固体状油脂を含有する油脂の様々な構造・物性からみた
制御に必要なポイントを詳解!

セミナー趣旨

 ゲル、クリーム、エマルションなどのコロイド分散系の油脂含有食品において、固体状の油脂は融解挙動、レオロジー、テクスチャー形成に重要な役割を果たしている。とくに、油脂の結晶多形現象に起因する問題に対しては、結晶化と物性制御の視点で理解することが求められる。
 本セミナでは、分子レベルから複雑な分子集合体のレベルまで幅広く油脂の存在状態を明らかにするために、固体状油脂を含有する油脂の構造と物性の制御を概説する。前半で油脂の構造と物性の基本的な知識を整理し、後半で代表的なコロイド分散系(油脂含有食品)に焦点を当て、食品内部における油脂の存在状態と油脂の構造的な特徴を理解する。

セミナープログラム

1.油脂の「物性-機能」相関
  1.1 油脂製品の物理的状態と物性
  1.2 油脂製品の物性と機能性
2.油脂の構造と分子間相互作用
  2.1 油脂の構造と物性
   a.アルカン類
   b.脂肪酸
   c.ワックス
   d.アシルグリセロール
  2.2 油脂の混合系の相挙動
  2.3 油脂の結晶化
   a.結晶化過程:核形成と成長
   b.熱力学的要因
   c.核形成
   d.結晶成長
   e.結晶のモルフォロジー
   f.結晶の凝集化
  2.4 油脂と乳化剤の相互作用
3.さまざまな状態の油脂物性
  3.1 液体
   a.最近の液体構造の研究
  3.2 バルク固体
   a.チョコレートの構造と物性
   b.ファットブルームのメカニズム
  3.3 オレオゲル
   a.オレオゲルの性質
   b.さまざまなオレオゲルの性質(ワックスを中心に)
  3.4 エマルション
   a.W/Oエマルション
   b.O/W エマルション
  3.5 ホイップ
   a.ホイップクリーム
   b.ホイップオイル

セミナー講師

広島大学 名誉教授 工学博士 佐藤 清隆 氏
《専門》 食品物理学
《受賞》
  (1) アメリカ油化学会:Stephan S. Chang Award (2005年)
  (2) 世界油脂会議:H. P. Kaufmann Memorial Lecturer award (2007年)
  (3) アメリカ油化学会:Alton E Bailey Award (2008年)
  (4) ヨーロッパ脂質科学技術連合:European Lipid Technology Award (2013年) 他

セミナー受講料

55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
  備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
  消費税が10%になります。
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  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江東区】江東区産業会館

【地下鉄】東陽町駅

主催者

キーワード

食品加工   高分子・樹脂技術

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