光伝送路の基礎と光ネットワーク技術の展望

初心者にも分かりやすく光伝送路の基本から光通信技術の動向まで解説!


講師


国立研究開発法人 産業技術総合研究所 電子光技術研究部門
副研究部門長 博士(理学) 並木 周 先生

【講師紹介】
 元 古河電工。励起レーザモジュールの開発及び量産化、広帯域ラマン増幅器や非線形ファイバデバイスの発明及び実用化などに従事。2005年から産業技術総合研究所にて超高速光信号処理、シリコンフォトニクス、光ネットワーク技術の研究に従事。
 早稲田大学非常勤講師、IEEEフェロー、アメリカ光学会フェロー


受講料


1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


 近年、急速に成長するクラウドの基盤技術として、光通信技術は益々重要になっています。この講座は、初心者にも容易に光通信技術の動向を理解できるように、光通信技術の主構成要素である、光伝送路技術を基本原理から応用まで丁寧に解説した後、光通信技術全体の動向を概観します。電気電子工学系の基礎知識を前提として、これから光通信技術を学ぼうというエンジニアの方や、光ファイバや光増幅器に関する基本知識を整理しておきたい方などを対象とした講座です。

■この講座を受講して得られる情報・知見:
・光ファイバ、光増幅器の基本原理を理解します
・光伝送路の簡単な設計ができるようになります
・エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)、ファイバ・ラマン増幅器の基礎知識を身につけます
・光通信産業・技術の全体の流れを把握します


セミナー内容


1 基礎編
1.1 序論
 1.1.1 私たちを取り巻く情報
 1.1.2 そもそも、何故光なのか?
 1.1.3 歴史を塗り替えた光ファイバの低損失化
 1.1.4 光通信技術、栄光の発展史
 1.1.5 光通信の基本構成
 1.1.6 各種光デバイス紹介
1.2 光ファイバの基礎
 1.2.1 光導波路の原理
 1.2.2 光導波路を特徴付けるパラメータ
 1.2.3 簡単な例題:スラブ型光導波路
 1.2.4 光ファイバの伝搬モード
 1.2.5 光ファイバ中の光の伝搬
 1.2.6 伝搬定数と位相速度、群速度
 1.2.7 群遅延、群速度分散、分散スロープ
 1.2.8 光ファイバの非線形性
 1.2.9 非線形現象のいろいろ
 1.2.10 いろいろな光ファイバ
 1.2.11 光ファイバの製法
 1.2.12 光ファイバケーブル
1.3 光増幅器の基礎
 1.3.1 光ファイバにおける光の減衰
 1.3.2 光増幅器の応用例
 1.3.3 光増幅器の種類
 1.3.4 光増幅とは
 1.3.5 光の誘導放出と自然放出
 1.3.6 光増幅器の雑音指数
 1.3.7 量子限界雑音
 1.3.8 雑音指数の縦続公式(カスケードフォーミュラ)
 1.3.9 光伝送路の雑音設計

2 応用編
2.1 エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)
 2.1.1 希土類添加ファイバ増幅器
 2.1.2 エルビウムのエネルギー準位と励起方式
 2.1.3 吸収蛍光スペクトル
 2.1.4 EDFAの解析モデル
 2.1.5 EDFAの構成
 2.1.6 エルビウム添加ファイバの設計と製法
 2.1.7 EDFAの特性
 2.1.8 利得平坦化フィルタ
 2.1.9 C-bandとL-band動作
 2.1.10 温度依存性
 2.1.11 スペクトルホールバーニング
 2.1.12 過渡応答
 2.1.13 励起レーザ技術
 2.1.14 ブロード励起レーザとダブルクラッド技術
2.2 ファイバ・ラマン増幅器
 2.2.1 基本原理と特長
 2.2.2 利得スペクトル
 2.2.3 雑音指数
 2.2.4 偏波依存性
 2.2.5 温度依存性
 2.2.6 分布型増幅と等価雑音指数
 2.2.7 波長多重励起技術
 2.2.8 ラマン増幅器解析モデル
 2.2.9 励起方式と雑音スペクトル
 2.2.10 2重レイリー散乱による動作限界
 2.2.11 励起レーザの雑音による影響
 2.2.12 波長多重励起用励起レーザ
 2.2.13 前方励起用レーザ
 2.2.14 ハイブリッドラマン増幅
 2.2.15 高次励起によるラマン増幅
 2.2.16 究極の分布型増幅
2.3 その他の光増幅器
 2.3.1 半導体光増幅器(SOA)
 2.3.2 ファイバ光パラメトリック増幅器
 2.3.3 位相感応型光増幅器

3 光通信技術の展望
3.1 デジタルコヒーレント技術

 3.1.1 基本構成
 3.1.2 技術の進展
3.2 原理限界への挑戦と空間多重
 3.2.1 通信技術におけるさまざまな原理限界
 3.2.2 空間多重方式とその展望
3.3 過去10年間の光通信関連技術の歩みと今後の展望
 3.3.1 クラウドの進展とデータセンター
 3.3.2 8K超高精細映像、5Gモバイルへの期待と課題
 3.3.3 ムーアの法則の終焉とエネルギー問題
 3.3.4 ソフトウエアライゼーションとディスアグリゲーション
 3.3.5 データセンター用光トランシーバ
3.4 光スイッチ活用への期待
 3.4.1 さまざまな光スイッチ技術
 3.4.2 シリコンフォトニクスによる光スイッチ技術
 3.4.3 ファンドリとして進展するシリコンフォトニクス技術
3.5 これからの光伝送技術の挑戦
 3.5.1 オープン・ディスアグリゲーションへの潮流とインパクト
 3.5.2 目指すべき新しいネットワーク
3.6 持続発展可能な未来に向けて
3.7 終わりに

<質疑応答>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

情報技術   電気・電子技術

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