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核酸・RNA創薬の縁の下の力持ちとしてのLNPについて、これからRNA創薬を考える方にもわかりやすいように、基礎から最新の知見・問題点までを解説します。
セミナー趣旨
近年、脂質ナノ粒子(Lipid Nano Particle: LNP)を薬物送達技術(Drug Delivery System: DDS)として用いた薬剤として、世界初のsiRNA医薬である「オンパットロ点滴静注」や、新型コロナウイルスに対するRNAワクチン「コミナティ筋注(ファイザー製ワクチン)」、「スパイクバックス(モデルナ製ワクチン)」が相次いで承認された。これらの成功例を皮切りに、今後、LNPを基盤とした核酸・RNA創薬は益々加速すると考えられる。特に個々の患者の遺伝子を迅速に解析できるようになった現在、遺伝子治療や核酸創薬は、これらのゲノム情報を迅速に医療に生かすことができる創薬モダリティーとして期待され、ワクチン(がんや感染症)や単一遺伝子疾患に対する治療に応用されようとしている。
本講座では、特にRNA創薬を加速する上で重要な役割を果たす縁の下の力持ちとしての脂質ナノ粒子(LNP)型DDS技術について、基礎から最新の知見まで、秋田の開発している脂質材料に関する話題も入れながら概説する。
習得できる知識
・なぜ今RNA医薬なのか?どんなRNAがつかわれているのかなど医薬に使われるRNAの基礎的知識
・現在に至るまでのLNP開発の簡単な歴史
・RNAワクチンで用いられている脂質デザインやその免疫活性化機構に関する最新の知見
・RNA創薬に関する現状の課題
・RNA創薬に関する製剤学的知識
セミナープログラム
1.自己紹介
2.遺伝子・核酸創薬の概説
2.1 遺伝子・核酸モダリティーの現状
2.2 mRNA創薬のメリット
2.3 mRNAの構造と品質制御
3.RNA送達技術としての脂質ナノ粒子(LNP)
3.1 LNP技術の変遷
3.2 mRNA搭載LNPを利用したワクチン技術
3.3 mRNA搭載LNPの体内動態制御と標的化(静脈内投与)
4.RNAワクチンのメカニズム
4.1 新型コロナウイルスワクチンで使われている技術
4.2 RNAワクチン製剤の免疫活性化機構
5.これからのRNA創薬
5.1 細胞/臓器標的化技術
5.2 免疫寛容制御技術等への応用
6.LNPの製剤技術と課題
6.1 Microfluidicsを用いたナノ粒子製造技術
6.2 RNA製剤における安定性の課題
6.3 RNA製剤の構造
6.4 新規処方の紹介
(質疑応答)
*一部、内容変更の場合あり。
セミナー講師
秋田 英万 先生 東北大学大学院薬学研究院 教授 博士(薬学)
セミナー受講料
1名33,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき22,000円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
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※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
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