【中止】光硬化型樹脂の基礎と実践ノウハウ

硬化メカニズム、材料構成など基礎知識から特性の評価、
UV硬化樹脂に関するノウハウなどをわかりやすく解説

光硬化型樹脂に携わる技術者・研究者など光硬化を対象としている方は必聴!

光硬化型樹脂は液特性や光反応性、硬化物物性等の調整など様々な要素技術が組み合わさっております。
要素技術の基礎を学んで、全体像を把握することで理解を深めることが出来ます。

セミナー趣旨

■光硬化技術とは
 光硬化技術は、反応性の液状材料に光照射することで硬化物を得る技術です。省スペースでの高速硬化が可能であるため熱硬化に比べて経済的であり、また、溶剤を用いないため環境保全の立場からも注目されています。これらの特性を生かして、コーティング、インキ等の表面加工技術から、三次元造形のような部材の形成、そして、エレクトロニクスや自動車関連等の幅広い領域での接着等へと幅広く展開されてきています。このように多くの利点を有していますが、実用化に当たっては、その硬化機構を理解しておかないと各種のトラブルが発生する場合も多く見受けられます。

■理解の困難さ?
 この技術は、液特性、光反応性、そして、硬化物物性等の調整が必要であり、各種の要素技術の組み合わせから成り立っています。その結果として、技術的な内容が多岐にわたり、一見複雑に見えるかもしれません。
 この分野に興味を持たれた初心者の方たちの中には、習得するのが大変そうだなと思われている方も多く見受けられるようです。しかし、個々の要素技術の基本をきちんとイメージとして捉えて、その関係を理解することで全体像をザックリと捕まえることができれば、理解は一気に容易になるでしょう。

<本講座の進め方>
 本講座では、液体が固体と変化するという光硬化の過程について、以下のような流れで全体を俯瞰できるように配慮して説明を行います。

  • 最初に、基本的な事項である「液体と固体の違い」について、物質のミクロなイメージを模式図として理解できるような説明から始めます。
  • 続いて、液体が固体に変わるという光硬化の最も大事なポイントについても、重合とネットワーク構造の形成という観点から理解を深めます。
  • それらの理解に基づいて、光硬化技術の実際に即した形で、光硬化型材料を評価するときに必要となる評価分析に関する技術の説明へと続けていきます。
  • 最後に、講演者のこれまでの経験に基づいた、実践的に「役に立つTips」等の具体的な事例についても説明を行います。

 これらの説明においては、できるだけ多様な切り口からの説明を行います。
 また、図を多用することで直感的なイメージとして理解できることを目指します。

受講対象・レベル

このセミナーは、基礎的な内容の直感的な理解を目指したものですから、幅広い方に役立つものと期待しています。
・光硬化型材料を設計したい方(化学系メーカーの技術者、研究者)
・光硬化プロセスにかかわる方(光源等の光硬化関連機器メーカーの技術者)
・光硬化技術を利用しようとしている方(各種ユーザー)
・知識としてこの技術を理解しようとしている方(上記以外の方々:例えば、営業の方)

※基本的には、中学から高校の理科の知識に基づいて、液体が固まるという現象を理解していきます。
※できるだけ、図解でのイメージとしての理解を狙うので、特定の基礎知識は必要ありません。
※化学構造式のようなものも少しは取り扱いますが、羅列とならないように配慮します。

習得できる知識

〇光硬化技術の原理の理解
 ・液状樹脂が固まるということについて。
 ・重合によってネットワークを作るということ。
 ・硬化収縮はなぜ生じるのか?

〇光硬化技術の実際的な具体例
 ・液状硬化型材料の設計のポイント。
 ・硬化過程、硬化物特性等の評価法について。

〇各種トラブルの原因理解とその対策
 ・硬化性向上へのポイント。 
 ・密着性等の不良対策について。
 ・力学特性の向上のために必要なこと。

セミナープログラム

  1. はじめに
    ここではイントロダクションとして、光硬化技術の用途やメリットを示した後に、なぜ、光硬化型材料の理解が難しいのかを説明します。
    そして、このセミナーでどの様に理解を深めて行くことを目指すのかということについてお話します。
    • 簡単な自己紹介
    • 光硬化型材について
    • 本講座の進め方
  2. 液体と固体の違いについて
    具体的なお話としては、光硬化技術の最も基礎的な事項である「液体と固体の違い」についての説明から始めていきます。
    物質のミクロなイメージを模式図として理解できるように理解を深めます。
    • 結晶と液体の違いについて
    • ミクロに見た液体と固体
    • 流れるということは?
  3. 液状樹脂が固まるということ
    光硬化とは、「液状材料が、光の照射で硬化して、硬化物を生成」するという技術です。
    ここでは、その全体像が理解できるように、液状樹脂が固まるということについて様々な視点から概観します。
    • 液状樹脂が固まるということ
    • 高分子について
    • ネットワーク構造の形成
  4. 光開始重合反応について
    光硬化反応の一番重要なポイントである光開始重合について、光ラジカル重合を中心にまとめます。
    • 光開始重合反応のポイント
    • ラジカル重合について
    • 光照射について
  5. 光硬化型材料の構成要素について
    実際の光硬化型材料の構成要素について、広く用いられているアクリレート類のラジカル重合型材料を中心に説明します。
    • 光ラジカル硬化に用いられる反応性材料
    • 光硬化型材料用アクリレート類
    • 光開始剤について
  6. 光硬化型材料の評価について
    光硬化を行う際の各段階における評価方法について、ここで議論します。
    • 液特性の評価
    • 硬化特性の評価
    • 硬化物物性の評価
  7. UV 硬化技術を有効に利用するためのTips
    今後の開発に役立つTips について、これまでの経験に基づいて説明します。
    1. 液特性を調整するためには
      • 粘度を調整するには?
      • 濡れ性とレベリング性を調整するには?
      • 液状態での安全性を向上するには?
    2. 硬化反応を効率よく行うためには
      • 高価が効率良く進まない理由は?
      • 開始反応の効率向上とは?
      • 重合反応を効率良く行うために
    3. 密着不良の対策
      • そもそも密着性とは?
      • 応力集中について
      • 光硬化型材料での対策
  8. Q&D (Question and Discussion)
    皆様の疑問を整理して理解していただく意味で、単純に質疑応答というわけではなく、質問と議論という形にできればと考えています。

□ 質疑応答 □


キーワード:
・全体:液体、固体、光硬化、重合、ネットワーク形成、ガラス転移、パーコレーション
・硬化関連:重合、ネットワーク形成、ラジカル硬化、カチオン硬化、アニオン硬化、チオール-エン反応、光源の選択、硬化不良、硬化阻害
・材料設計:粘弾性、液体の流動、濡れ、硬化収縮、固体の力学特性、密着不良、応力集中

セミナー講師

東亞合成(株) R&D総合センター 研究員 専門主幹 佐々木 裕 氏
【専門】高分子合成、高分子物理、ネットワークポリマー、レオロジー、各種シミュレーション

セミナー受講料

※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。

49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
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2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
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※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※他の割引は併用できません。

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1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーをお申込みの場合、上記キャンペーン価格が自動適用になります。
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受講について

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  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
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  • セミナー中、講師へのご質問が可能です。
  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
    ≫ テストミーティングはこちら

配布資料

  • 製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
    ※セミナー資料はお申し込み時のご住所へ発送させていただきます。
    ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料

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高分子・樹脂材料

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