸送方法
  a)細胞輸送の方法―凍結状態、培養状態
  b)温度管理記録
  c)輸送における注意点
2.確実に知っておきたい細胞の品質管理
 1)細胞品質管理の重要性
  a)細胞の品質管理とは
  b)マイコプラズマとは、汚染による影響
  c)細胞同士のクロスコンタミネーションとは、その影響
  d)目に見えない汚染に対する対策
 2)細菌・真菌を対象とした無菌検査の方法
 3)細胞のマイコプラズマ汚染検査の方法と注意点
  a)直接培養法
  b)指標細胞を用いたDNA蛍光染色法
  c)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いた検出法
  d)生物発光法
  e)新しい検査法
  f)それぞれの長所・短所、注意点
  g)検査方法陽性対象・陰性対照の選択
  h)マイコプラズマ汚染が発覚した時の対策
 4)使用細胞の認証方法(細胞認証試験の方法)
  a)認証方法の流れとデータベース構築
  b)HeLa細胞について
  c)国内外における取組み
  d)クロスコンタミを防止する9か条
 5)細胞汚染の原因と汚染を防ぐための対策(まとめ)
  a)シーンに応じた汚染原因と対策
  b)トラブルに繋がる!よく耳にするこんな細胞管理
  c)早期発見の重要性
 6)細胞のウイルス検査の方法
  a)ウイルスの基礎、細胞が感染した時の影響
  b)いつどこでウイルスに感染するのか
  c)JCRB細胞バンクにおけるウイルス検査・体制
  d)各種ウイルス試験の概要
  e)ウイルスに関する国内外の基準・ガイドライン
 7)細胞品質管理記録
 8)再生・細胞治療における品質管理の考え方
 9)細胞研究のための標準化
3.今後の研究開発に向けた細胞の応用と産業活用の現状
 1)細胞の種類から見る細胞応用・産業活用
  a)がん細胞・株化細胞
  b)遺伝子導入細胞(ゲノム編集細胞)
  c)幹細胞・ES/iPS細胞
 2)医薬品開発における細胞応用(安全性、有効性等の基礎以外)
  a)医薬品研究開発における現状と方向性
  b)バイオ医薬品の市場動向
  c)医薬品開発の流れとコスト
 3)再生医療における細胞応用
  a)自家細胞移植/同種(他家)細胞移植
  b)再生医療製品の国内外における実用化動向
  c)再生医療等製品の開発状況
 4)産業規模で調整する際の課題と対応
  a)再生医療ビジネスの波及効果
  b)再生医療産業化の課題
 5)三次元培養の概要
  a)がん細胞株の三次元培養
  b)PDXと三次元培養
  c)オルガノイド
 6)外部リソースの利用
  a)再生・細胞治療における材料入手
  b)その他の外部リソースの利用
4. 質疑応答
 細胞バンクに寄せられる問い合わせ内容の紹介やこれまでにセミナー参加者から受けた質問などの紹介も含めて


※随時、実際の画像や動画も交えながら解説します!


*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。


■受講者の声(一例)
・とても聞きやすく、わかりやすいご説明有難うございます。内容的にも大満足です。
・細胞培養をしていて不安や疑問に思っていた点が解消できました。
 特に細胞の品質管理について重要な知見が得られました。
・クロスコンタミネーション、マイコプラズマ汚染、ウイルスチェックなど
 知りたかった知識を習得できました。
・培養操作見直しのポイントから品質管理・評価まで、
 実務に大きく関わる点が、細かく丁寧にお聞きでき大変良かったです。
・培養操作の動画や画像も交えた講義で、視覚的にもわかりやすかったです。
・時間配分、説明、資料どれも適切でわかりやすかった。
・実際の培養操作における、ありがちなミスを知る事が出来て良かったです。
・初心者にも分かりやすい講義で全体像が把握できました。とても良かったです。
・培養の経験はありましたが、知らなかった事もいくつもあり有益でした。
・細胞の応用から産業活用までわかりやすく幅広く理解できました。
・再生医療等の製品に関する今後の展望が関心深かったです。

   など、各回とも好評の声多数の人気セミナーです!

セミナー講師

 小原 有弘 先生
 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 JCRB細胞バンク(創薬資源研究支援センター) センター長 

■ご略歴:
2002年 名古屋市立大学薬学研究科博士課程修了
2002年 第一化学薬品株式会社入社
           薬物動態・安全性研究に従事
2004年 国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部第三室入所
           細胞バンク事業に従事するとともに細胞特性解析研究を実施
2005年 独立行政法人医薬基盤研究所へ移転
現在に至る
■ご専門および得意な分野・研究:
細胞分子生物学、細胞特性解析研究(特に遺伝子変異をアレイCGH、NGSでとらえる)
■本テーマ関連学協会でのご活動:
・日本組織培養学会 理事
・医薬品等ウイルス安全性研究会 幹事
・生物遺伝資源委員会 委員
・The International Cell Line Authentication Committee メンバー
・京都大学iPS細胞研究所研究倫理審査委員会委員
・滋賀医科大学特定臨床研究倫理審査委員会委員

セミナー受講料

【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)。

    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
    ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
  • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
    ※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
     必ずテストサイトからチェック下さい。
     対応ブラウザーについて(公式) ;
     「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です

  • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
    セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
    尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
    ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
    (見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

医薬品技術   再生医療等製品技術   バイオ技術

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47,300円(税込)/人

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医薬品技術   再生医療等製品技術   バイオ技術

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