化学分析を活用する高分子材料の劣化メカニズム解析

高分子材料の構造・劣化の基礎から
各種分析手法、解析事例まで


★ 加速劣化試験の妥当性や劣化要因を正しく理解するために!
★ 劣化解析と耐久性評価の考え方から熱や光などを起因とした劣化現象、FT-IR、NMR、LC-MSなど各分析ノウハウ、熱酸化劣化事例などを詳解。


講師


国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能化学研究部門 化学材料評価グループ
研究グループ長 水門 潤治 先生

■ ご略歴:
1996年 東京工業大学 総合理工学研究科電子化学専攻 修士課程修了
1996年 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 入社
2002年 産業技術総合研究所 入所
 フッ素系等温暖化物質対策テクノロジー研究センター 研究員
2003年 東京工業大学 生命理工学研究科 工学博士(論文)
 (組織改編を経て)
2015年 機能化学研究部門 化学材料評価グループ 研究グループ長
現在に至る。

■ ご専門および得意な分野・研究:
・高分子化学
・フッ素化学

■ 本テーマ関連学協会でのご活動:
・マテリアルライフ学会
・高分子分析研究懇談会


受講料


1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナー開催にあたって


■ はじめに:
 高分子材料は軽量・成形性の良さといった特長を持つことから、日常生活や産業活動などの様々な場面で利用されています。特に、最近では自動車や航空機などの輸送機器分野においてEV化や軽量化に向けた材料開発が活発化しており、今後も更に用途が広がることが予想されます。一方で、高分子材料は金属材料や無機材料と比較して耐久性が課題になることが多く、輸送機器のように高度な信頼性を求められる分野では、更なる耐久性向上や寿命予測が求められています。
 高分子材料の耐久性評価は、加速劣化試験と物性評価を組み合わせて行われるのが一般的です。用途特性に直結する物性の評価は、耐久性評価には欠かせませんが、加速劣化試験の妥当性や劣化要因を理解するためには化学分析により分子構造変化や劣化反応メカニズムを解析する必要があります。
 本講演では、熱や光などによる分子構造変化を伴う劣化現象にフォーカスして、劣化を分子レベルの反応メカニズムにより理解するための考え方やそのために必要な分析・評価技術及び活用事例について紹介します。

■ 受講対象者:
 高分子材料を扱う材料メーカー、部材メーカー等で、
 材料開発や分析・評価、品質管理などに携わる方

■ 必要な予備知識:
・高分子化学、分析化学に関する高校〜大学卒業レベルの基礎知識。
・酸化反応などの簡単な化学反応式を理解する基礎知識。

■ 本セミナーで習得できること(一例):
・高分子材料の劣化反応及びメカニズム解析に関する基礎知識
・劣化解析に関する化学分析法の基礎やノウハウ


セミナー内容


1.高分子材料の劣化解析と耐久性評価の考え方
 ・材料の信頼性に関する最近の動向と課題
 ・サイレントチェンジ問題
 ・劣化解析と耐久性評価の考え方

2.劣化反応メカニズムの基礎
 ・劣化の定義
 ・劣化要因と劣化挙動
 ・自動酸化反応
 ・劣化開始反応
 ・連鎖反応
 ・β-切断反応
 ・酸化防止剤の種類と働き

3.高分子材料の構造
 ・分子構造
 ・高次構造
 ・添加剤配合

4.化学分析法
 ・赤外分光法(FT-IR)
 ・核磁気共鳴分光法(NMR)
 ・質量分析法(LC-MS、MALDI-TOFMS、熱分解GCMS)
 ・電子スピン共鳴法(ESR)
 ・二次元相関分光法
 ・ケミルミネッセンス法

5.劣化解析事例紹介
 ・ポリプロピレンの熱酸化劣化
 ・ポリエステルの熱酸化劣化/加水分解劣化
 ・フッ素ゴムの熱酸化劣化
 ・有機半導体材料の光酸化劣化

6.まとめと今後の課題

 <質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江戸川区】タワーホール船堀

【地下鉄】船堀駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   分析・環境化学

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高分子・樹脂材料   分析・環境化学

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