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廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向
全国49,5002024-05-20
非常に難しい多層ラミネートフィルムや
多層フィルムのリサイクル
亜臨界・超臨界流体や液相ハイブリッドリサイクル技術を用い、多層フィルムやラミネートフィルムをどう再生できるか?
国内外の事例で検証し、長短を理解して今後の対応に活かせるよう説明!
セミナープログラム
第1講 Co-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用への対応
【12:30-13:45】
住本技術士事務所 技術士(経営工学)・包装管理士 所長 住本 充弘 氏
【講演キーワード】
軟包装材料、 Co-Exフィルム、再生再利用、circular economy, circular packaging, ケミカルリサイクル、 メカニカルリサイクル、 熱分解、 ガス化、超臨界、マスバランス、certified resin, 認証取得
【講演のポイント】
1.Co-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用について、模索が続いているが、自社の包装材料にとって、どの方法が適用できそうかを理解し、再生再利用しやすい包装設計に変更する判断が可能となる。
2.包装製品を欧州に輸出している場合であれば、再生樹脂30%配合の包装仕様をどのように早急に準備するかの対応の仕方が分かる。
3.国内向けの包装食品であれば、どのように再生樹脂を組み込んでいくか、検討出来る。
【習得できる知識】
1.プラスチック包材の再生再利用の動向が理解できる。
2.ケミカルリサイクルとは何かの理解が出来る。
3.マスバランス方式とは何かが理解できる。
4.再生再利用できる包装設計の重要性が理解できる。
5.再生再利用実施の回収及び分別の課題が理解できる。
【講演趣旨】
プラスチック包装は、今まで軽量化、バイオ由来の樹脂使用など行ってきたが、今後は活動の中心が使用済みの包材を回収し原料として再生再利用する方向に進む。Circular Economy実施の中で包装材料もCircular Packaging対応が必要となっている。プラスチックの多層包材は再生再利用の面でどのようにするか模索が続いているが、メカニカルリサイクル、ケミカルリサイクルで処理され再生再利用となるだろう。まだ技術開発途上であるが、欧米では、再生材料30%以上使用の動きもあり、英国では2022年4月より実施である。現在の技術の延長線上での可能性を国内外の事例で検証し、長短を理解して今後の対応に活かせるよう説明する。
【講演プログラム】
- 世界の包装の動き
- 大きな流れ
- EUの規制の動き
- FachPack 2021に見る注目すべき包装
- ケミカルリサイクルの主な動き
- 熱分解方式
- 超臨界技術方式
- ガス化方式
- 電磁波方式
- 醗酵技術方式
- ケミカルリサイクルの海外事例
- Tescoの対応
- 熱分解方式の事例
- 超臨界技術方式の事例
- 電磁波方式の事例
- 醗酵方式の事例
- 国内でのCo-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用の模索
- 熱分解方式の場合
- 超臨界方式の場合
- ガス化方式の場合
- Co-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用の課題
- 分別排出及び回収方法
- 再生再利用の施設の整備
- 包装食品の輸出の障壁
- マスバランス方式及び認証の取り方
- マスバランスの事例
- 認証取得 certified resinsが必要
- まとめ
【質疑応答】
第2講 亜臨界・超臨界流体を用いるプラスチックのリサイクル技術と多層フィルムへの応用
【14:00-15:00】
静岡大学 工学部 化学バイオ工学科 准教授 岡島 いづみ 氏
※岡島先生はアーカイブでのご参加となります。この点ご了承ください。
【講演キーワード】
プラスチックリサイクル、多層フィルムリサイクル、亜臨界・超臨界流体
【講演のポイント】
プラスチックのケミカルリサイクル技術の一つとして亜臨界・超臨界流体を用いるメリット及びデメリット等について触れながら解説する予定。
【習得できる知識】
亜臨界・超臨界流体を用いるプラスチックリサイクル技術の動向
【講座主旨】
プラスチックのケミカルリサイクルには様々な手法がありますが、ここではグリーン溶媒として注目されている亜臨界・超臨界流体を反応溶媒としたプラスチックのリサイクル技術について解説します。初めに亜臨界・超臨界流体の基本に触れ、その上で亜臨界・超臨界流体を溶媒として用いたプラスチックやプラスチック複合材料のリサイクル技術、そして多層フィルムのリサイクルへの展開について紹介します。
【講演プログラム】
- 亜臨界・超臨界流体とは?
- 亜臨界・超臨界流体によるプラスチックのリサイクル
- 亜臨界水による多層フィルムのリサイクル
【質疑応答】
第3講 多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発
【15:15-16:30】
東北大学 環境保全センター 大学院工学研究科 化学工学専攻 教授 渡邉 賢 氏
【講演キーワード】
1. 液相反応
2. ハイブリッドリサイクル
3. 連続プロセス
【講演のポイント】
水の状態図を理解し、蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点という言葉を踏まえ、プラスチックの分解性と条件との関係を理解する。
【習得できる知識】
水の状態と、プラスチックそれぞれにより反応性が異なることを理解する。
【講演趣旨】
液相とは、高温高圧状態の水の液相を活用する技術を表した言葉である。水熱や亜臨界水と呼ばれる水の液相条件において、プラスチックの反応がどのように進むのか、理解できるよう講義を進めたい。まずは水の状態図を理解し、水の機能性に与える温度、圧力の影響を知る。それに付随し、プラスチックに関わる分子の反応性を理解する。その上で、どのようなプロセスがプラスチックリサイクル技術として有用なのかを考える。この講座では特に、マテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルの両立(ハイブリッドリサイクルと呼称)を可能とする条件設定がはどのように達成できるのか、を考える素地を与え、その連続プロセスに対する試みの一端を紹介する。
【講演プログラム】
- 液相反応
- プラスチックの反応性1:付加重合系
- ポリオレフィン
- 塩化ビニル
- プラスチックの反応性2:脱水縮合系
- ポリエステル
- ポリアミド
- 混合物の反応:プラスチックの反応性の観点から
- 連続プロセス
- スラリープロセス
- 押出機プロセス
- まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 住本技術士事務所 技術士(経営工学部門)・包装管理士 所長 住本 充弘 氏 (元大日本印刷(株))
第2部 静岡大学 工学部 化学バイオ工学科 准教授 岡島 いづみ 氏
第3部 東北大学 環境保全センター 大学院工学研究科 化学工学専攻 教授 渡邉 賢 氏
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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