(ナノ)カーボン材料の分散分布,界面・パーコレーション制御とその評価・可視化

高価なナノカーボン材料を入れてみたが,上手く機能を発現してくれないのはナゼ? ・ ・ ・ 材料内部のパーコレーションだけでなく,(電極)界面も含めた「通り道」の作り方と見える化のコツ!

セミナープログラム

【10:15〜11:45】

第1部 【ナノ】カーボンの分散とパーコレーションの考え方について

●講師 小林技術士事務所 所長 (総合技術監理部門,化学部門)技術士 工学博士  小林 征男 氏 

【講座の趣旨】
 ナノカーボンとポリマーからなる導電性ポリマーコンポジットの開発に当たって,最も重要となるナノカーボンのポリマー中での分散性と導電性発現の関係についてパーコレーション理論をベースに解説します。

【セミナープログラム】

1.パーコレーション現象と導電性ポリマーコンポジット

2.導電性ポリマーコンポジットの導電機構モデル
  2.1 統計的パーコレーションモデル
  2.2 General Effective Media (GEM) モデル
  2.3 熱力学的パーコレーションモデル
  2.4 動的パーコレーションモデル

3.ナノカーボン粒子間の導電機構
  3.1 直接接触モデル
  3.2 被膜介在モデル(トンネル伝導モデル)

4.ハイブリッドフィラー系の導電機構

5.ポリマーブレンド系でのナノカーボンの局在化と閾値の最小化
  5.1 ダブルパーコレーションとYoungの式
  5.2 2成分ポリマーブレンド系でのナノカーボンの局在化

【質疑応答】


【12:45〜13:45】

第2部 分散安定化のための「分散剤」とその使い方について

●講師 ビックケミー・ジャパン(株) イノベーション ディベロプメント 統括  若原 章博 氏 

【講座の趣旨】
  黒さ・導電性・熱伝導性・フィラー充填効果など,カーボン系粒子の機能は多い。その機能を十分に塗料やインク,電極スラリーなどで発揮するには,分散安定化の技術が欠かせない。ここでは,粒子の分散安定化の基礎的な考え方と,主な湿潤分散剤の構造と特徴について,各種の実験事例を交えて解説する。

【セミナープログラム】

1.分散安定化のメカニズムとおさえるべき基本点
  1.1 粒子の分散安定化のステップ
  1.2 濡れ・吸着と安定化
  1.3 脱凝集とコントロール凝集

2.湿潤分散剤の設計思想と選定のポイント
  2.1 主な湿潤分散剤の構成要素と基本構造
  2.2 粒子表面の特性と分散剤の吸着基
  2.3 マトリクスの特徴と分散剤の相溶性鎖
  2.4 カーボンニュートラル,循環型社会に有効な分散剤の開発 

3.カーボン系粒子・CNTの分散
  3.1 水系での分散安定化
  3.2 非水系・溶剤系での分散安定化
  3.3 各種用途での分散安定化の例

【質疑応答】


【14:00〜15:00】

第3部 カーボンナノチューブ凝集構造の熱伝導異方性の可視化について

●講師 大阪大学 工学研究科 特任研究員 博士(工学)  濱崎 拡 氏 

【講座の趣旨】
 ナノカーボンをベースとした材料系では,ナノカーボン界面の特性が材料全体の特性に大きな影響を与えうる. カーボンナノチューブ界面の熱・電気輸送特性について,ミクロスコピックな視点から研究の成果を紹介する.

【セミナープログラム】
1.カーボンナノチューブ
  1.1 単一カーボンナノチューブの特性
  1.2 凝集体カーボンナノチューブの特性

2.カーボンナノチューブ凝集構造の熱伝導異方性
  2.1 金ナノ粒子の蒸発を利用した可視化
  2.2 錫ナノ粒子の融解および蒸発を利用した可視化

3.カーボンナノチューブ単一界面の電気伝導特性

【質疑応答】


【15:15〜16:45】

第4部 カーボンフィラーの界面ケミストリに基づいた動的パーコレーション制御

●講師 群馬大学 大学院 理工学府 知能機械創製部門 准教授 博士(工学)  井上 雅博 氏 

【講座の趣旨】
 CNTなどのナノカーボンフィラーを有機高分子バインダに分散させた導電膜や導電性ペーストにおける動的パーコレーションに対する界面ケミストリの影響について,最近の研究成果について解説する。

【セミナープログラム】

1.カーボンフィラー分散材料における動的パーコレーション
  1.1 動的パーコレーションモデルの考え方
  1.2 フィラーネットワークのモデル化と導電機構
  1.3 フィラー近傍に形成される界面層
  1.4 動的パーコレーションのカイネティクスに及ぼす界面ケミストリの影響

2.モデルCNT系導電性ペーストを用いた動的パーコレーション解析
  2.1 バインダの硬化挙動と電気伝導特性発達のその場測定
  2.2 交流インピーダンススペクトルによる界面導電コンタクト発達挙動解析
  2.3 界面ケミストリがフィラー間導電コンタクト発達に及ぼす影響

3.CNT系導電性ペーストと金属電極間での界面コンタクト発達
  3.1 導電性ペースト/金属電極間の界面電気抵抗率評価
  3.2 CNT系導電性ペーストと金属電極間での界面コンタクト発達挙動解析
  3.3 バインダ配合成分の影響
  3.4 電極表面の親水化処理の影響

4.界面ケミストリ制御によるCNT系導電性ペーストの材料設計

5.まとめ

【質疑応答】

セミナー講師


【第1部】小林技術士事務所 所長 (総合技術監理部門,化学部門)技術士 工学博士  小林 征男 氏
【第2部】ビックケミー・ジャパン(株) イノベーション ディベロプメント 統括  若原 章博 氏
【第3部】大阪大学 工学研究科 特任研究員 博士(工学)  濱崎 拡 氏
【第4部】群馬大学 大学院 理工学府 知能機械創製部門 准教授 博士(工学)  井上 雅博 氏

セミナー受講料

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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:15

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

炭素系素材   高分子・樹脂材料   複合材料・界面技術

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66,000円(税込)/人

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