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高分子結晶皮膜、分散剤によるセルロースナノファイバーの分散性向上
講師
1.冨士色素(株) 代表取締役社長 森 良平 氏
2.岡山大学大学院 自然科学研究科 准教授 博士(工学) 内田 哲也 氏
3.スターライト工業(株) 藤橋 政人 氏
受講料
1名につき55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕
プログラム
【10:30-12:00】
1.ナノセルロース関連製品とナノセルロース樹脂複合体
● 講師 冨士色素(株) 代表取締役社長 森 良平 氏
【ご講演主旨】
ナノセルロースが新素材として世界から注目されています。資源量として圧倒的に豊富で、コストが安価になる可能性があり、リサイクル可能な生分解性を有する環境に良い材料として非常に魅力的な新素材です。
本項ではナノセルロースの紹介と、弊社においてのナノセルロース樹脂複合体、特にナノセルロースと生分解性プラスチックを含めた関連製品を紹介します。
1.ナノセルロースとは
2.ナノセルロースの特徴
3.ナノセルロースの応用例
4.ナノセルロース関連製品
5.ナノセルロースと各種樹脂複合体材料
6.ナノセルロースと各種生分解性樹脂複合体材料
【質疑応答】
【12:45-14:15】
2.高分子結晶での被覆によるセルロースナノファイバーの分散性向上と複合体への応用
● 講師 岡山大学大学院 自然科学研究科 准教授 博士(工学) 内田 哲也 氏
【習得できる知識】
・セルロースナノファイバーの特徴
・セルロースナノファイバーを用いた複合体の構造制御の問題点
・高分子結晶での被覆によるセルロースナノファイバーの分散性向上効果と応用例
【講座の趣旨】
セルロースナノファイバー(CNF)は、自己凝集性の強さから、乾燥時や貧溶媒中で凝集してしまう傾向にある。そのため複合体中にCNFを分散させることが困難であり、期待される補強効果を得ることが難しい。
そこで我々はCNFを核材とした高分子の希薄溶液からの結晶化を利用して、CNF表面を高分子結晶で
被覆したナノ複合繊維(NCF)の作製方法を確立した。NCFはCNFのまわりを高分子結晶が覆い、CNFの
自己凝集性の抑制や、表面の凹凸による添加効果増大が期待される。NCFの作製法や構造の特徴および
作製したNCFを用いた複合体への応用についても論述する。
1.セルロースナノファイバー(CNF)の特徴
1-1 作製法と形態、表面物性の関係
2.CNFを核材とした高分子の結晶化
2-1 CNF濃度と結晶化温度の関係
2-2 用いるCNF、高分子、溶媒と結晶化温度の関係
3.CNF表面を高分子結晶で被覆したナノ複合繊維(NCF)
3-1 形態の特徴
3-2 構造制御
3-3 分散性
4.NCFをフィラーとして利用した複合体の作製と物性評価
4-1 作製法と構造、物性の特徴
5.種々の高分子結晶を用いたCNFの表面改質
6.その他のナノセルロースへの応用
【質疑応答】
【14:00-16:00】
3.水溶性ポリマーへのCNFの均一分散
● 講師 スターライト工業(株) 藤橋 政人 氏
【講座趣旨】
未変性CNFに焦点を当て、水溶性ポリマーとの均一分散・複合化に必要な技術的要素として、分散剤および特殊な分散装置を用いたオリジナルの分散技術を中心に講演いたします。CNF/水溶性ポリマー複合体の作製方法、評価技術から複合体の高機能化(応用)事例と有望用途に至るまで、当社の開発動向を紹介いたします。
1.スターライト工業の紹介とCNFへの取組
2.CNFの作製方法と未変性CNF
3.水溶性ポリマーの選定
4.CNFの均一分散
5.水溶性ポリマーとCNFの複合化
6.応用事例と有望用途
【質疑応答】
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