e-NOSE（人口電子鼻）システムのキーテクノロジーと最新開発動向

セミナー趣旨

　本セミナーでは、人間の嗅覚に相当する「匂いセンサ（エレクトロニックノーズ）システム」を開発するためのキーテクノロジーについて紹介するとともに、エレクトロニックノーズ（Electronic-Nose :略してe-NOSE）システムの中で最も重要な各種「ケモセンサ」の動作原理および開発現状について解説する。そのうえで、e-NOSEシステムの応用分野について概観するとともに、応用のターゲットに適合したe-NOSEシステム開発のストラテジーについて、受講者からの要望等を踏まえた形での議論を行いたいと考えています。

習得できる知識

・e-NOSEシステムに使われている各種ケモセンサの原理が理解・習得できる。 
・e-NOSEシステムのキーテクノロジーについて理解・習得できる。 
・e-NOSEシステムの応用分野について理解できるとともに。いくつかの応用の取り組み
　および今後の応用の展開について習得できる。 

セミナープログラム

10：00～16：00　（12：00～13：00　休憩時間）

1. 人間の五感について 
   1. 物理量を受容する視覚、聴覚および触覚 
   2. 化学量を受容する味覚および嗅覚 
   3. 嗅覚のメカニズム 
2. エレクトロニックノーズシステム 
   1. エレクトロニックノーズ（人工電子鼻）とは 
   2. エレクトロニックノーズシステムの構成 
   3. エレクトロニックノーズシステムのキーテクノロジー 
      1. 匂い物質の供給（吸引・濃縮）
      2. ケモセンサアレイ 
      3. センサの信号処理
      4. AIによる信号認識 
   4. e-NOSEシステム用ケモセンサ 
      1. コンダクトメトリックケモセンサ 
      2. グラビメトリックケモセンサ 
      3. オプティカルケモセンサ 
      4. その他のケモセンサ 
   5. 各種ケモセンサの比較と開発動向 
3. e-NOSEシステムの応用分野 
   1. ロボット分野への応用 
   2. 福祉・医療分野への応用 
   3. 食品分野への応用 
   4. 環境分野への応用 
   5. その他の分野への応用 
4. ISOEN (International Symposium on Olfaction and Electronic Nose) における
   ホットテーマおよびトピックスなどの紹介 
5. e-NOSEシステム開発の将来展望 
   1. エレクトロニックノーズシステム開発のためのストラテジー 
   2. 将来展望 
6. 質疑応答ほか

セミナー講師

金沢工業大学　高信頼理工学研究センター　教授　工学博士
南戸　秀仁　氏

 [略歴」
金沢工大電気工学科卒。金沢大学大学院修士課程(電子工学)修了。大阪大学大学院博士課程(原子力工学)修了。金沢工業大学工学部助手、助教授を経て1988年教授、現在に至る。
その間、日本学術振興会奨励研究員、甲南女子大学、名古屋大学、金沢大学、奈良先端大の
非常勤講師。1989年～1990年マサチューセッツ工科大学(MIT)エレクトロニクス研究所
客員研究員。2010-13の間、金沢工業大学高度材料科学研究開発センター所長、2012-15年同研究部長、現在、高信頼理工学研究センター教授、なお学会等の活動として、応用物理
学会フェロー（2007年）、応用物理学会放射線分科会幹事長、International Workshop on Ionizing Radiation Monitoringの組織委員会の副委員長などを歴任。
詳細は　リサーチマップ （https://researchmap.jp/read0032028）参照。

 [専門]
センサ材料工学、匂いセンサシステム、放射線物性工学、二次元放射線センサ、薄膜工学

セミナー受講料

1名様　49,500円（税込）　テキストを含む