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自動車及びモビリティのカーボンニュートラル(CN) の課題と対応 【第5部】自動車のCN対応の方向性
11,000オンデマンド -
自動車及びモビリティのカーボンニュートラル(CN) の課題と対応 【全編】
44,550オンデマンド -
以下の4点を軸に、自動車動力源に関わる
最新市場・技術・ビジネス動向などを交えて解説します!
「① 地球環境関係の動向と自動車業界としての対応」
「② HV、EV、FCVなど次世代車含めた動力源の最新動向、技術俯瞰とロードマップ」
「③ CASE対応のポイントと重点課題」
「④ MaaS実現に向けたアライアンスの重要性、スマートシティへの発展」
講師
Touson自動車戦略研究所 代表 博士(工学) 藤村 俊夫 先生
*元・トヨタ自動車株式会社、愛知工業大学 工学部 教授
【講師紹介】
愛知工業大学工学部 客員教授 藤村俊夫 [ 博士(工)元・トヨタ自動車株式会社 ]
1980年に岡山大学大学院工学研究科修士課程を修了し、トヨタ自動車工業入社.入社後31年間、本社技術部にてエンジンの設計開発に従事。新エンジン5機種の開発に携わり、エンジンの機能部品設計(噴射システム、触媒システムなど)、制御技術開発およびエンジンの各種性能改良を行った。
2004年に基幹職1級(部長職)となり、将来エンジンの技術開発推進、将来エンジンの技術シナリオ策定を行う.2011年に愛知工業大学工学部に出向し、機械学科教授として熱力学、機械設計工学、自動車工学概論、エンジン燃焼特論の講義を担当(その後2015年に転籍).ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの熱効率改善をメインテーマとして、熱損失低減にむけた研究を噴霧解析、燃焼解析を用いて推進。2018年4月より愛知から京都市に転居し、同時にTouson自動車戦略研究所を立ち上げ、企業の技術顧問、企業へのコンサルティング、講演などを実施中.
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
『水素社会はくるのか?-課題とビジネスチャンス-(8月30日)』
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/9018 と合わせてお申込みの場合
(同じ会社の違う方でも可。※参加される方のお名前を備考欄に記載下さい。)
1名65,880円(税込(消費税8%)、資料・22日のみ昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき55,080円
セミナー開催にあたって
◆ はじめに:
1883年にカールベンツが世界初の3輪ガソリン車を開発、その後1900年代にヘンリーフォードが自動車の大量生産を開始し、近代モビリティー産業が確立した。現在、自動車産業はまさに130年に一度の大変革に迫られている.ユーザは自動車の保有から利用する方向にシフトし、自動車メーカは自動車を製造するのみならず、モビリティーサービス(MasS:Mobility as a service)を提供する方向への転換も必要になってきた。
本セミナーでは大きく4つに分け、1つ目は地球環境を維持していくために、自動車を含めた産業はどう対応していくべきか述べる。2つ目は2050年にむけた自動車のロードマップを各国・地域ごとに提示する.ここでは環境とお客様のニーズにこたえるため、電動車を含めた全方位での開発の必要性と技術の完成度からみたHV、PHV、EV、FCVの導入順位について述べる。3つ目はCASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)に関して、今後コネクティッドとシェアリングを普及させることの重要性と、一方で自動運転については今の進め方では非常に危うく、現状の重点課題と今後何を検討すべきか解説する.4つ目はMaaSおよびそれに繋がるスマートCityに向け、異種企業間でのアライアンスが重要でこれらがどのように進んでいくのか解説する。
◆ 受講対象者
・企業で技術戦略を立案されようとしている方
・これからの自動車及びシステム、部品開発に携われている技術者の方
・企業間連携を検討されている方
◆ 本セミナーで習得できること(一例):
・自動車の今後のCO2総排出量予測とCOP21パリ協定目標達成のために必要な規制強化
・電動車の技術課題とこれからの市場導入優先度について
・車両の燃費改善、電費改善における各種Key技術と課題およびその対応法
・2050年のパリ協定 CO2目標達成に向けた、エンジン車、電動車(HV,PHV,EV,FCV)の
セールスミックス推移を予測する際の基本的な考え方
・自動車業界の大変革に対する、各種企業の今後の対応の仕方(アライアンスの組み方)
セミナー内容
1.地球環境への対応
1)環境課題への対応
① COP21(パリ協定)を受けた各国の温暖化ガス(CO2)排出削減への対応
② 世界各国のCO2排出量と産業セクターごとの排出量および今後の削減目標
③ 道路交通セクターにおける世界のCO2排出規制動向(2010~2030年)
④ ZEV規制動向 米国加州ZEV 2018年~強化,中国NEV規制2019年~導入
2)脱石油に向けた自動車のエネルギー対応
① 自動車の脱石油燃料に伴うエネルギーおよび燃料の多様化
② 各種エネルギー毎のWell to Wheel (油田からタイヤまで)でみた 総CO2の考察
③ 脱石油化に向けたバイオ燃料、水素燃料転換への具体的な動き
④ EVとHVでのWell to Wheel比較 (発電に使用するエネルギー形態の影響)
3)将来の自動車の販売台数、保有車の予測によるCO2総排出量の見積り
① 世界の自動車の販売台数予測(~2050年)米国、EU、日本、中国、インド含む新興国、
販価上昇、シェアリング、中国/インドのGDP鈍化の影響考慮
② 世界の自動車の保有台数予測(~2050年)
③ 世界の自動車からの総CO2排出量予測と達成目標および必要な規制強化案の提示
④ 各国・地域の2021年以降の規制強化案
2.次世代車を含めた自動車動力源の今後のロードマップ
1)次世代車の技術完成度および市場への導入優先順位
① 取り巻く環境と対応技術の俯瞰
② 次世代車の大分類と個々の課題と対応技術
③ 次世代車のコスト/航続距離/重量/コスト比較と展開難易度
④ 今後のエンジン車と次世代車(HV、PHV、RE、EV、FCV)展開に向けた考え方
2)自動車の先進技術の俯瞰と改良技術
① 車両改良技術の俯瞰
-パワートレーン、エネルギーソース、ボディー・シャシー、自動運転、コネクティッド
② エンジン改良技術と達成目標
-2030年までに熱効率改善(10point)と全エンジンマイルドハイブリッドシステム採用
③ エンジン車の燃費、電動車の電費改善の方向性と達成手段
-ヒートマネージメントの観点で主に解説する
④ 車両軽量化対応
-超高張力鋼板採用比率の拡大、アルミ、鉄材からエンプラ、複合セラミック材への置換
3)将来の次世代車両比率
① 世界全体でのエンジン車と次世代車のセールスミックス予測
② 中国の国家戦略とロードマップ
③ 各国・地域におけるセールスミックス予測
④ ZEV、NEV規制における世界のPHV、EV、FCV台数へのインパクト
⑤ エンジン車の改良、次世代車導入、軽量化、エネルギー転換によるCO2目標達成可能性
⑥ 各種改良に伴う石油消費量低減見積とエンジン車のバイオ、水素燃料転換比率拡大
4)移動距離、車両サイズに応じた将来モビリティーの棲み分け
-スモール、ミディアム、ラグジュアリーに超スモール(2人乗り)が追加(中国、欧州)
3.MaaS実現に向けたCASEへの対応
1)自動車業界の大きなパラダイムシフト
2)CASEとMaaSの関係について
3)コネクティッドカーの重要性および展開方法と課題
① 収集データ解析時のエッジコンピューティングとクラウドコンピューティングの分担
② ブロックチェーン・情報銀行活用によるエンドユーザからコネクティッドカー保有者
への還元
4)自動運転の狙いと課題
① ADAS(Advanced Driving Assist System)開発の歴史と自動運転への展開
② 自動運転の完成度とレベル
③ 自動運転のあるべき姿…交通・道路環境整備の重要性
④ 優先的に導入すべき地域と導入レベル
5)シェアリング
-形態と新車販売台数影響及びシェアリングカーで必要な開発要素
6)電動化に向けた市場予測
-デバイスメーカ、部品メーカもシステムメーカまで守備範囲拡大
4.MaaSからSmart Cityへ
1)MaaSに向けた競争激化により異業種間でのアライアンスが急速に進む
−アライアンスによりメガMaaS企業を狙うタイプと国家主導対応の違い
2)MaaSのみならずSmart City実現にむけ、人、モノ、金、情報、エネルギー
すべての移動をつかさどるコネクティッドが重要となる
3)自動運転技術のSmart City構想への融合
−大都市、都市間、郊外、僻地とのアクセス、大都市でのあらゆる情報の流れの最適化が重要
5.まとめ
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
◆ ご講演中のキーワード:
パリ協定、IPCC、再生可能エネルギー、脱石油、xEV、電池性能、新車販売台数予測、
NEV/ZEV規制、CO2規制、セールスミックス、MaaS、CASE、ADAS、
エッジコンピューティング、異業種間アライアンス、スマートシティー
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