化学工場・事業場における静電気事故を未然に防ぐための必須知識と具体的対策および組織づくり

– 静電気の基礎・除電方法と可燃性物質の特性把握、具体的な事故事例とその対策 –

化学工場において、静電気爆発・静電気着火など、出火・火災の原因となる静電気。具体的な対策や現場作業者への教育などに明確なガイドラインがなく、毎年同様の事故が発生しています。
 本セミナーでは、化学工場における静電気事故をゼロにするための静電気の基礎知識、事故事例の解析と原因究明、実際の除電方法やハード対策、未然防止の組織作りについて、複数の新規化学プラント立ち上げを指揮し、数々の静電気対策・事故の未然防止に取り組んできた経験豊富な講師が、静電気の性質を学ぶ実験や実際の事故事例を交えて、丁寧に解説します。

■特典:Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
視聴期間:11/24~11/30

セミナー趣旨

 静電気事故は冬季特有のものではありません。夏季であっても冬季と頻度は変わりません。化学工場の事故の大半は静電気爆発・静電気着火によるものです。各社静電気事故防止細則を定め、対策を行っているのにもかかわらず毎年同様の事故が発生しています。
 学校教育でカリキュラムにない静電気について我々は、現場で正しい対策をとれるでしょうか。静電気は目に見えない、匂いがしないなど五感で検知ができないため、場当たり的な対策をしさらに再発を繰り返すというシナリオが予想されます。どんなにCSR活動に力を入れても、現代のネット社会では一つの事故が風評をあおり、その社会的影響は計り知れないものがあります。
 本講座は体感型のセミナーで、「実験を通して静電気の見える化」、「導通の確認方法」、「作業床の抵抗測定方法」など様々な静電気事故防止対策を習得できます。
 また本講座では、静電気の基礎知識から始まり、いくつかの事故事例の紹介、ハード対策を解説することで、事故の未然防止など、実務上の重要管理ポイントを網羅的・具体的に解説しますので、実務ですぐに使える知識を手に入れることができます。静電気事故対策でお困りの方に大変おすすめです。

受講対象・レベル

・化成品製造に関わる技術者、技術チームリーダー、工場長
・工場の労働安全担当者
・化学設備メーカーの方

習得できる知識

・静電気事故防止法を学ぶことができる
・いくつかの事例をもとに問題解決ができるようになる
・静電気の測定方法、導通の確認方法、作業床の抵抗の測定方法を習得できる
・事故原因を解明のための工学的手法が活用できるようになる
・社内で事故が確実に減る

セミナープログラム

1.静電気の基礎知識
 1.1 静電気発生のメカニズム
 1.2 静電気の極性と帯電列
 1.3 浮遊導体からの火花放電
 1.4 誘導体電の概要
 1.5 放電の種類(火花放電、ブラシ放電、コロナ放電、沿面放電他)
 1.6 人体除電は靴と床
 1.7 作業床の条件

2.静電気事故例と可燃性物質の特性
 2.1 静電気事故例とそれぞれの事故解析
 2.2 特性要因図から読み解く事故の本当の原因
 2.3 放電による着火の仕組み
 2.4 ガス、蒸気、粉体の着火の危険性
 2.5 不導体の帯電性の指標
 2.6 物質の最小着火エネルギー
 2.7 粉体の帯電特性

3.除電方法、静電気事故対策(ハード対策)
 3.1 接地・ボンディング
 3.2 浮遊導体・不導体の排除
 3.3 不導体の静電気対策
 3.4 作業者の帯電防止・接地
 3.5 爆発性雰囲気の防止

4.未然防止の組織作り
 4.1 危険物施設の着火原因別火災事故発生件数
 4.2 静電気事故に特化したリスクアセスメント
 4.3 化学会社の静電気事故リスクの高い工程
 4.4 不適合・事故・不祥事 ゼロに向けての教育
 4.5 静電気事故防止のためのチーム作り
 4.6 静電気事故防止のためのリスクコミュニケーション

 □質疑・応答□

セミナー講師

一代技術士事務所 代表 技術士(化学部門) 鈴木 孝 氏

【略歴】
 ・化学会社勤務時、2011年の東日本大震災を経験し、工場移転に伴う4つのプラントの新規立ち上げに関わる。
  完全復興までのプロセス(工場建設、対外折衝、技術移管)の過程で数多くの異物トラブルの解決に取り組む。
 ・設計時、据付時、稼働性能、稼働時の適格性評価の経験が豊富。
 ・品質管理、生産管理、労務管理、労働安全衛生、公害防止活動、コスト改善等、工場運営全般を得意とする。
  特に廃棄物の有効活用の指導には働き方改革の切り札であると定評がある。
 ・現在個人技術士事務所を開設し、自身が工場長時代に不安だった、企業と企業をつなぐサプライチェーンマネジメント、
  工場の安全診断、市場調査を精力的に行い、化学工場の社長、工場長の不安を取り除く業務を行っている。
【資格】
  技術士(化学部門)、エネルギー管理士(熱)、公害防止管理者(水質1、大気1)
  第一種衛生管理者、高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)、労働安全コンサルタント

セミナー受講料

※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。

49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
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2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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1名申込みの場合:39,600円 ( E-Mail案内登録価格 37,620円 )
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受講について

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  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
    ≫ テストミーティングはこちら

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  • PDFテキスト(印刷可)のみ

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学技術一般   安全工学一般   応用物理一般

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