以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
高分子コンポジットの作製法として、溶媒キャスト法および関連する高分子の吸着やサスペンションの分散安定性について解説し、フィラーの凝集構造の観測に有用なX線および中性子小角散乱法の基礎、フィラー凝集構造とコンポジット粘弾性特性との関係について説明します!
セミナー趣旨
ポリマー中に固体粒子やミクロ繊維がフィラーとして添加された高分子コンポジットは,タイヤ材料をはじめ,近年,さまざまな用途に利用されている。高分子コンポジットの特性や機能は,それを構成する高分子およびフィラーそれぞれの性質だけでなく,ポリマ―中におけるフィラーの分散状態や凝集構造の形成に大きく依存する。これら高分子コンポジットの特性や機能の発現メカニズムを理解し制御する上で,ポリマー中のフィラーの分散状態や凝集構造を調べることが必要になる。
ここでは,高分子コンポジットの作製法として,高分子溶液を分散媒とするサスペンションからフィルム状試料を得る溶媒キャスト法および,関連する高分子の吸着やサスペンションの分散安定性について解説する。また,フィラーの凝集構造の観測に有用なX線および中性子小角散乱法の基礎とともに,フィラー凝集構造とコンポジット粘弾性特性との関係について説明する。
受講対象・レベル
高分子コンポジット材料の開発にこれから従事する方。
また,これまでにも従事しているが,さらなる理解のために基礎的な知識や材料開発のヒントを得たい方。
必要な予備知識
高分子物性に関する知識があれば望ましいですが,特に予備知識が無くても基礎から解説いたします。
習得できる知識
固体粒子の分散・凝集状態と高分子コンポジットの粘弾性特性との関係性について知識が得られ,高分子コンポジット材料を設計する上での指針の検討に活かせる。
セミナープログラム
1. 溶媒キャスト法による高分子コンポジット作製
1-1. フィラーの種類・特徴
1-2. フィラーへの高分子の吸着
1-3. サスペンションの分散安定性
1-4. 散乱法によるサスペンションの評価
1-5. フィルム状試料の作製
2. 高分子中のフィラーの分散状態および凝集構造
2-1. 透過型電子顕微鏡観察
2-2. X線および中性子小角散乱法
2-3. シリカが添加された系
2-4. カーボンブラックが添加された系
2-5. セルロース繊維が添加された系
2-6. 特性を異にする粒子が混合添加された系
2-7. フィラーの分散に関するポイント
3. 高分子コンポジットの粘弾性特性
3-1. 動的粘弾性測定
3-2. シリカが添加された系
3-3. カーボンブラックが添加された系
3-4. セルロース繊維が添加された系
3-5. 特性を異にする粒子が混合添加された系
3-6. フィラーの分散状態および凝集構造と粘弾性特性の関係
4. 高分子コンポジットの材料特性制御に関する展望
【質疑応答】
フィラー,分散,凝集,コンポジット,高分子,粘弾性,WEBセミナー,セミナー,講演,研修
セミナー講師
三重大学 大学院工学研究科 分子素材工学専攻 教授 博士(工学)
鳥飼 直也 氏
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
-
X線とブラッグの式:金属材料基礎講座(その130) X線と金属材料
金属材料の分析においてX線は非常に重要です。X線の持つ様々な特性によって金属材料の成分分析や結晶構造解析に役立っています。 &nbs... -
格子定数と結晶構造、EBSD測定:金属材料基礎講座(その129)
【目次】 1. 格子定数と結晶構造 試料表面から得られた回折パターンのバンド幅が格子定数と関係しています。格子定数は金属ごとに異な...