〜高容量化・安全性向上に向けた各部材設計指針と市場性の把握〜


★正極・負極・セパレータ・導電助剤・・・
複数の各部材設計担当者による、リチウムイオン二次電池の高容量化・安全性確保に向けた設計指針と技術動向解説。
併せてLiB関連市場の現状と将来性を正しく把握頂きます!


講師


●株式会社矢野経済研究所
 インダストリアルテクノロジーユニット 事業部長 稲垣 佐知也 先生
●国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (兼 ATTACCATO合同会社)
 電池システム研究グループ 向井 孝志 先生
●三菱製紙株式会社 機能材研究開発センター 主任 笠井 誉子 先生
●昭和電工株式会社 先端電池材料事業部
 横浜開発センター 開発グループリーダー 石井 伸晃 先生


受講料


1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナー内容


第1部 リチウムイオン電池及び部材市場の現状と将来展望 (11:00〜12:00)
(株)矢野経済研究所 稲垣 佐知也 様

■はじめに

 近年、xEV市場が急拡大しており、更なる普及が期待されている。しかし、本当にこのまま健全な成長は見込めるのか?また、xEV市場の成長に比例して、LiB関連市場も成長し続けるのか?市場拡大の恩恵を日系企業は得られるのか?LiBの主要プレイヤーが存在する日中間のビジネスモデル(商習慣)に関する比較も行いつつ、上記市場に関する展望を行う。

■本セミナーで習得できること
・xEV市場概況
・LiB市場概況
・LiB用部材市場概況
・日本、中国、韓国の関連プレイヤー動向

■講演中キーワード
【リチウムイオン電池、xEV、中国】

■セミナー内容
1. xEV市場の動向を見据えて
 (1) xEV市場拡大のドライビングフォースは?
 (2) 現状の結果は?
 (3) この市場をどう認識すべきか?
 (4) 現実的/健全な市場成長に必要なものは?
 (5) 中国は別市場
 (6) 業界の整理淘汰が必要

2. 今後の展望
 (1) 中国発の動き
 (2) 外部環境の動き
 (3) 主戦場は欧州へ
 (4) マーケット志向、高機能品で勝負
 (5) 日中韓ビジネスモデル比較

3. LiB市場概要
 (1) 小型IT機器向け市場
 (2) xEV市場
 (3) 中国市場動向

4. LiB部材市場動向
 (1) 正極材市場
 (2) 負極材市場
 (3) 電解液市場
 (4) セパレータ市場

5. メーカー動向
 (1) 正極材市場
 (2) 負極材市場
 (3) 電解液市場
 (4) セパレータ市場



第2部 リチウムイオン電池の高性能化に向けた正極・負極材料技術
(12:45〜13:45)
産業技術総合研究所 (兼 ATTACCATO合同会社) 向井 孝志 様
  
■はじめに
 電池性能と安全性の飛躍的な向上を図るため、様々な活物質、バインダ、集電体、セパレータ、電解液などの研究開発が進展している。最近では、これらに適した材料の組み合わせと製造技術までが提案されている。
 本講演では、多様な電極材料と新たな製造技術などを取り上げつつ、これらを最適化したリチウムイオン電池とその安全性について紹介する。

■本セミナーで習得できること
・リチウムイオン電池の用途と要求課題
・電池の性能と安全性を向上させるための材料技術と組み合わせ
・次世代リチウムイオン電池の開発動向
  
■講演中キーワード
【高容量化、耐熱性、安全性、材料システム、製造技術】

■セミナー内容
1. リチウムイオン電池の高性能化と安全性

2. 電極製造技術と電池の組み立て

3. 正極
 (1)正極の全体概要
 (2)水系バインダと表面コート技術
 (3)加圧炭酸中和法によるHigh-Ni系正極の開発
 (4)硫黄系正極の開発と対極の重要性
 (5)その他正極

4. 負極
 (1)負極の全体概要
 (2)シリコン系やスズ系などの合金系負極
 (3)電極の骨格形成と導電ネットワーク
 (4)その他負極

5. セパレータと電解液の選択

6. 次世代リチウムイオン電池開発への提言



第3部 不織布セパレータを用いたリチウムイオン電池の特性、安全性 (13:55〜14:55)
三菱製紙(株) 笠井 誉子 様

■はじめに
 不織布セパレータを用いたリチウムイオン電池について、従来の微多孔フィルタと比較した際の特徴や電池特性、安全性について紹介する。

■本セミナーで習得できること
・不織布セパレータの基礎知識

■講演中キーワード
【不織布セパレータ、安全性、耐熱性、釘刺し試験】

■セミナー内容
1.不織布セパレータとは
 (1)不織布セパレータ
 (2)不織布塗工セパレータ

2.不織布セパレータの電池特性
 (1)出力特性
 (2)サイクル特性

3.不織布塗工セパレータの安全性
 (1)模擬電池を用いた試験
 (2)実電池での釘刺し試験
 (3)リチウムイオン電池の安全性におけるセパレータの役割について




第4部 カーボンナノファイバー系リチウムイオン電池用導電助剤の開発とその特徴 (15:05〜16:05)
昭和電工(株) 石井 伸晃 様

■はじめに
 リチウムイオン電池の高性能化に導電助剤も一役を担っている。本講演では、カーボン ナノファイバー(気相法炭素繊維)VGCFRついて、構造と物性、分散方法と分散性評価手法のポイント、分散電極特性と電池性能の向上効果について、メカニズムや市場のトレンドを絡めて解説いたします。
 カーボンブラックやカーボンナノチューブ等の他導電助剤の物性に基づく導電助剤としての役割の違い、併用効果についても解説します。

■本セミナーで習得できること
・導電助剤の種類、構造・物性、分散手法と分散評価方法、導電助剤として特にカーボンナノファイバーによる電池性能向上の効果とその発現メカニズム

■セミナー内容
1.リチウムイオン電池・導電助剤の市場動向
 (1)リチウムイオン電池・導電助剤の市場動向
 (2)リチウムイオン電池の用途別使用環境と要求特性
 (3)導電助剤の種類と物性、役割分担

2.気相法炭素繊維VGCFRの特徴
 (1)気相法炭素繊維VGCFRの製法
 (2)VGCFRの物性、特徴

3.電極スラリー中への分散
 (1)電極スラリーへのVGCFRを含む導電助剤の分散方法
 (2)分散性の評価手法

4.リチウムイオン電池へのVGCFRを含む導電助剤の添加効果とメカニズム
 (1)電極特性の改善
 (2)低抵抗化、高速充放電特性の改善
 (3)充放電サイクル寿命の改善
 (4)低温及び高温特性の改善
 (5)高電圧耐性
 (6)Si系負極材での電極膨張の低減と寿命改善

5. まとめ

<全体質疑・その他個別質問・名刺交換>


講師紹介


●稲垣 佐知也 様 プロフィール
 ■ご略歴
2000年8月、㈱矢野経済研究所入社。先端電子デバイス、光関連デバイス、セラミック材料などの調査研究に従事し、2009年から電池業界を担当。2011年8月から2014年8月までソウル支社。ソウル支社長として日系企業の韓国進出、韓国企業の日本進出に関係する業務をメインに、リサーチではLiBを中心に韓国企業、関連団体と業務を推進。2014年10月より、本社インダストリアルテクノロジーユニットも事業部長。2007年7月、筑波大学大学院にて国際経営修士修了。
■専門及び得意な分野・研究
・リチウムイオン電池
・xEV
・ビジネスマッチング
■本テーマ関連学協会での活動
・バッテリージャパン 専門技術セミナー 2017年3月1日
・バッテリー技術シンポジウム | テクノフロンティア2017 2017年4月19日
・AABC2017 2017年6月21日


●向井 孝志 様 プロフィール
■ご略歴
 国立研究開発法人産業技術総合研究所(2002~)、エクセルギー・パワー・システムズ株式会社(2011~)、ATTACCATO合同会社(2014~)
■専門及び得意な分野・研究
リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、ニッケル水素電池、電池材料システム、電池知財戦略
■本テーマ関連学協会での活動
 電気化学会、日本無機リン化学会


●笠井 誉子 様 プロフィール
■ご略歴
2009年:三菱製紙株式会社 総合研究所 京都R&Dセンター
2010年:三菱製紙株式会社 機能材研究開発センター
■専門及び得意な分野・研究
 電気生理学
■本テーマ関連学協会での活動
 電気化学会


●石井 伸晃 様 プロフィール
■ご略歴
1989年 昭和電工㈱ 入社
2011年 昭和電工㈱ 先端電池材料部にてリチウムイオン電池用の負極材、及び導電助剤の材料開発と電池評価に従事、現在に至る


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


11:00

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

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【北区】北とぴあ

【JR・地下鉄】王子駅 【都電】王子駅前

主催者

キーワード

電気・電子技術   化学技術

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