【中止】新しい触覚技術:「手触り感」センシング技術の最新動向 ~人間の指先が持つ触覚の限界を超える新しいセンシング技術の創出~

触覚センシングの現状と課題に関する知識を一日速習!
指先に代わる触感覚の定量化に興味がある方は是非、ご参加ください。

セミナー趣旨

  では「視覚」や「聴覚」と比較して高度なセンシングのシステム化が遅れている「触覚」について、人間の感覚や認知のメカニズムと対比しながら、基本から応用まで深く解説していきます。また、講演者が国家プロジェクトJST-CRESTで開発した超高性能触覚センシングシステム(手触り感スキャナー)に関する最新技術の紹介と、実機のデモンストレーションを実施します。
  人間が「触覚」と「手触り感」を取得する際には、単に力の変化を感じる「力覚」だけでなく、手触り感に関する多様な情報を得る「皮膚感覚」を活用しています。一般的な触覚計測器や力覚センサが「手触り感」を取得できない理由は、人間の指先が持つ感覚に比較して、それらの空間解像度と感度が不十分であるからに違いありません。これらの性能を指先以上に高めた新世代の触覚センサにより、従来技術が識別できなかった毛髪ダメージや肌表面など、私達が強い関心と価値を感じる様々な手触り感の数量化が可能となります。繊細な触覚センシングが生む新しい価値の発見と将来性について、様々な応用技術を含めて分かりやすく解説します。

受講対象・レベル

・触覚/手触り感の定量化に興味がある技術者/研究者
・触覚の質感計測技術を製品の研究開発に応用したい企業の技術者/経営者
・触覚の質感計測の技術を開発する計測器メーカーの技術者/経営者
・製品の風合いや品質の安定化・定量化を進めたいと考える企業の技術者/経営者
・美容/健康管理に触覚を応用したいと考えるメーカーの技術者/経営者

習得できる知識

・触覚を含む感覚と知覚、認知のメカニズムの概要を理解して技術開発に活かせます。
・触覚センシングの現状と課題に関する知識を習得できます。
・触覚をセンシングするために必要な装置や技術に関する知識を習得できます。
・手触り感や質感を計測する上での基本的な考え方と知識が習得できます。

セミナープログラム

1.人間の触認知機能から触覚センシングへ
(1) 触覚を感じるプロセス:感覚から知覚と認知へ
   a. 「感覚」から「知覚」へ
   b. 「知覚」から「認知」へ
   c. 「触覚」を「認知」するプロセス
(2) 触覚を科学の言葉で表現するために
   a. 人体の神経ネットワークと受容器/脳の働き
   b. 2種類の皮膚の不思議:有毛部と無毛部
   c. 視覚との違い、聴覚との類似性
(3) 触覚における質感のセンシングと基礎知識
   a. 触覚で見ている世界
   b. 時空間認識と能動的センシング
   c. 2種類の触覚
   d. 触覚のスケール感:異なる触覚分野によるテクスチャの知覚
   e. マルチモダリティーにおける触覚
2.テクスチャ検知から知覚・質感認知へ
(1) 触覚の高解像度化がもたらすもの
   a. 「光学顕微鏡でウィルスを観る」
   b. 解像度と感度のジレンマ
   c. 力覚と皮膚感覚の空間解像度
   d. 他感覚との統合
(2) 高解像度触覚センサの動作原理
   a. バイオミメティクスの考え方
   b. 高解像触覚が実現される理由
   c. 指先との類似性と違い(炭素とシリコン)
   d. 指先を目指すために
(3) 質感の認知のための情報処理
   a. 高解像度触覚センサで得られる情報とは
   b. クリアな分析手法:多変量解析と手法
   c. ディープラーニングの活用法
3.高解像度触覚センシングの実例と質感認識への展開
(1) 高解像度触覚センサの第一世代
   a. 単一指紋型センサの基本構造
   b. 高解像度化と高感度化:人間の触覚限界への挑戦
   c. テクスチャの空間分布を可視化する:1次元空間
   d. 各種最新事例:新しい触質感を創出するための分析と開発
   e. 実用化されたデバイス:タッチエンス(株)の「ショッカクプローブTM」
(2) 高解像度触覚センサの第二世代
   a. 複数指紋型センサの基本構造
   b. アレイ化によって得られる多元的触覚と指先感覚の関係
   c. テクスチャの空間分布を可視化する:2次元空間
   d. テクスチャの空間分布を可視化する:柔らかさの空間分布
   e. 各種最新事例:身近な製品から最先端医療の応用まで
(3)人工知能と高性能センシングの協働による「超触覚」の実現に向けて
   a. 人間の知覚限界を超える触覚の計測と意義
   b. 触覚の計測機器から身軽なセンサへの変身:「手触り感スキャナ」
   c. 触覚におけるビッグデータとは
   d. 人間を超える識別能力の実現
   e. 繊細なテクスチャの計測が生み出す新しい触覚と価値
4.まとめとデモンストレーション

セミナー講師

 高尾 英邦 先生   国立大学法人香川大学 創造工学部 教授 博士(工学)  
 *微細構造デバイス統合研究センター センター長

【略歴】
香川県出身。1998 年豊橋技術科学大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。
2014年から香川大学教授、微細構造デバイス統合研究センター長。
2015年から6年間、研究代表者として国家プロジェクトJST-CRESTによる
「繊細な触覚を定量的に検知する「ナノ触覚神経網」の開発と各種手触り感計測技術へ応用」を推進。
現在は、2020年より開始したJST-CRESTプロジェクト
「触覚の価値を創造する深化型マルチフィジックスセンシングシステム」の研究代表者として、
人間の指先が持つ触覚の限界を超える新しいセンシング技術の実現を目指している。
【専門】
触覚センサ/センシング技術/手触り感計測

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
    お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
    お申込みは4営業日前までを推奨します。
    それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
    テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
    ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
  • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
    ※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
     必ずテストサイトからチェック下さい。
     対応ブラウザーについて(公式) ;
     「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

計測工学   情報技術   感性工学

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

計測工学   情報技術   感性工学

関連記事

もっと見る