以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
樹脂の加水分解を促進させる要因とは何か?
耐久性や剛性、強度低下、表面のべたつきなどを防ぐには?
セミナープログラム
【10:30-12:10】
1.高分子材料劣化と加水分解特性解析
●講師 NPO法人 ぐんまテクノサポーターズ 理事 宮下 喜好 氏
【習得できる知識】
①高分子材料の分析技術
②高分子材料の劣化・変色解析技術
③高分子材料の加水分解メカニズムと安定化
④酵素加水分解性生分解性ポリマーの構造と分解特性
【講座の趣旨】
高分子材料の劣化・変色要因は多岐に渡り、複合劣化も存在する。熱、光、水が関与する各種劣化・変色要因解析のための分析手法を解説し、加水分解メカニズムと安定化について紹介する。生分解性ポリマーの酵素加水分解性とポリマー構造の解析例についても紹介する。
1.高分子材料の劣化・変色要因
2.高分子材料の加水分解と安定化
3.高分子材料劣化物の分析手法
3-1 高分子材料分析手法と劣化変色解析
3-2 赤外分析法の特徴と劣化変色解析
3-3 ラマン分析法の特徴と劣化変色解析
3-4 熱分析法による解析
3-5 熱抽出GC-MS分析法による解析
3-6 ソフトイオン化精密質量分析法による解析
3-7 LC導入精密質量分析法(LC-ESI-TOFMS)による解析
3-8 熱抽出精密質量分析法(ASAP-TOFMS)による解析
3-9 GPCおよびDOSY(NMR)法による劣化物の分子量依存化学構造解析
3-10 XPS/TOF-SIMS表面分析法による表面劣化解析
4.生分解性ポリマーの酵素分解特性と化学構造
4-1 ポリカプロラクトン(PCL)の熱処理条件と酵素分解特性
4-2 DSC熱分析法によるポリマー構造解析
4-3 赤外・ラマン分析法によるポリマー構造解析
4-4 X線回折分析法によるポリマー結晶構造解析
4-5 パルスNMR法による解析
【質疑応答】
【13:00-14:40】
2.シリコーン材料を用いた樹脂材料の特性向上
●講師 旭化成ワッカーシリコーン(株) 技術部 S-E技術グループ 課長 浅川 幸彦 氏
【習得できる知識】
・シリコーンの基礎
・シリコーンゴム材料の基礎と主な用途
・シリコーンゴムによる樹脂材料の特性向上例など
【講座の趣旨】
樹脂材料は金属材料や無機材料に比べて軽いという長所を持つが、熱、光、電気、放射線などに対する耐性は金属材料や無機材料に比べて弱く、劣化しやすいという短所がある。また、樹脂の種類や環境によっては湿熱による劣化も起こる。本講座では、劣化対策の一例として、シリコーン材料を用いた樹脂材料の特性向上方法を紹介する。特に、これからシリコーン材料を使用する方がシリコーン材料の優れた特性を充分活用することができるように、シリコーンおよびシリコーンゴム材料の基礎的な特性にも触れ、シリコーンゴムによって樹脂材料の特性を向上させている実例を紹介する。
1.シリコーンの基礎
1-1 シリコーンの基本構造
1-2 シリコーンの基本特性
2.シリコーンゴムの基礎
2-1 シリコーンゴムの種類
2-2 主な用途例
3.樹脂材料に求められる特性
4.シリコーン材料による樹脂材料の特性向上例
4-1 熱可塑性樹脂の流動性、耐傷付き性、難燃性の改善
4-1-1 熱可塑性樹脂用シリコーンペレットによる改善効果例
4-2 加水分解性樹脂の劣化防止
4-2-1 液状シリコーンゴム(1)による改善効果例
4-2-2 液状シリコーンゴム(2)による改善効果例
【質疑応答】
【14:50-16:30】
3.反応性ポリマーを用いたPC/ABSアロイの耐衝撃性の改善と加水分解抑制
●講師 山形大学 大学院 有機材料システム研究科 助教 騠山 哲生 氏
【習得できる知識】
・反応相容化による力学特性改善メカニズム
・加水分解の有効活用法
【講座の趣旨】
本講義では成形品の物性を劣化させる加水分解を利用した反応相容化をPC/ABSを例に挙げて解説します.基礎編としてポリマーブレンドの相容化の意味や反応相容化の特徴なども紹介しますので,初心者でも理解できる内容となっています.
1.ポリマーブレンドの力学特性
1-1 ポリマーの降伏条件と破壊靭性
1-2 ポリマーブレンドの降伏条件と破壊靭性
2.相容化の種類と特徴
2-1 相容化の種類
2-2 非反応性相容化の特徴
2-3 反応性相容化の特徴
3.PCの加水分解を利用したPC/ABSの反応相容化
3-1 ABSの残渣によるPCの加水分解
3-2 PCの無水マレイン酸による反応機構
3-3 PC/ABSの反応相容化
3-4 無水マレイン酸添加によるPC/ABSの力学特性改善効果
4.まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
1.NPO法人 ぐんまテクノサポーターズ 理事 宮下 喜好 氏
2.旭化成ワッカーシリコーン(株) 技術部 S-E技術グループ 課長 浅川 幸彦 氏
3. 山形大学 大学院 有機材料システム研究科 助教 騠山 哲生 氏
セミナー受講料
1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。 - Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。 - パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。 - Zoomのグループにパスワードを設定しています。
部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
シリカと医薬品、医薬品添加剤に使用される合成シリカとは
【目次】 1. 合成シリカ 合成シリカの多くは、衣食住をはじめさまざまな産業で使用されていて直接お目にかかることはあまりありません... -
シリカと地熱発電、シリカスケールの発生を予防できる技術とは
【記事要約】 シリカと地熱発電、地熱発電は自然の環境に依存する要因が大きく、常に熱水の温度、圧力、シリカ濃度が変化している。これがシ... -
シリカとプラスチック、アンチブロッキング剤とシリカ
【記事要約】 今回、プラスチックと合成シリカの関係について、フィルムのアンチブロッキング剤への使用を例にについて解説します。合成シリ... -
シリカの構造、次世代のシリカ材料、希少価値の高いシリカとは
【記事要約】 SiO2の結晶構造には、低温型石英、高温型石英、 低温型トリディマイト、高温型トリディマイト、低温型クリストバライト、...