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破断面の取り扱い方、破壊モードの様相、定量的な解析方法など
“経験と知識”がまだ十分でない方にも、わかりやすく説明します!
破損防止対策の効果を上げよう!
様々な事故や損傷の原因解明・改善のために
観察事例を交えて解説します
セミナー趣旨
様々な事故や損傷が起きたとき、必ず「なぜ壊れたのか?」という原因を調べ、改善することは、とても大切なことです。しかし、壊れた物から原因の推定をするためには、ある程度の知識と経験が必要となってきます。
このセミナーでは、このような知識と経験が無い方にもわかりやすく、金属の壊れた部分(破断面)の解析の仕方について説明を致します。セミナーの内容は、はじめに破断面解析で守るべき破断面の取り扱い方を説明します。次に各種の破壊モードの破断面を用いて、肉眼と電子顕微鏡で観察した時の様相を説明します。また、近年は観察するだけでなく、破断面から故障までにかかっていた荷重などの推定が求められるケースもあります。そうした定量的な解析方法についても説明いたします。
最後に、破断面から破損原因を特定する事例の紹介をいたします。特にこれから損傷調査を始めようとする方に、わかりやすく解説することを心がけております。また、実際に破断面についてお困りであれば、その破断面をお持ち頂いて、観察しながら相談に乗ることも可能です。多くの方の参加をお待ちしております。
受講対象・レベル
業界
:製造業所属部署
:品質保証部・研究・開発関係他レベル
:初心者
必要な予備知識
破面解析=フラクトグラフィに関しては特に必要ありませんが、
材料力学に関しては基礎的なことが予備知識としてあるほうが望ましいです。
習得できる知識
1:フラクトグラフィの基礎
2:破断面の採取から肉眼観察による破損原因の推定法
3:ミクロ観察による応力などの推定
セミナープログラム
- I フラクトグラフィ概論
- 1.はじめに
- 2.解析機器
- 3.破断面の取り扱い
- a.破損部の特徴の把握
- b.破断面の保護
- c.破断面の洗浄
- II マクロ破断面の典型的な例
- 1.マクロ破断面の解釈の仕方
- 2.破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例の紹介 脆性,延性,疲労,環境
- 3.マクロ破断面の解析事例紹介
- III ミクロ破断面の典型的な例
- 1.ミクロ破断面の解釈の仕方
- 2.破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例の紹介
- IV フラクトグラフィと破壊力学を用いた破断面解析法
- 1.ストライエーション間隔からの応力範囲及び寿命の推定
- 2.破壊機構マップを活用した応力範囲の推定
- 3.ディープランニングの活用による破断面からの破壊機構の推定
- V 破損事故解析例
- 1.チェーンの疲労破断面
- 2.アウトリガーボルトの疲労破壊
- 3.減速機の疲労破壊 他数事例
◎ 質疑応答
セミナー講師
山際 謙太 氏
(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所
機械システム安全研究グループ 博士(工学)
略歴
2003~(独)労働安全衛生総合研究所任官
2007 ユタ大学客員研究員
2008~(独)労働安全衛生総合研究所復職
所属学会 日本機械学会・日本材料学会
委員会関係 日本材料学会フラクトグラフィ部門委員会幹事
セミナー受講料
43,000円(消費税込・テキストおよび昼食を含みます。)
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