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【超臨界流体】を体系的に学ぶ! 実務に「使う」!
講師
静岡大学 客員教授 工学博士 佐古 猛 先生
【講師紹介】
1977~2000年 通産省工業技術院物質工学工業技術研究所
超臨界流体グループリーダー
2000~2006年 静岡大学工学部物質工学科 教授
2006~2013年 静岡大学大学院創造科学技術研究部 教授
2013~2017年 静岡大学 工学部長・教授
*2017年3月に定年退官し、静岡大学客員教授 現在に至る
・専門および得意な分野・研究
超臨界流体工学(超臨界・亜臨界流体を用いる環境保全、新エネルギー生成、環境低負荷の生産技術の研究開発)、反応工学、化学工学
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■講師より
産業への応用が進み始めた超臨界二酸化炭素、亜臨界水、超臨界アルコールを中心に、その特異な性質を解説するとともに代表的な応用事例を紹介する。また、実用化に際しての国内外の動向、今後の課題・対策についても取り扱う。
はじめて超臨界流体に取り組む方、超臨界流体を系統的・体系的に学習したい方、自社技術への適用を検討している方等の受講を歓迎する。尚、受講者個別の検討事項についても、時間の許す限り相談に応じる。
■受講することで得られる知見、習得できること
超臨界・亜臨界流体の基本的且つ体系的知識
超臨界・亜臨界流体を用いる実験装置を組み立てて、動かすための基本的知識
超臨界・亜臨界流体を用いた研究の具体的応用事例
超臨界・亜臨界流体技術の実用化指針
▽過去の同講師セミナー受講者の声(アンケートより)
「超臨界について断片的にしか知らなかったのですが、今回系統的に知ることができて有益でした」(材料開発)
「抽出プロセスに応用するために、基礎から勉強しにまいりました。どうもありがとうございました」(香料開発)
「基礎から体系的に学べたのがよかった」(リサイクル研究)
「説明が分かりやすかったです」(基礎研究)
セミナー内容
1.超臨界流体および亜臨界流体の基礎
1-1 超臨界・亜臨界流体の特徴
・各種超臨界流体の主な特徴と用途
(超臨界CO2、超臨界水、超臨界アルコールなど)
1-2 超臨界・亜臨界流体の反応および抽出特性
1-3 超臨界・亜臨界流体を用いる実験装置の基本フローと組み立て方
1-4 超臨界・亜臨界流体の取り扱いのポイント
1-5 法的届出・必要な免許
2.超臨界流体、亜臨界流体の応用・実用事例
2-1 材料プロセッシング(超臨界CO2、高圧炭酸水)
2-1-1 有機材料の加工
・微粒子製造
・表面修飾
2-1-2 金属材料の表面加工・コーティング
・アルマイト処理
・精密洗浄
2-2 高選択的有機合成:主に超臨界CO2と超臨界メタノールを使用
2-2-1 CO2の化学原料化(超臨界CO2)
・カーボネート合成
2-2-2 反応溶媒(超臨界CO2)
・ポリマー重合、フルフラール合成
2-2-3 メチル化反応(超臨界メタノール)
・芳香環のメチル化、N-メチル化、O-メチル化、アセタール化
2-3 環境保全技術:主に超臨界〜亜臨界水と超臨界アルコール
2-3-1 難分解性有害物質の分解・無害化
・ダイオキシン、PCB、塩素系農薬
2-3-2 廃プラスチックのリサイクル
・PET、シュレッダーダスト、臭素系難燃化樹脂
・複合樹脂(GFRP、多層フィルム)
2-3-3 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のリサイクル技術の開発
・亜臨界水によるCFRPのモノマー化・ガス化と炭素繊維回収
・超臨界メタノールによるCFRPのリサイクル
2-3-4 バイオマス廃棄物の資源化
・家畜排泄物、食品廃棄物、メタン発酵廃液
2-4 抽出分離
2-4-1 抽出分離
・土壌中のダイオキシン抽出・除去、製品中の微量不純物の除去
・香料やエッセンシャルオイルの抽出
2-5 基本物性の測定
2-5-1 ミクロな溶媒物性の測定
・高圧用紫外・可視分光測定
・高温高圧用ATR-FT-IR測定によるミクロ物性の測定、反応メカニズムの解析
2-5-2 マクロな溶媒物性の測定
・超臨界流体中の有機物の溶解度測定
3.実用化に向けた最新動向
3-1 産学官による研究開発の状況
3-2 国内外の実用化事例
・超臨界CO2によるコーヒー豆の脱カフェイン
・亜臨界水を用いるバイオマス廃棄物の資源化・燃料化技術
3-3 連続処理プロセス、大型実用装置への取組み
3-4 実用化における今後の課題と対策
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
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