今日からできるムスリム対応 飲食のハラールの基礎・世界と日本の認証制度・ハラール認証に頼らない対応とは

ムスリム市場への輸出や進出をお考えの方
必見のセミナーです!

セミナー趣旨

 イスラームは世界宗教である。ムスリムの住まう環境やその基層的な食文化も多様であり、また多くの宗派・法学派に分かれていて、飲食のハラールに関する解釈や行動も多様性に富む。ムスリム対応にあたってはハラール認証が注目されがちであるが、実際には、認証を取得しなくても、相当数のムスリム消費者に対応することが可能である。特に国内のインバウンドビジネス市場では、むしろ誠実でわかりやすい情報開示によって選択肢を示し、消費者自身に好みの食べ物を選んでもらえる環境づくりが必要である。また、海外のムスリム市場への輸出や進出を目指す場合、ターゲット市場の状況に合わせて、適切な認証団体から認証を取得することが望ましい。費用対効果を考えつつ、自社の商品・サービスには、どのような対応が必要なのかを見極める必要がある。
 本セミナーでは、ハラールをめぐる認証制度の概要とともに、認証だけでないハラールやハラール解釈の多様性とはどういうことかを総合的に扱う。配慮不足にも過剰防衛にも陥らず、対象となる市場を定めて、そのニーズに合った商品やサービスを開発すること。誠実で過不足のない情報開示によって、どこまでできるのか対応レベルの限界を明示しつつ、それでもよいと考えるムスリム消費者に選んでもらうこと。そのために何に注意して情報を開示するのか、どのようにコミュニケーションをとればよいのかを考える。

セミナープログラム

 1.はじめに:配慮不足と過剰防衛の間でバランスをとること 
 2. イスラームとムスリム
  2-1.ムスリム市場の多様性
  2-2.六信五行:礼拝と断食の概要と対応
  2-3.行為の五分類とハラール(合法)・ハラーム(禁止)

 3 ハラールの基礎と解釈の多様性
  3-1.食の禁忌の原則とハラールの基礎
  3-2.不浄と浄め
  3-3.アルコールをめぐる解釈の多様性
  3-4. 屠畜方法とハラール肉
  3-5.魚介類の解釈の多様性
  3-6.遺伝子組み換え作物に対する態度
  3-7.添加物と交差汚染:「疑わしいもの」の拡大

 4 ハラールをめぐる認証制度
  4-1.ハラール肉と屠畜証明
  4-2.ハラール認証制度とハラーラン・タイイバン
  4-3.世界の主要な認証規格
  4-4.認証機関(CB)同士の相互認定と承認機関(AB)による承認
  4-5.日本の主要な認証機関
  4-6. ハラールに関連する諸認証:ムスリムフレンドリーの意味
 
 5 認証に頼らないムスリム対応:情報開示とコミュニケーション
  5-1.ハラールはハラール認証より広い
  5-2.IT技術・検査技術の発達と風評被害の広がり方
  5-3.情報戦略の重要性:情報開示と情報収集
  5-4.いちばん大事なこと:ムスリムの声を聞く
  5-5.マイクロインフルエンサーによるバイラルマーケティング
  5-6.すぐできる対応:肉および禁忌食材使用を明示する
    5-6-1.使用食材の表示法:ピクトグラム、禁忌食材表、多言語対応
    5-6-2.不使用であることの表示法:「~フリー」表示と分冊メニュー
  5-7.一歩進んだ対応:食材・食品のハラール化、調理器具等の区別

 6 おわりに:多様な食嗜好と禁忌をもつ人々に開かれた社会を目指して

セミナー講師

立命館大学 食マネジメント学部 教授 博士(文学) 阿良田 麻里子 氏

《専門》
食文化研究、文化人類学、言語人類学、インドネシア研究
《略歴》
 学歴
1986年3月 国際基督教大学 教養学部 語学科 卒業
1996年4月 国立東京外国語大学大学院博士前期課程地域文化研究科入学
1998年3月 同課程修了 修士号(言語学)取得
1998年4月 国立総合研究大学院大学博士後期課程文化科学研究科入学
2005年3月 同課程修了 博士号(文学)取得

職歴
1986年4月~1990年3月 専門学校アジア・アフリカ語学院別科日本語科専任講師
1990年4月~1992年6月 東京国際大学 非常勤講師
1992年8月~1995年8月 北スマトラ大学 文学部 日本語日本文学科客員講師
2005年4月~2011年3月 国立民族学博物館外来研究員
非常勤講師(食文化論、インドネシア語、インドネシア事情等):園田学園女子大学(2002年~2005年)・摂南大学(2008年~2011年)・武庫川女子大学(2009年~現在)・同志社女子大学(2009年~2012年)・京都産業大学(2010年~2011年)・大阪大学(2010年~2011年)
2011年10月~2013年6月 東京工業大学「ぐるなび」食の未来創成寄附講座 特任助教
2013年7月~2016年9月 東京工業大学「ぐるなび」食の未来創成寄附講座 特任講師
2015年4月~2018年3月 立命館大学経済学部訪問教授
2018年4月~現在 立命館大学食マネジメント学部教授

単著として『食のハラール入門 今日からできるムスリム対応』講談社、『世界の食文化6 インドネシア』農文協、共著に『大学生・社会人のためのイスラーム講座』ナカニシヤ出版、編著に『文化を食べる、文化を飲む グローカル化する世界の食とビジネス』ドメス出版など。

セミナー受講料

55,000円(税込、昼食・資料付)
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  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

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【江東区】江東区産業会館

【地下鉄】東陽町駅

主催者

キーワード

食品加工   海外事業進出

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