以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
セミナー趣旨
ステンレス鋼が110年前に発明・工業化されてから様々な種類のステンレス鋼が開発されてきた。その優れた耐食性や機械特性により需要量は世界的に増大しているが、材質の選択や使い方を誤れば腐食や割れに至る場合がある。本講演では基礎的知識としてステンレス鋼の種類や特徴について解説し、腐食の種類とそのメカニズム、種々の環境における各種ステンレス鋼の耐食性、および腐食事例と対策について平易に解説する。
習得できる知識
・ステンレス鋼の種類と特徴
・ステンレス鋼の腐食の種類とその発生メカニズム
・各種環境におけるステンレス鋼の耐食性と適用事例
・ステンレス鋼の腐食事例とその対策
・ステンレス鋼の腐食試験方法
セミナープログラム
第1部 ステンレス鋼の概要
1.ステンレス鋼の定義と特徴
2.歴史と生産量
3.規格
4.製造方法と表面仕上げ
第2部 ステンレス鋼の種類と特性
1.ステンレス鋼の種類と特徴
(1)マルテンサイト系
(2)フェライト系
(3)オーステナイト系
(4)二相系
(5)析出硬化型
(6)スーパーステンレス鋼
2.ステンレス鋼の性質
(1)基本特性 (機械的性質、物理的性質、成形性等)
(2)耐食性 ~不働態皮膜とその安定性~
(3)腐食形態とメカニズム
a.湿食(全面腐食・局部腐食)
b.乾食(高温腐食)
第3部 ステンレス鋼の選び方・使い方のポイント
1.使用条件に応じたステンレス鋼の選び方・使い方のポイント
(1)耐酸用ステンレス鋼
(2)耐孔食性・耐すきま腐食性ステンレス鋼
(3)耐応力腐食割れ性ステンレス鋼
(4)温水用ステンレス鋼
(5)高温用ステンレス鋼
(6)高強度用ステンレス鋼
2.ステンレス鋼の耐食性評価法
3.各環境でのステンレス鋼の選び方・使い方のポイント
(1)酸性環境 ~排煙脱硫装置等環境プラント、各種排ガス浄化装置など~
(2)大気環境 ~建築外装・金属屋根、車両など~
(3)水・高温水環境 ~上・下水設備、温水器など~
(4)海水環境 ~海洋構造物、海水利用機器(製塩装置など)~
(5)化学環境 ~各種化学プラント(低温から高温環境)~
(6)各種廃棄物処理環境 ~ごみ焼却など~
第4部 ステンレス鋼の腐食とトラブル対策
1.ステンレス鋼の腐食に及ぼす金属学的因子
2.ステンレス鋼の溶接接合と耐食性
3.ステンレス鋼の二次加工と耐食性
4.腐食形態とトラブル対策の実際
(1)全面腐食 ~硫酸露点腐食など~
(2)局部腐食 ~孔食、すきま腐食、粒界腐食、応力腐食割れ、微生物腐食、など~
(3)高温腐食 ~浸炭など~
(4)その他の腐食 ~さび、異種金属接触腐食、など~
(5)腐食事故材の腐食原因調査事例
【質疑応答】
ステンレス,SUS,不働態,皮膜,ガルバニック,腐食,耐食,講座,研修,セミナー
セミナー講師
日本冶金工業(株) ソリューション営業部 部長 小林 裕 氏
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合44,000円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
- 受講にはWindowsPCを推奨しております。
タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
-
X線とブラッグの式:金属材料基礎講座(その130) X線と金属材料
金属材料の分析においてX線は非常に重要です。X線の持つ様々な特性によって金属材料の成分分析や結晶構造解析に役立っています。 &nbs... -
格子定数と結晶構造、EBSD測定:金属材料基礎講座(その129)
【目次】 1. 格子定数と結晶構造 試料表面から得られた回折パターンのバンド幅が格子定数と関係しています。格子定数は金属ごとに異な...