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水電解における技術開発と課題
水素エネルギー社会実現に向けた現状および技術動向
セミナー趣旨
近年の脱炭素社会を目指すグローバルな潮流の中で、日本の水素エネルギー利用技術が貢献する役割、重要性は増々度を深めている。日本の脱炭素戦略の究極的な目標は2050年のカーボンニュートラルであり、水素エネルギー社会の構築はその中心的課題である。この課題に対して現在、各大学、研究機関、企業等で精力的に技術開発が進められている。
脱炭素、クリーンエネルギーの理想的、究極的なエネルギー形態はグリーン水素、すなわち再生可能エネルギー電力を用いて水の電気分解により得られた水素を活用する事である。しかし、再生可能エネルギーの変動性は水素製造装置である水電解槽の要素において主に触媒の耐久性に影響を及ぼす。また、再生可能エネルギーが得られる地域の偏在性も大きな課題である。
本セミナーでは水電解における技術開発と課題、水素エネルギーキャリアとしてのメチルシクロヘキサン合成技術を解説する。また水素エネルギー社会実現に向けた現状および技術動向・課題から水電解技術の未来の姿まで概観する。
受講対象・レベル
・水素エネルギーシステムの社会普及への現状や技術動向に興味のある方
・水電解、水素エネルギーキャリア(特にトルエン-メチルシクロヘキサン)の基盤技術の詳細に興味のある方
必要な予備知識
・予備知識は必要なし。
習得できる知識
・水電解による水素製造の基礎知識、開発現状、課題が分かる。
・水素エネルギーキャリア(メチルシクロヘキサン有機ハイドライド)合成技術の知識が得られる。
セミナープログラム
1. 水素エネルギー社会構築のための水素製造
~水電解技術プロセスと開発動向~
1-1 水電解のプロセス・要素技術・部材技術
(1) 水電解の基礎
(2) プロセスと要素技術
1-2 水素エネルギー関連の社会動向
(1) 世界の取り組みに関する社会状況
(2) 学術的(論文)動向
1-3 水電解関連の開発動向
(1) 水電解技術の概要
(2) 標準評価法
(3) 固体高分子形水電解の測定技術
(4) アルカリ水電解の測定技術
2. 水素エネルギー社会構築のための水素輸送・貯蔵
~水素エネルギーキャリア技術開発~
2-1 水素エネルギーキャリアの基礎
(1) 求められる要求特性
(2) 各キャリアの特徴・性能・長短所
2-2 有機ハイドライド技術
(1) 有機ハイドライドの基礎
(2) メチルシクロヘキサン直接電解水素化技術
(3) 電解槽技術開発
(4) 社会実証動向
3. 再生可能エネルギー利用水素製造における課題
~現状と方策など~
(1) 電解槽要素の耐久性向上
(2) 電解性能の向上
(3) コスト
(4) 再生可能エネルギー変動への対応
4. 未来の電解技術と社会
4-1 パーソナルグリッドコンセプト
(1) 電解をコアテクノロジーとしたパーソナルグリッド
(2) パーソナルグリッド社会構築のために
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セミナー講師
横浜国立大学 先端科学高等研究院 特任教員(准教授) 博士(工学)長澤 兼作 氏
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合44,000円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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